峠から約1時間半ほどで頂上に着きました。 まわりは木々におおわれて見通せません。
頂上西の尾根を数分歩くと見晴台にでます。
西に南アルプスの屏風、 甲斐駒~南部まで遠望できます。
北は金峰山から奥秩父の主脈。
南は至近に見える大菩薩嶺と 尾根越しに富士がぽっかり。
360度びっしり樹木に囲まれた大菩薩嶺の山頂の展望は、ワースト1でしょう。(笑)
久しぶりにラーメンを食べながら、百名山がいくつ見えるのかな・・・・
頂上で、お会いしたご年配のご夫婦との会話。
奥様が 「登った山を見るのは感慨です。 南アルプスはどの山を登られましたか?」
「私は、甲斐駒、仙丈、昨年は北岳と鳳凰山です。 まだまだです。」 と答えました。
「私どもは、あの南アルプスの主な山はほとんど登ったんですよ。
登った山をこうして眺め返すのはいいですね。」 (***南アには百名山が10座あります。)
なんと ~、 スゴイ! (*_*; (^_^;)
このご夫婦はご一緒に4年前に百名山を制覇されたとのこと。
もう古稀は過ぎられた?と察します。
敬服いたします。 素晴らしいと思います。
どこが難しかったでしすかとお聞きしました。 やはり、最難関は幌尻岳とトムラウシ[北海道)とのこと。
特に幌尻岳は沢を遡行し、十回以上は渡渉を余儀なくされ、腰まで浸かりそうなところもあるとのこと。
でも、「百名山を完破したあとは、少し気が抜けた(笑)」 と仰ってました。
そんな話をお聞きしているうちに、見晴台では長居してしまいました。
私の友人Nさんも百名山ハンターです。
やはり幌尻岳は長丁場で、沢の遡行では胸まで浸かった渡渉もあったが制覇。
彼は今年トムラウシに挑戦します。 成功を願っています。
幌尻岳の難しさは以前から耳にし、百名山完全制覇目標は棚上げしてあります。 (笑)
例え時間とお金を注ぎ込むことが出来たとしても、体力、技能が要求されます。
そしてもっとも必要なのは ”執念” なんでしょう。(笑)
どれが欠けてもダメでしょう。
日本全国の山を登ろうとしたら、百名山は代表的な山として、指標になるでしょう。
ロッククライミングはスリリング、バリエーションは興味を掻き立てます。
のんびりとした里山歩き、小屋泊まりの縦走、日帰り登山 ・・・・ いろんな楽しみがあるでしょう。
百名山以外にも、素晴らしい山はいっぱいあります。
それぞれの価値観、楽しみかたがあり、どれも素晴らしいと思います。 色んな見方がありますが、山を登っていれば、百名山にあたります。
百名山を意識する-しないに関わらず、結果として数えてみたら結構登っていたという方も多いと思います。
その数が増えたということは、それだけ山を楽しんだこと、想い出も広がります。
偏屈に生真面目に、日本百名山の是非を云々するなんて野暮なこと。 (笑)
いわんや 否定的にとらえる必要もないし、 固執することもないと思います。 どんな山でも踏破し楽しんだことを、素直~に歓べばいいんじゃないでしょうか?私も、できるだけ多く登れたらと願っています。
「登った山を眺めるのはいいですね。」 ・・・・・ まったく同感です。深田久弥は夢と指標を与えてくれ 今日の山ブームを巻き起こした一因であることは否定できないでしょう。
私が山歩きを再開したのも、日本百名山の本を読んでからでした。
でも、罪つくりな迷著?を残しましたね。 (笑)
山行記録は
ヤマレコを参照ください。