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最初は冬に出かけたが、吹雪でロープウェイが運休、 浅間隠山へ。
2度目は春山、本白根方面は入山規制で断念、 白根山北峰の往復のみ。
今回が3度目。 やっと、本白根山?へいってきました。
ここは不可解な山域である。いくつかの山頂(ピーク)がある。
調べてみたら、すこしずつわかってきた。
私なりの理解を、整理してみた。
①
湯釡の西にある白根山▲2,160M湯釡の立入禁止区域の外周沿いであれば立入可能。
②
本白根山▲2,171M標高最高点夏は登れない?が冬は登れる。
なんと登山道はありません。 ③
本白根三角点▲2,165M火山ガス発生のおそれがあるため、
立入禁止が解除されていない。
④
探勝歩道最高地点2,150Mここに本白根山の標あり。
⑤ 本白根山展望所2,143M
日本百名山 本白根山展望所の標が建っている。
一般的には、本白根山の山頂といえば ②と③を指すようである。
但し、②は登山道がないこと、③は立入禁止となっているので、百名山のピークハンティングは遊歩道最高地点とされるようであるが、定かではない。
この本白根山(草津白根山)はピークハンターにとっては、悩ましい山である。 特に百名山ピークハンターなら、気になるところであろう。
深田久弥の”百名山”では
草津白根山は
③本白根三角点▲2,165Mを指していたようだが、火山ガス噴出の危険性によりずっと立入禁止。
今では
本白根山と呼ばれる場合が多く、それはどうも
②本白根山▲2,171M の最高峰の本白根山をさすようである。 或いはそのあたりの山域の総称としてよばれることもあるようだ。
私なりの解釈と自己責任の観点から:
③本白根▲三角点は火山ガス噴出のおそれから立入禁止。これは火山気象学見地からの禁止発令であり、遵守しなくてはならない。(浅間山の本峰禁止と同じある。)
探勝歩道最高地点の”本白根山”の標地点が百名山としての登頂ポイントの
ようです。
②本白根山△標高最高地点2,171Mは、
冬は雪崩等の危険性で、規制もある 。 無雪期は登山道がないが、
バリエーションの山と解釈した。
これは
私個人の勝手な解釈であり、
自己責任の領域です。
ということで、まず探勝歩道最高地点まで行って見ました。(ここが日本百名山のピークハント地点と云われています。)
そこから②本白根山を眺めてみました。 冬であれば南尾根伝いにいけそうです。 いったん鞍部に下ったブッシュが頂上まで続いています。 距離があり、藪漕ぎした入口もみあたらず。 ここは無理です。
探勝歩道を戻りながら、本白根山を見てみました。 山頂の東面はガレ、急斜面。 冬は雪崩が起きそうな場所です。 無雪期は落石注意です。 こんなところは危険で登れません。 落石を誘発します。
登れそうなところは北尾根です。 ブッシュが続きますが、北側から取付きやすい部分がありそうです。
探勝路を北尾根の取付き地点まで戻りました。
実際に歩いたログは↓
下の写真は、展望所から撮った本白根山(左端)と北尾根です。(トップの写真の逆撮り)
右端が取付きの入り口です。 藪漕ぎと木々の間を縫って、何とか山頂に出ました。
GPSを見ると△がほぼ重なって、標高は
2,171Mを表示、ぴったり。 ピークハントは達成。
でも、ブッシュに覆われ見えません。 かすかに 展望所のピークが見えます。
上りは見上げる形で、踏まれた跡、通りやすいところを見極めできましたが、下りのほうが難しい。
気をつけないと、ガレ場にでたり、ガスった時には迷います。
結局取付き部から山頂までの往復に丁度1時間かかってしましました。
ズボンもシャツも、破れなくてよかった。 (笑)
この本白根山は探索・ピークハンティングが主目的であったのですが、山頂の眺望もない。
道はなくブッシュのみ。
あまり意味がありません。 本格的な藪漕ぎを経験したことだけです。 (笑)
真似をしないでください。
再び、鏡池への分岐に戻り、展望台へ。(ここも百名山ピークハント地点? なんと紛らわしい標か)
ここで小休憩し、鏡池へ。
鏡池からの木道路沿いの ダケカンバが綺麗です。
そして、ロープウエイ駅への道には花が。
ロープウェイ駅から、最後は逢の峯への見晴らし台を経て、
出発から4時間半後にレストハウス駐車場に戻りました。
レストハウス横の歴史館で尋ねてみた。
”本白根山には登れるんですか?” →
”登山道はないのですが、冬だったら登れます。” 地図にそのルートを書き込んでいただきました。
”冬の入山規制は?” → ”私にもどういうことかよくわからないんです。 のぼっていい時もあるようだし、そうでないときもあるようです。”
歴史館で近辺を歩かれハイキング・ガイド案内をされている方でさえ、明示できずお困りのようでした。
草津町及び関係機関は、様々な”白根山”毎、”季節”(積雪・無雪期)毎に公告、WEB等で表にして簡潔に告知すればよいのである。 地元の方でも捉え方に違いがあるように感じました。
最後に、歴史館で登山バッジを記念に買いました。 やはり、2,171Mになってました。8