木曽御嶽頂上への登山口は木曽側からは4つ、 飛騨側からも3つある。
王滝口(田の原)からが木曽御嶽への最短コースですが、王滝口コースのホームページを拝見。
登山口からは砂利道、木の階段、岩石の道と 尾根沿いの展望が開けたコースのようです。
ふだんの私なら、最短コースの王滝口で決まりだが、
最近録画した
「にっぽん百名山」(NHK BS)を見て翻意。
http://www.nhk.or.jp/bs/hyakumeizan/ロープウェイで飯森高原(黒沢口ルート)から上るコースである。
草花もあり、 ライチョウの姿もとらえていた。 二ノ池にも近い。
多少時間がかかっても、
黒沢口ルートで登ることにした。
6合目中の湯か、
ロープウェイで飯森高原駅から登るのかを思案したが、
番組ではロープウェイから中の湯側にツキノワ熊が目撃されていた。#59122;
気分的に少しでも、(熊がいない)標高の高いところから登ったほうがよいと思い、
飯森高原駅から登ることにしました。(笑)
7時から始発のゴンドラに一番乗り。 標高差600Mを15分で一気に2,150M迄上がります。
飯森高原駅登山口を7:15に出発。 ウッドチップのまかれた道を七合目へ。
7~8分で中の湯からの登山道に合流。
7合目行者小屋前を抜けます。
カラマツ、シラビソの樹林と笹ヤブに囲まれた登山道。
木道(丸太ステップ)が続きますが ここの木道は歩きやすい。
ただし 見通しが利かない上り坂が続くのでチョットきつく感じるかも。
1時間ほどで
8合目女人堂小屋に着きます。
小屋の前からは一挙に視界が開け 頂上外輪山が正面に望めます。
女人禁制の山で、 以前は女性はここでお参りして 下山したそうです。
今は山ガール様方で一杯です。 罪深き淑女はどうかここで懺悔の祈りをしてから登ってください。
私も神社前で合掌。 !(^^)! (笑)
左ルートが頂上。 ゆっくり出来る小屋泊なら、右ルート・三ノ池経由がよさそうです。
ここからは岩石混じりの道となります。 山頂上部は晴れているようですが、まわりの山々は雲に覆われています。
中央アルプスの霞んだシルエットが見れる程度。
高度を稼ぐにつれ低木化、緑から黄色、朱色に染まっていきます。
9合目小屋が視認できるようになります。
ガスった天気だったら、ライチョウに出会えるかも・・・(帰路、ゲロゲロという声が聞こえました。)
紅葉がはじまり
9合目石室山荘直下には秋の気配が深まっています。
石室山荘の前後は急登が続くところ。
山荘の中をぬけ、外輪山稜線に向かいます。
ピークが見えますが、稜線にあがってみると、
頂上(剣が峰)はその先にあり。 9合目小屋からは意外に時間がかかります。
外輪山稜線からは二ノ池も見下ろせます。
頂上山荘に着くと、御嶽神社頂上への最後の石階段です。
木曽御嶽頂上▲3,067M登頂。 NO.54登山口から3時間弱。 田の原からのコースタイムと変わりません。
両方のルートから登った方曰く、 黒沢口コースの方が登りやすいかもしれない とのこと。
二ノ池↓ が見下ろせます。 ここでランチ休憩。
山頂からのパノラマは 外輪山にかこまれた一ノ池(水はなし)~二ノ池。
ここは休火山と思い込んでいましたが、噴煙を上げています。 御嶽は活火山です。
一ノ池を中心として、摩利支天山、継母岳、王滝頂上を結ぶ外輪山の内側がカルデラであると推測されます。
カルデラ形成前の姿は、富士山に匹敵する高さの成層火山であったかも。
ということはここと同じような3千Mを超える隣の乗鞍岳も同じ。
数万年前には八ヶ岳(古阿弥陀岳)、御嶽、乗鞍と 富士山クラスの超弩級の山が林立していたかも・・・
なんてロマンです。 いや、地殻変動と噴火で殺伐とした 荒涼たる光景かも。
田の原からは登山者の長い列が続いているのが見えます。
意外に登山者が多い人気の山。 小屋も要所にあります。
信仰の登拝者の方々も多く、さながらプチ富士山。
でもここは一般ハイカーが少なく、登山道もきれい。 コースも変化に富んでいます。
神社に参拝して 二ノ池へ下りていきます。
日本で最高所(2,940M)の湖です。 火口湖に共通なエメラルドグリーン↑。
二ノ池小屋の横から池越しに見える 剣が峰や荒々しい外輪山。
lここからの池の色は、コバルトブルー↓に見えます。
山麓から見るイメージとは異なり、カルデラからみる御嶽はまったく違った印象です。
でも、カルデラに湖があるのは、癒しと清涼感を醸し出しますね。
山腹、麓は季節の花が楽しめそうです。 やはり7月がベストとのこと。
更に紅葉で秋が深まる10月も良さそうです。
また信仰の山として崇められてきただけに、石碑、仏像がいっぱいです。
番組でのインタビューで御嶽信仰登山のフリーカー(百数十回)のコメント、
この山は、
”邪まなこころがあると脚が上がらない” 。
御嶽山は 信仰の山のイメージが強く、 どちらかというと後回しにしてきましたが、
山歩きと自然の息ぶきと景観を楽しむことが出来る山です。
この日はロープウェイ下に熊はいないようです。(笑)
ロープウェイ駅横のお花畑: 飯森高原駅には高山植物園があります。(後から気がつきました。)
初めての今回は代表的な日帰りルートの歩きでしたが、 ここの山頂の外輪山とカルデラ、 数多くの滝もあり
見どころの多くが残っています。 他のルートはまた異なった様相を見せてくれそうです。
登山道も登り易く また登ってみたい。
生まれ育った郷里からは、御嶽を遠望することができました。 追記:注**郷里は長野県ではありません。伊吹山も見えますよ。(笑)雪をまとった冬の御嶽がとても印象的でした。昔から縁があった御嶽山。 幼少の頃から何年も経った今、やっと登ることが出来ました。 そして、期待を裏切らない名山であったことに、ほっとしています。 #59120;
注: ここは東京よりやや遠い。 登山口まで#58974;約260KM。
中央道を塩尻で木曽谷を下るルートと思っていましたが、
ナビの通り、伊那ICで下りて中央アルプス下を抜ける新トンネル(権兵衛トンネル)で木曽福島へ、
思ったより早く着きました。