今回の九州山行は中央部の3つの百名山、 阿蘇山、祖母山、九重山を登るのが目的である。
期限切れ寸前のマイレージを使った無料航空券でのケチケチ旅行です。
ご存知のように、マイレージでの座席数は限定されており、シーズン・週末の朝晩のフライトはすぐ埋まってしまうのが実情。 予約が可能なのは2ヶ月前、しかも変更は実質的に不可。 タダ券なので仕方がないですね。
ということなので、いつも予約可能開始直後に予約をいれておきます。
この場合、気懸かりなのは天候である。
今は10日先までの予報を気象庁が出しているが、
2ヶ月先の天気なんて誰も予測はできない。
私が拠りどころにするのは、
過去の天気である。
日本気象協会のホームページに過去天気というページがある。 →
http://tenki.jp/past/過去4年間の天気が日毎、地域ごとに晴れか、曇りか、雨か、最高・最低気温がわかる。
天気図も見れる。 過去4年間をみれば、素人でも大よその傾向と確率がつかめる。
熊本と大分をチェックしてみた。 11月の第一週は晴れ、 全国的にも晴れの傾向。
天気に絶対はないし、2ヶ月も前に予測するのは不可能だが 過去の実績は事実である。
あとは確率だけ。 ということで、九州遠征の期間を決めて航空券を予約。
いままで大外れはありませんでした。 特に天気に恵まれない方には参考となるかも?
でも自己責任ですよ。 (笑)
次は、阿蘇、久住山、 祖母山の巡る順序。 地図をみると、この三山は接近しているので、どの順でもかまわない。
但し登山口へのアクセスと往復のコースタイム。 コースタイムはどの山も4時間強。
アクセスは祖母山北谷登山口への道が悪路で時間がかかりそうである。 凍結すればアウト! その場合は反対の登山口に周らなければならない。
祖母山 → 久住山 → 阿蘇山 という順序にした。 そして、 もう一度地図をながめてみた。
そして、
あるアイデアが浮かんだ・・・・・・11月1日夕刻、 羽田でチェックイン。 キャリーケースを預け、手荷物はザック。
ところが、手荷物チェックで引っかかったのが2つあった。
軽アイゼン と 空のサーモス。 こんなものが持ち込み禁止なんて及びもつかなかった。
仕方なく、手荷物として預ける。 幸い時間があったからよかったが・・・
ストックは以前検査でチェックされたので、キャリーケースへ収納済。
アイゼン、サーモス、ストックはNGです。 ご注意ください。
熊本空港に到着後、 レンタカーをピックアップ。
これまた 事前予約のキャンペーン価格 コンパクトカー3日間で1万円ちょっとの倹約旅行。
コンパクトカー予約が多く、同じ価格でハイブリッドのインサイトでの代車となった。#59120; これまた省エネ。
コンビニで水、食料を仕入れて、祖母山・北谷登山口に向かった。
想像したほど悪路ではないが、路肩が狭い部分もあり、ゆっく~りと林道を登って
登山口駐車場には22時半過ぎに到着。 平日なのか、私だけでした。
星空なので、天気予報通り大丈夫のようです。
かなり冷え込むことを予想して車中泊での防寒対策。
ヒートシートで覆ってみた。 かなり暖かくすぐ寝ついた。
ところが夜半に目が覚めた。 ダウンに水滴がついている、 典型的な結露。
このヒートシートには空気の遮蔽効果は抜群であるが、断熱材がない家のようだ。
やはり、寒冷期は寝袋でないとダメと実感。 寝袋は車中泊にも使えるので検討しよう。
5時に起きたら、 もう一台車が停まっていた。
まだ暗いが、ヘッドライトを点けて北谷登山口を5:50に出発。
急登の風穴コースを避けて、千間平に向かった。
いったん北方向に進んで尾根に上がって東に進むコース。 まだ薄暗く視界がきかない。
北向ではなく いくら進んでも西方向に歩かされる感じだったので、 GPSを見てみた。
あれ~。 GPSの現在地マークが点灯していない。 機能していない。#59123;
金峰山では完璧に機能したことを確認したのに、ダメだ。 → これではあてにならない。
少し戻ってみたが? やはりそのまま進んでみたら尾根方向に道が巻いているような感じでOK。
空も明るくなり、だんだん視界が開けると尾根に、 そして千間平に着いた。
五合目からの稜線は緩やかだ。 紅葉はもう終わって、明るい尾根です。
祖母山が見えだした。
三県境の原っぱにでる。 (TOPの写真)
ここからは祖母山が目の前。
ここから最後の登り。 頂上直下には霜が凍結。
頂上へは8:10に到着。 まず、ひとつ目標をクリア。 祖母山1,756M NO. 57
すっきりとした視界ではないが、大分・宮崎の山が見える。 西には次のピークハンティング阿蘇山。 ↓
登山道に先に歩いた形跡はなし、 この日の頂上は私が多分一番乗りのようでした。
帰路は千間平からの道を折り返すか、急坂の風穴コースを下るか思案したが、 思ったより穏やかな天気なので
8:25風穴コースを下ることにした。 (風穴コースは上りが一般的です。 悪天候だと下りは危険です。)
ハシゴ、ロープが何か所もあります。 風穴までは尾根沿いですが、風穴からは本谷を下っていきます。
下りでは3名の上りのパーティーに遭っただけで、静かな歩きを楽しめました。
他のルートはまた違う印象と思いますが、 この山はなんとなく地味でつつましやか。
引きつけるような魅力は見いだせない、 なぜ百名山? 評価が分かれそうな山かも。
北谷登山口駐車場には9:43着、 4時間弱の行程。
ほぼ予定通りの時間に下山できました。
駐車場はもう車で埋まっていました。 ほとんどの方は私と同じように千間平から登られたようです。
奥の路肩を除き十数台しか停めるスペースはない。 混みあう週末はどこに停めるのでしょう?
【私のコースタイム】
北谷登山口 5:50 千間平 6:45 5合目 7:00 三県境 7:10
7合目 7:20 9合目 7:53 祖母山 8:10~8:25
風穴 9:05 北谷登山口 9:43 計 3:53
北谷登山口駐車場を9:51に出発。
まだ10時前です。 考えていたアイデアを実行です。 もうひとつ登ってみよう。
次の登山口、 阿蘇・仙酔峡へ向かいました。