初回3年前の山行は晩秋のロープウェイ休止直後の11月に登頂。
気候からして、やや厳しくなる時期ではあるが、 この山は天気が良ければ上越の山の絶好の展望地である。 いい印象が残った山行となった。
それ以来、毎年機会を窺っていた。 できればロープウェイでのんびりと登りたいと。。。 (笑)
白根山ロープウェイは5月・11月とも連休を最後に休止。 今回も6月の夏シーズンまで休止。
登山適期?となかなかタイミングが合わないのである。 いいとこ取りだけできない。
ロープウェイを使わないルートは日光側では 湯元温泉、金精峠からのルートがあるが、距離が長く時間がかかるので私には到底無理である。
片品村側は、R120で丸沼高原スキー場をトラバースして山頂駅経由で登る手もあるが、結局前回通り菅沼登山口から登ることにした。
今回も朝出遅れで、菅沼登山口に着いたのは8時過ぎ。
平日なんでしょうか、駐車してある車は5台。
天候を再確認し、パッキング。
登山口を出たのは、結局8:40。
残雪時は、一般登山道でなく弥陀ヶ池まで沢を直登するコースもあります。
その道をトライしたいと思っていましたが、 二俣で沢ルートを見落とした?ようです。
沢直登コースのGPSログは入れてませんので、そのまま進みました。
ジグザグな急登を終えると、尾根の東沿いを南進。
至る所に最近付けられた様な新しいピンクマーカーがあります。
再び尾根に向かって西側へ登り、中腹でまた南進、
尾根の中腹をトラバース気味に、弥陀ヶ池に向かって登っていきます。
深い樹林帯で残雪が続きますが、 アイゼンがなくても問題ありません。
腐った雪の寸前ですが、ほとんど踏抜くようなところはありません。
緩斜面になると、 東側の沢に合流。 この沢が直登コースだったのです。
この合流地点で、目の前の視界が一挙に開けます。
弥陀ヶ池と奥白根山です。
寒さでグリーンぽい色、 湖面はシャーベット状になっています。
丁度座禅山に向かう4人のパーティーが見えます。
弥陀ヶ池で休憩し、軽アイゼン(6本爪)を付けます。
座禅山のコルから延びる尾根に直登する踏みあとがありますが、急登。
ピッケルと12本爪がないと厳しそう。
私は座禅山から巻いて上ります。 北面はまだ残雪、 中腹まで踏抜くところが出てきます。#59124;
ふり返ると、 座禅山越しに 燧ケ岳と会津駒ヶ岳。
切り立った登山道から見下ろすと弥陀ヵ池。 左奥は菅沼?
休憩中の4人のシニア?のパーティーをパスし、 V字になった細い雪渓を直登。
上部はかなりの急勾配で 融雪でアイスバーンになっているところもあり 結構厳しくなります。#59124;
途中で、右の岩稜帯にエスケープし、夏道に取付いて稜線に上がります。
奥白根山頂が見えました。 ここからはアイゼンは不要です。
北峰を経て、南の本峰の山頂2,578Mに12:15到着。
冬のように澄みきってはいませんが、 眺望が楽しめます。
風も強くなく、気温もさほど低くない。
私ひとり 山頂を独占です。#59120;
今回はコンデジのみ持参、 山頂で動画を撮ってみましたがズームアップできず残念!
南から時計回りで
皇海山、 赤城山、 浅間山、 本白根、 四阿山、 武尊山、 谷川岳、 その奥は頸城の山、 後立山がなんとなく見える。
巻機山、 至仏山、 魚沼駒ヶ岳、 そして視線は未踏の平ヶ岳へいく。
広い山頂部は真っ白。 上越国境の山の春はまだ先なのか。
その左に魚沼駒ヶ岳の山頂がはっきり見える。→八海山(入道岳)、中央に中ノ岳、すぐ右下に平ヶ岳、右が越後駒のようです。
至仏山、 燧ケ岳、 会津駒ヶ岳、 そして飯豊連峰?
やはり飯豊の山塊は存在感がある。 まだ雪は深そうだ。
那須岳、 太郎山、 女峰山、 大真名子山、 男体山 そして中禅寺湖。
富士山こそ視認できなかったが、360度全方位のパノラマ。
出遅れて頂上に立ったのが、12時過ぎ。 この時間でこれだけ見れれば文句なし。
登った山を見るのも懐かしいが、 やはり未踏の山に視線はいってしまう。 (笑)
下りも北面を下ります。 再びアイゼンを着けて、ゆっくりと残雪の急坂を下ります。
中腹まで下りると少しホットしますが、 座禅山への下りは踏抜きの連続です。
特に下部はツボ脚状態。#59124; 午後になり気温が上がっているんでしょう。
座禅山のコルから弥陀ヶ池へ下り、 尾根沿い一般道と沢の分岐にでます。
沢へ下った足跡がいくつかありましたので、 沢を下ることにしました。
かなり急なスロープで、 ここも踏抜きます。 踏み抜きの連続。#59124;#59123;
踏抜かないよう、ゲーム感覚で脚の置き場所を選びながら下ります。
それでも、この日は百回以上踏抜き。#59123;#59124; こんなに踏抜いたことはあまりない。
*ふり返って、沢を見上げると かなり急です。この沢下りの前半は急坂。 登るのもキツそう。
踏抜きも少なくなったと思ったら・・・・、沢が右へカーブするあたりに差し掛かると、中腹は両側が一部崩落。#59122;
残雪の沢には落石が多く啞然。#59122; これは危ない。 早く抜けないと!
特に西側が多いので、 落石の少ない東側を素早く、 周りを見極めながら急ぎます。
幸い天気がよく、見通しははっきりしています。
耳も澄ましながら、 両側に目配り、 とにかく急いで抜けます。#59124;
ガスった日、 積雪後や大雨の後は特に危険と思います。
なだらかな坂になったところで、 一般道と合流。 ホット一息。
駐車場へは、15:10着。
菅沼茶屋でキノコのすいとん汁と,炭火焼のヤマメを戴く。
座禅山から山頂までの北面の上りと下り、 また、残雪の沢下りはチョット厳しい。
展望は素晴らしいが・・・・・ 残雪の奥日光は 甘くない。