この週末も天気予報は?
南アルプス北東部(南アルプス市)は6日は雲時々晴れ、7日は晴れから夕刻に雨#58944;というのが出発時の予報。 なんとか天気は持ちそうとの感触であったが。。。。。
9月6日
自宅からは、#58974;ナビの距離では約130KMと意外に近い。
夏休み後の平日なので、駐車場はすいています。(ここから林道規制でバスのみ運行。)
芦安の市営駐車場から5:40発のマイクロバス#58976;に乗車。 一番早いバスは5:10のようです。
登山口の広河原には6:30到着。
6:55 つり橋をわたり、広河原山荘横をとおり、大樺沢に沿いに登っていきます。
標高差は1600Mありますので、ゆっくりと上ります。 二俣 9:05着 この上の水場で休憩。
二俣からは左俣コースをとります。
雪渓右沿いの急登が続き、かなりキツイ。 前回は右俣を登ったんですが、お花畑の急登でバテた。
左俣の上りは初めてだが、ここもキツイ。 #59124; 睡眠不足?
前後の登山者を見ても、皆さんペースダウン。 ここはコンディションがよくないとコースタイムでは登れない?
沢を右に外れて樹林帯に入ると八本歯のコルまでは 丸太のハシゴの連続。
丸太は滑りやすく、手すりも同様。 ここでも体力消耗。 難しいところはありませんが、丸太は苦手。
この区間の遅れで、予定時間は完全にオーバー。
北岳山荘に昼頃までに到着し、一挙に間ノ岳を往復しようと目論んだが このシナリオは儚く消滅。
11:55 八本歯のコルにでると視界は開けるが、まだハシゴは続く。
右手には雲間に北岳。 コルからの岩稜帯の途中でランチ休憩とし、北岳分岐へのルートをとることにした。
左手は間ノ岳への稜線が見える。 初日の登頂は断念。 翌日早朝の稜線展望に期待だ。
13:10 分岐でザックをデポし、この日は北岳へ。 13:20 ここまで来て、北岳ははずせない。 (笑)
念のため、レインカバーをつけ鉄柱に固定しました。
最近この稜線に熊やサルが出没したそうです。 空巣に狙われれば何をしてもダメです。(笑)
頂上は直ぐ近くです。 気分爽快!
13:40 北岳山頂 3,193M。 富士山に次ぐ標高日本第二位の高峰です。
仙丈ヶ岳とカールが見えます。 北側~時計回りに南まではガスって見えませんが、天空感は十分!
前回登った時は、全方位のパノラマを見れましたが、昼過ぎではやもう得ませんね。
ここは三等三角点「白根岳」の名称となっています。
下山後調べてみましたが、2004年10月に3,192M→3,193Mに改定されているようです。
白根山は、 本白根山(草津) 奥白根山(日光)もありますが、地理上では白根山とは北岳から農鳥岳までを指す名称で、 通称白根三山と呼ばれています。
登ってくる登山者が絶えることのない頂上、 人気の山です。
山頂を後にして、眼下に中白根への稜線を見ながら北岳山荘に向かいました。 (15:10小屋到着)
稜線は途中でガスっている、 翌日の天気が気になる。
案の定、7日は曇りから雨の予報に変わっているのを夕食時小屋で聞きました。
小屋は混んでいませんでした。 同部屋の方々はほとんどが単独行、騒々しくもなく 珍しくイビッキーもいません。 さまざまな年代の方とお話しましたが、皆さん健脚 山歴もスゴイ!
9月7日
4時に目覚め。 外はまだ暗い。 4:35 ヘッドランプを着け中白根への稜線へ。
伊那側から甲府側へ吹き抜ける風は冷たく強風。#58947; まさにジェットストリーム。
東には日の出前の薄陽で 雲海に浮かぶ富士山のシルエット。
今回の山行で富士山が見えたのはこの瞬間だけでした。
中白根山までは広い尾根が続きます。 そしてこの先の間ノ岳への稜線は雲に覆われています。
振り返ると、雲間から朝日をうけた北岳への稜線。 奥には鳳凰山?
(5:12)中白根山からはいくつも小さなピーク。 岩稜の尾根が続きます。
中白根山(左のピーク)からの稜線。 北岳の左 中央奥は甲斐駒?のようだ。
まだ間ノ岳への尾根は続きます。 (笑)
中央のピークに隠れたその向こうが間ノ岳山頂です。
6:10 ようやく山頂です。 山頂はガスっていました。
標高3,189M、第4位の高い山(富士3,776M、北岳3,193M、奥穂3,190Mの次)。
ここは三等三角点「相ノ岳」。 「間ノ岳」ではないのが不思議? 三角点の基準点の名称は別のようです。
二人組みのパーティーが去ったあとは私ひとりです。 すぐ近くの北岳は大人気なのに、このひっそりとした山頂。 三角点と串刺しの団子のような地味な標識のみ。 (北岳も、仙丈も、甲斐駒も立派な標識。 赤石にいたってはデカすぎる標識があるのに・・・)
名前も ”間”ノ岳 と 北岳(白根岳)と農鳥岳の間の山、 個性のない名称で不遇である。
夜叉神峠から見ても、三山の真ん中で存在感もある。
南部の塩見岳や荒川岳からみると、その山塊の大きさに圧倒される。
標高も3,189Mであるが、広い山頂。
Wikipediaによると:
山頂付近には地すべりによってできたと考えられる線状凹地が発達。
地すべりが起こる前は現在の標高よりも数十メートル高かったと推定。 現在でこそ標高4番目であるが、最終氷河期には富士山もその高さに達しておらず 日本最高峰であったかも知れないと云われている。
日本一高い山、 こんな逸話もある。
いっそのこと「
大白根山」、 (本白根も奥白根もあるので)
或いは相ノ岳でなく 「
愛ノ岳」
なんて改名したら、見直されるかも。
残念ながら、山頂からの展望はまったくありません。 早朝の絶景パノラマを期待したのだが・・・・・
それでも名山の片鱗は見えた、感じたぞ! 間ノ岳
7:25 北岳山荘へ戻り 目的のピークハンティングは達成。
山荘で休憩し、ザックを再パッキング。 8:00 北岳山荘を出発。
八本歯へのトラバース道にさしかかると、 雨#58944;が降り出した。
ザックにレインカバー、雨具をまとって下山。
あまり雨に降られたことのない私、今年降られたのは八幡平と金峰山ぐらいしか記憶にない。
8:40 八本歯のコルのあたりには霧雨、右俣を下るころには雨はあがった。 鳳凰山が視界に入った。
落石も気になるが雨上がりで脚元が緩いので、急坂のガレ場をゆっくりと下る。 二俣には10:10着。
ここで山荘の”早弁”で朝食、 いや遅弁。
おにぎりと梅干、お新香くらいと思っていたが、早弁にしては意外と豪華? こんな包装紙に包まれた早弁の中身は:
炊き込みご飯、 シャケの塩焼き、ソーセージ、 シュウマイ、 牛肉・小魚の甘露煮、 フキ等の佃煮。
おいしかったよ!
食事をとり終えた途端、雨☂ #58944;#58944;#58944; (下の写真は iPodで撮りましたが、解像度悪すぎ!)
結局 白根御池小屋分岐あたりまで雨に降られっぱなし。 天気予報はあたっていた。
広河原のバス停にはちょうど12時着。 乗合マイクロバス#58976;が待機、タイミングよく乗車し芦安へ。
駐車場前にある日帰り温泉#59127;でスッキリし #58974;帰宅の途へ。
渋滞もほとんどなくスムースに、4時過ぎには帰宅。 そして#58994;
ここはそんなに遠くないので、また訪れる機会もあるだろう。
その時は快晴の下、天空の歩きを楽しもう。