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朝焼けの黒部五郎岳に変わります。
小屋からのピストンなのでサブザックのみで行きます。
カールに水場はあるので、ペットボトル1本とお湯の入ったサーモス。
寒いのでインナー、シャツの上にフリース、
ダウンジャケットとレインウエア、カメラ(+望遠ズーム)とGPSはザックへ。
低木樹林帯を抜け、岩稜帯のカールを進む。
黒部五郎岳の北壁が迫ります。
カールを抜けると西尾根への急登。
サブザックなのでペースは悪くありません。 前夜は睡眠も十分とれ快調! (笑)+!(^^)!
稜線(五郎の肩)にでると北陸の山と平野がぼんやり見えます。 未踏の白山も見えます。
白山、 来年まで待っててください!
ここまでくると、弓折岳~双六~三俣の稜線からではみれないアングルです。
北ノ俣岳から太郎平への雄大な稜線。 太郎小屋が視認できます。 感じはつかめたぞ。 !(^^)!
地図で見るとわからないが、遠くからでも眺めればイメージはつかめます。
五郎の肩から山頂にまわり込む西尾根を登りきると・・・
#59130;黒部五郎岳山頂! 2,839M。 とうとう登ったぞ!
*後方は笠ヶ岳と乗鞍岳です。そして未踏の薬師岳。 勇壮な山だ。 来年こそ折立~太郎小屋から登るぞ!
後立山の秀峰。 数十年ぶりだが、来年あたり行ってみようか?
見下ろせば雲ノ平。 高天原の温泉も浸かりたい。 まだまだ楽しみはある。
昨秋 辿った水晶岳~鷲羽岳の稜線も際立ちます。 まさに天空の歩きでした。
辿ってきた三俣蓮華岳~小舎~カールが見える。
また下りて、登り返し+#59000;#59030;#59000;#59030;が待ってます。(ため息)
双六岳稜線越しに槍~穂高のシルエット。
南は尖がった笠ヶ岳。 ここも未踏。 槍~穂高から見る笠ヶ岳とは一変、恐るべし。
笠ヶ岳の右は乗鞍と御嶽山。 前日ほどのスッキリ感はないが、文句なしの眺望で スイマセン!
頂上には7:15~7:45 30分いましたが、 夢? 妄想が広がります。 (笑)
標識と三角点をタッチ 記念写真だけを撮って5~10分程度で気ぜわしく下山する方が多いですね。
こんな良い天気、本当にもったいないと思います。
パノラマを目に焼き付け、下山開始。 小屋には 9:15着。
早弁(遅弁であるが)を食べながら休憩、ザックをパックし直し10時に小屋を発ちます。
小屋の標高は2,350M。
いきなり、前日下った急坂を標高200M登り返さなくてはなりません。
30分ほどの急登が続き 稜線(2.550M)にでると一息つきます。
三俣山荘へのトラバース分岐からは再び三俣蓮華へのキツ~い、キツ~い登りです。
ここが一番堪える難所です。
最終目的の山であった黒部五郎岳よりも、三俣蓮華岳の方が高いんです。
三俣蓮華山頂2,841Mには 11:45 到着。
更に三俣蓮華から丸山に登り返し。 標高は丸山2,854Mがわずかですが三俣蓮華岳より高い。
景観は抜群ですが、キツい歩きが続きます。
丸山からはやっと下り基調になり 槍を見ながら 双六小屋に向かって下りて行きます。
双六小屋には13:20 到着。
この晩の泊まる場所を決めなくてはならない。
この日は3連休初日。 黒部小舎で聞いたがどの小屋も混むとのことである。
次の小屋は鏡平であるが、予想到着時刻は15:15。
常套なら、鏡平で泊ることになるが、鏡平山荘も混むことは間違いない。
激混みの山小屋は敬遠したい。
すいていれば、鏡平のデッキでビールでも飲みながらうたた寝もいいが・・・
私にとっては、混んだ山小屋での悪夢と体験、睡眠不足が
トラウマとなっている。
前日に続き、
一気に新穂高まで下るという妄想が脳裏に浮かんできた。
鏡平から小池新道入口までは2:20である。
小池新道入口からは林道。 暗くても歩けれる。 日没前に林道まで出れば、いちおう安全である。
15:15+2:20=17:35が林道にでる予想時刻。
昨年下った道でもあり、ほぼ標準コースタイムで下っている。 激混みの小屋泊は御免だ。
一気に新穂高まで下る腹積りをした。
双六小屋で水を補給し、弓折乗越に向かう。 双六小屋へ向かう登山者とのすれ違いが続く。
前週は台風で3連休が台無しになり、この週に押し寄せた感があります。 思った通りだ。
弓折乗越で休憩。 14:30~14:40 予定通り。
槍には雲がかかってきた。 やはり予報どおり翌日の天気は下り坂のようだ。
弓折から鏡平まで一気に下る。
鏡平山荘のデッキは宿泊客で一杯。 喧騒感がただよう。#59122;
もう迷うこともなく山荘前を素通り。 時刻は15:10だった。
やっぱり絵になるこのアングル。
林道入口を目指して 小池新道を下る、くだる ~。
16時近くだが、登ってくる登山者は絶えない。 鏡平に泊まるのだろう。
時間はある。 脚運びは慎重に、ことさら急がず下る。 無事下山しなければ意味がない。
でもザックの重さがダウンブローの如く、効いてくる。 足裏も靴擦れ?気味 痛みは感じないが・・・
下る、下る。。。。。 無事に林道入口の橋が見えた時はホットした。#59120;
出口の川原で冷水に浸したタオルで顔を拭う気分のよさと山道から抜け出た安堵感。
新道入口 17:15。 まだ明るい。 セーフ!
林道の入口には、自転車が3台。 これはいいアイデアです。 (ほんとうは禁止?なんでしょう。)
JETSTREAM号が欲しい。 横目でみながら、林道へ。
この林道歩きが、堪えました。 わさび平山荘で休憩。 17:35~17:55
ラーメンを注文。 玉子もなく 薄っぺらいチャーシュー、たかが質素なラーメンですが美味しい。 (笑)
再び林道歩き。
とうとう真っ暗になりヘッドライトを点けて とぼとぼと新穂高へ。
踏破した余韻も覚めて、わびしい最後の歩きです。 #59120; #59098; #59123;
帰路の真っ暗な林道でヘッドライトを点けたトレラン姿の方とすれ違った。 ワサビ平ですかと聞いたら、笑いながら「このまま上ります。」 夜を徹して登るのだろうか? UNBELIEVABLE!
新穂高の灯りが見えた時は これまたほっとしたというのが実感です。
でも登山ポスト18:55からも長い。 駐車場(無料)には 19:20着。
わさび平で休憩したものの、林道に入ってから2時間以上。
思ったより時間がかかりキツかった。 #59124;#59123;#59124;
この最後の2時間が大誤算でした。
深山荘の日帰り入浴時間も過ぎていたので車で移動し、#59127;ひがくの湯へ。
さっぱりし、 飛騨牛入り?カレーで空腹を満たし 家路に向かった。
終わってみれば今回の山行は1泊2日のピストン、私の体力・能力以上の行程であった。
初日 稜線を辿って奥深い黒部五郎小舎までを一日で歩くなんて。。。。 妄想であった。
翌日 黒部五郎岳を往復し、新穂高まで一気に下る。。。。 これも妄想であった。
とくに、最後の林道の歩きを軽視したのは 結果として失態である。
GPSが記録した私の距離は2日間で46KMである。
休憩含めた移動時間は初日11:25、2日目14:10、
累積標高(上・下)3,550M。
黒部五郎岳への憧れと登頂の高揚感で妄想に引き込まれたのか?
私にとっては本来は妄想に止めておくべき行程を実行してしまった、でもやり過ぎである。
過ぎたるは及ばざるがごとし! 今回の謙虚なる反省と教訓である。
まだまだ楽しみが残る山域ですが、 山が遠ざからないうちに登っておきたいものです。
でも、肝に銘じたおこう。
MORE THAN ENOUGH IS TOO MUCH!