8月1日 自宅を朝6時半過ぎに出発#58974;。 中央道で安曇野ICで下り、信濃大町へ。
向かうは鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳への登山口である扇沢出合。
11時頃に到着、扇沢に架かる手前左(南)の駐車場は満杯。 橋を渡った右手にあるやや大きな駐車場もほとんで一杯であったが、奥にあるスペースが一台分空いていた。#59120;
ここが柏原新道の登山口、 標高1,350M。
”穏やかで歩きやすく、短時間で稜線に立てる” とのふれ込みだが
山渓の地図では4:10、昭文社では3:50、 そして登山口の標識は3:30。
これを見ると早く登れそうな気がしたが・・・・
初日は種池山荘泊、 2日目は爺ヶ岳~冷池山荘~鹿島槍往復、 3日目は冷池山荘から扇沢へ下山。
というプラン。 2日目の天気が?だったので、 3日目に頂上往復も視野に入れていた。
11:38 扇沢出合を出発
扇沢水流の音を耳にしながら、樹林帯の急登、つづら折りになったモミジ坂を登っていく。
いきなりの急坂だが、登山道として整備された道は登りやすい。
ところがこの日は暑い、 蒸し暑い、 風がとおらない。#59124;
扇沢バスターミナルが眼下に見える。
針の木岳と針の木雪渓、 登ってみたくなる風景。
ケルンが積み上げられたコーナーを過ぎると展望が開け、 稜線の種池山荘も見える。 13時過ぎ。
蒸し暑い! 風が通らない! #59124; ペースが上がらない。
へばりそう。 GPSをみたら距離的に中間点も往ってないのにもう2時間経っている。
柏原新道を2:20で踏破された方もいるようだが、超健脚なんだろう。
とくに急登に弱い。 心肺機能が強くないんだろう。 本来山登りが出来るタイプではないのだ。
以前は、心拍数が上がっても登り続けた。 小排気量のエンジンでアクセルをべた踏みしてはいけない。
最近は心拍数が限界に近づかないように意識的に心がけている。 ペースダウンしかない。
ザックの重量を計測していないが、ペットボトルは3本、着替えは2泊分、コンロは置いてきたし、Mレス一眼と交換レンズも車に積んだまま。 余分な携行品はない。
問題は自分の体重か? 昨年~一昨年の好調時は60KGくらい、今は65KGで筋肉が増えたのではなく腹まわりの脂肪。 ザックを軽量化しても、自分のウエイトを落とさねば意味がないか・・・・・
・・・・・・・・
等々 頭に浮かんでくる。
標高を上げるにつれ、岩 石が多くなる。
途中で私を追い越した2人組のパーティーも途中でダウンしていた。
追い越された数組を除いては、4~5組追い越しているんで極端に遅くはないはずだが・・
山登りに競争はないと言い聞かせる。
マイペースで登るのみ。
14:35 ”水平道” なんて標識がある。 喜ばせるような名前だがほんのわずか。
14:40 ”包優岬”#59130; なんて これまた救いの女神のようだが、ウソで気休めだ。 ぜんぜん優しくない。(笑)
14:56 アザミ沢、 一瞬涼しい。
15:12 ガレ場の雪渓を通過するときのヒンヤリ感は爽快であるが これもあっという間。
最後の鉄砲坂を登ると、ガスの中からようやく種池山荘が見えてきた。
到着は15:50と4時間13分かかっている。
小屋にチェックイン。 この日、布団1枚一人は大丈夫のようです。
8人部屋でした。 私の後に2名、 3名 計6名。
窓際で横も空いていましたので、 まあまあ。
ところが、
この部屋は 大当たりでした! イビッキーです。
私の真向かいの方は、 イビキだけでなく歯ぎしり?
ギリギリと云った音ではなく、池のカエルの大群がゲロゲロ泣くよう。 異様な音と響き。
入口の方からはカバの如く。 どちらもそのデシベルはアナログ針が振りきれてヒューズが飛びそう。
しかも数分たりとも止むことはありませんでした。
突然、壁がドスンと大きく響きました。 多分となりの部屋まで聞こえて隣の方がブチギレて反撃したんでしょう。 (笑)
一端停止しましたが、二人ともすぐ再開です。 結局朝方まで続きました。
一晩中間断なくイビキが収まらないのは 多分恒常的なイビッキーになってしまっているんでしょう。
多少のイビキは、仕方ありませんが これも程度問題ですね。
せめて 数時間は寝させてよ !
耳栓はヘッドライトの袋の中に入れ忘れました。 でも、耳栓はほとんど効果がなかったでしょう。 (泣)
次の日(土曜日)は冷池小屋泊まりを予定していましたが、 カエル様がいらっしゃるグループ(個人参加のツアーグループ)も冷池山荘に泊まるようです。 カエル様のグループのお一人は「一睡もできなかった。 冷池山荘でも同じ部屋になるのは・・・勘弁してほしい。」 と嘆いていました。 (小グループのようなので多分同じだったかも。)
イビキは自覚症状がないかも。 私も気になるから、家内にたまに聞きます。
私の場合、日帰りが多く10時間くらい歩くこともあります、 そして帰宅して床へ就きます。
山行後の晩にイビキでクレームを受けたことはありませんが、 飲み会で一杯やったあと 飲み過ぎ?でたまにイビキをかくようです。 山小屋で眠れるときは、私もひょっとして多少のイビキをかいているかもしれません。
でも私がこの晩のカエル様やカバ様のような大デジベルのイビキをかいたら、
すぐレッドカードを突き付けられるだろう。
いくら慎ましい?我奥方でも、
「ここは寝室です、 山小屋ではありません! あなたはロフトに上がって、寝袋に入って寝てください。」
と退場を迫られることは間違いない。 最悪 三行半ものである。
イビッキーの方は自宅でどうしているんでしょう、自宅で指摘を受けたことがないんでしょうかねえ?
もし指摘されていたなら、 これは未必の故意である。
イビキを恨んでも、人は恨まず。 とはいうものの、そんな方に限って身勝手にバタバタ~ むしろ大柄な態度が見受けられる。
「ひょっとして、私の大イビキでご迷惑おかけしたんじゃないでしょうか?」
あ! この方 気にされているんだ。
そんなひと言、そんな気遣いと優しさがあれば すべて許せますよね。
ウソでも 「大丈夫ですよ。 山小屋では共有しましょう。」 なんて云っちゃうでしょう。 (笑)
とりたててセンシティブということもないが、私にとっては山小屋泊でのイビッキーはトラウマ化しつつある。
過去の悪夢は、 北沢峠の長衛荘 と 塩見小屋(南ア中部)。
種池山荘で経験はそれらに匹敵する悪夢となってしまいました。
*小屋からの立山、夕景です。土曜日は種池山荘も冷池山荘もこの日以上に混んでいるとのことです。
イビッキーと混雑。 さてどうするか。
パワーがあれば、テント泊が一番いいのだが もうテン泊装備を担ぎ上げる力はない。
普段でもUL化しなければならない悲しい我が身。
眠れない中、不眠で体調はよくないだろうという前提でどうすべきか考えてみました。 (笑)
翌日はどちらも満室であろうが、多分冷池山荘の方が込むと予想。
(この晩は幸いスペース的には体を休めることが出来ました。 せめてもの救いでした。)
種池山荘~鹿島槍本峰まで標準の往復コースタイムは約8時間とのこと。
ほぼ一日の行程ですが、種池山荘からサブザックで往復することにしました。
種池山荘に15時前に戻ることが出来れば、そのまま扇沢口まで(下り2:30)一気に下ることも可能。
気掛かりなのは、翌日午後は天気が悪化するという予報です。 ゲリラ豪雨#58944;#58946;では立ち往生する。
翌朝朝食前に、ザックをデポ出来る自炊室で仕分けした。
着替えと必然性のないモノはメインザックに残して、 サブザックにはレインジャケット・ズボン、フリース、Pボトル3本、携行食とお菓子、薬類、GPS、カメラ(MX-1とコンデジ)、 そして
ザックレインカバー(メインザック用)を詰め込んだ。
さて、皮算用通りになるのか? イビキにめげず。
次回へ続く。