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岩木山神社から弘前市内を抜け 八甲田山の登山口である酸ガ湯に向かいます。
12時半前に酸ガ湯温泉到着。
登山靴に履き替え、てっとり早く支度し12時40分過ぎに出発。
南側の道路にでて鳥居の先の登山口に向かいます。
八甲田大岳への登山口。
反時計回りの巡廻コースですと280分、約5時間かかります。
ピークハントポイントの八甲田最高峰の大岳1,584Mの往復だと230分、 約4時間です。
大岳往復ならなんとか日没前に戻れますが、巡廻コースだと日没後の到着になる可能性がある。
とにかく、大岳まで登ってみる。 山頂到着時間と天候を見て判断することにしました。
岩がゴロゴロした登山道です。 樹林帯の道を進みます。
途中に「火山性ガスに注意」と掲示あり、 有毒ガス(硫化水素)が発生しているところあり。
2010年に死亡事故が起きたようだが、このあたりかもしれない。
地獄湯の沢に出ます。 麓を見下ろすと樹林帯、 点在する紅葉が見えます。
ここから地獄湯の沢の入り口。 酸ヶ湯と大岳山頂のほぼ中間点。
硫黄の臭いが漂う地獄湯の沢を登っていきます。
このあたりは足早に登っていきます。
有毒な硫化水素ガスや炭酸ガスを噴出している場所は、 要注意です。
東北地方の18活火山うち蔵王山、秋田駒ケ岳、吾妻山、八甲田山の4火山の活動が昨年ごろから活発化しているとして、「直ちに噴火する兆候は認められないが、今後の推移に注意が必要」との報道が前日ありました。 八甲田山でも東日本大震災後に火山性地震が増えたが、地震の回数は減ってきており、「現在は落ち着いた状況」とのことである。草津白根山も警戒レベルが2となり、お釜から2.5KMの範囲にはいるハイウエイの駐車禁止で、本白根山はロープウエイでしかアプローチ出来ないようですので、事前確認が必要です。噴火・ガス発生が気になるのなら、酸ヶ湯から登らず 八甲田ロープウエイからのルート。
そのほうがリスクは低いかもしれませんね。
硫黄臭と白濁した湯が流れる沢の脇を登る。 数度 沢を渡り返します。
地獄湯の沢を見下す眺めはいいんですが。。。
沢を登りきると 風景が一変。 ほっと癒される。
平原に木道が出てきます、仙人岱です。
程なくすると 八甲田清水とよばれる水場があります。
ここは以前湿原で地塘も多かったようですが、 登山者の往来で消滅したとされています。
東には小岳(八甲田小岳)。 冬は絶景になると思われる樹林群です。
登山道は北側に曲がりこみ、小岳への分岐にでます。 大岳が見えてきました。 麓は草紅葉。
大岳への登りです。 丁度14時になります。 山頂到着への到着時刻は?
途中で休憩。 振り返ってみると 仙人岱。
酸ヶ湯方面と南八甲田の山々。
大岳山頂?が近い。 ここで、大岳からの下山者と出会いました。 多分この日の登頂は私が最後?
山頂直下に 鏡沼。 爆裂火口に水がたまった沼です。
14:35、八甲田大岳山頂 標高1,584Mに到着。 八甲田の最高峰です。 山頂まで2時間弱かかった。
残念ながら、 ご覧のように ガスに覆われて展望なし。 しかも風が強い。
時計を見ると14:40。 微妙な時間です。
このまま北回りで毛無岱から酸ヶ湯に向かうとコースタイムは約2時間半。
酸ヶ湯到着は17時半くらいで日没の時刻となる。 秋の日はつるべ落とし。
周回できないことはないが このガスったなかで北へ下るのはなんとなく気が進まない、リスクは避ける。
「八甲田山、暗闇の彷徨」 になったら恰好がつかない。
往路を戻るんだったら コースタイムで1:40、余裕をもって日没までに戻れる。
手堅く 登ってきた道を折り返すことにした。 雲は切れないままので14:55に下山開始。
そうと決めたら、のんびりと風景を楽しみながら下ることにした。
大岳と地塘。 まわりには萌える草紅葉。 これがこの日のベストショット?
仙人岱ヒュッテが右に見えます。 冬はモンスター(樹氷)がいっぱい出現しそうです。
大岳山頂部はまだガス。 晴れでも山頂は雲におおわれることが多いんでしょうか?
午前に岩木山であった方も、前日の八甲田山頂付近はガスと強風でなにも見えなかったと仰ってました。
毛無岱の高層湿原の草紅葉も見たかったが、 日没の早いこの時期は時間的に無理がある。
もう1時間早く登山口を出発すれば毛無岱も回ることができたが・・ 岩木山での初歩的失態。
岩木山スカイラインの開門が8時であることが分かっていたなら、岩木山は後回しにして八甲田山を午前に登ったであろう。 (岩木スカイラインのゲートは8時~16時、 道路閉鎖は17時)
これが今回の誤算であった。
早朝6時に酸ヶ湯を出発すれば、八甲田を一周しても12時前に下山できる。
14時には岩木山8合目から出発して往復し17時のスカイラインゲート通過には間に合う。
リフトも使えば短縮できます。登山口近くの花。 今の時期、登山道にはほとんど花はなし。
夕陽に映える八甲田山、でもやはり山頂は雲がまだかかっていました。
登山口に16:40着、 山頂~1時間45分。 往復でちょうど4時間。
北回りで下山したら多分17:30に到着します。 夏だったら問題ないでしょうが 今の時期は日没となる。
なんとか真っ暗になる前にぎりぎりで酸ヶ湯に戻れたかもしれないが 気分的に急がされるのは登山では危険。 と自己を納得。 (笑)
過去一日2山は、九州の祖母山と阿蘇山(高岳)、 福島の磐梯山と安達太良山。 安達太良山はゴンドラの最終時刻に間に合わず 登山口到着は日没後となってしまった経験があり。 二の舞を繰り返さない様にしました。
とにかく、 この日 一日で岩木山と八甲田山の山頂を踏むことが出来た。
飯豊山と大朝日岳という二つの難関の山もあったが、 これで東北地方の百名山、14座すべて完登できました。
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ネットでチェックした翌日の天気予報は、十和田方面は曇り、山間部はにわか雨。
まとめて登ったが 翌日の天気は如何になるか?