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出かける早朝に、悲しいNEWSが流れていた。 なんとなく引きずった気持で自宅を出た。
今回も交通機関、JR中央線で高尾駅へ、 バスで陣馬高原下に向かいます。
前々日は都内でも降雪があり、このあたりは雪景色になっていると思いましたが雪は残っていないようです。
スパッツを着けますが、アイゼンをザックに外付け。 ストレッチをして GPSをスイッチオン。
バスから降りた登山者は早々と陣馬方面に向かっています。 私は最後に出発。
右の舗装林道は陣馬街道、峠へ続きます。 私は左の陣馬山への直登登山道を進みます。
このコースは2009年の秋に歩いて以来約5年ぶり。
急登の坂を登りきると尾根に出ます。 このあたり(標高500M)からご覧の通り雪道になります。
積雪も予想したほどなく 上りなのでアイゼンは着けず。 でも4本爪なら早く登れるでしょう。
一泊用のザックでちょっと重さを感じる冬装備。 息が上がらないよう 一歩一歩刻むように登ります。
陣馬山山頂直下の尾根に出ると、 WAH! 富士山です。
白馬の頭が見えてきました。
山頂855Mです。 標準CTをオーバー、前回よりも8分遅れ。
雪道、ザックの重量? やっぱりパワーダウンだろう。
広々とした山頂ですが、 展望写真の通り ほぼ全方位展望が楽しめます。
* クリックすると
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この日は雲もほとんどなく好展望!
近景は生藤山への尾根。 尾根越しに大岳山~三頭山、 さらには石尾根、長沢背稜まで見えます。
以下、北から西、南方向のパノラマ写真。
手前の尾根は陣馬峠から生藤山へ続く尾根。
右のピークは大岳山、 左へ御前山に続く尾根。 さらに奥の山脈は石尾根のようです。
右から酉谷山~雲取山へ続く長沢背稜を遠望。 手前左のピークは連行峰。
右端生藤山からの尾根越しに三頭山。 中央の白い山脈は奥秩父の国師ヶ岳~金峰山。
右から大菩薩嶺~鴈が原摺山。 左の手前は権現山。
右は扇山。 中央の山脈は黒岳山塊。 そして奥には白銀の峰、南アルプスの悪沢岳と赤石岳(左)まで望める。
南面の大パノラマは丹沢、道志の山々。 そして富士山! 右まん中の街は上野原。
ズームアップ X 2(デジタルズーム)で目一杯にアップ!
天気が良い時の陣馬山、 こんなに好展望とは思ってもみなかった。
青い空が眩しい。
時の経つのも忘れる。 ぼんやりと1時間も過ごしてしまった。
ここから小仏へ縦走します。 今回は4本アイゼンとチェーンアイゼンを持ってきましたが 下り基調の雪道とぬかるみを想定してチェーンアイゼンをつけました。 この選択は正解でした。
落葉した明るい尾根、 雪道は歩きやすい。
折々 樹間からは富士が見えます。
明王峠。 南面が開けています。
景信山へ到着。 午後になってもスッキリした青空が続きます。
この日は見る角度を変えても 富士は霞むことなく ずっとその姿を見せてくれました。
まだ13時前ですが、 この日は日曜日。 小仏峠~城山~高尾山はぬかるみの登山道と喧騒が待っているのみ。
高尾山はパスして 小仏バス停に下ることにした。
丁度13時、バス出発時間は13:40 コースタイムは40分(昭文社地図)。 ギリギリだ。
山頂からの下りは雪の泥んこ道、 ぬかるみにはチェーンアイゼンは程々いい。
バス出発3分前になんとか到着。(CT40分はキツイと思います。 山渓地図では45分)
アイゼンを洗って バスに駆け込みました。
今回のコースタイム:
陣馬高原バス停 8:37 陣馬山 10:05-11:07 明王峠 11:31-11:44
景信山 12:48-12:59 小仏バス停 13:37 合計 3時間45分(休憩含んで5時間)
下界に戻ると否応なく、現実に引き戻される。
朝の悲報が気になり、 電車のなかで タブレットのNEWSを見る。 痛ましい限りです。 衝撃的です。
何故? どうしてこんなことになってしまったのか?
「 敵意から生まれるものは敵意しかない。」 後藤さんのコメントがありました。
憎悪と敵意が反復する悪循環、 連鎖となって泥沼化していく。
” 売られたケンカは買う ”。
皆さんの社会や日常生活でも決してないとは言えないでしょう。
そんな気持ちは分かりますが、 今一歩踏みとどまって考えましょう。
やるんなら ”平和的に” リベンジしましょう。 (笑)
ましてや国際政治のなかでは、いったん巻き込まれると 出口が見えない奈落に落ちていく。
犠牲となった彼の言葉は重い。 よくかみしめたいと思います。
この日の澄み切った青空は、 私もかってよく訪問した中東の空を想いだしました。
果てしなく続く砂漠の地平線上は 目に沁みる様な蒼い空でした。