3月26日#58942; 予期せぬ風景と展望が待っていた。
この週末(26~27日)は東京近辺の天気予報は曇りだが、信越方面は天気が良さそうである。 上越方面はまだ雪がありそうで回避、春霞が本格化する前に中信の展望台鉢伏山に登ることにした。
なんといっても澄んだ空は早朝。 といって200KM+の走行距離で早朝に出かけるのはキツイので、夜10時前に自宅を出発、中央道を西へ。 ETC深夜割引となる12時過ぎに岡谷ICを通過。 とにかく日本の高速道路料金は世界一高い、休日深夜3割引きでもバカ高。 いくら高くともせいぜい100KMあたり千円が妥当である。 マイカー族の反乱が起きないのが不思議だ。
塩尻近郊の道の駅でシャトルの後席半分をフルフラットにして、テント泊用インナーマットで冷気遮断し厚手の毛布を掛けて眠りにつく。 気温は氷点下なんで寝袋が必要なのかと思ったが、毛布だけで凌ぐことが出来た。 コンパクトなエアーマットは小屋泊用であるが、新たに買ったインナーマットは携行にはやや大きいが、車内泊には丁度いい。 駐車場の明かりも抑えられていたんで、遮光用の自作ウインドウカバーも不要であった。 唯一顔だけが寒いが、この点を工夫すれば快適になる。
翌朝5時過ぎに、登山口となる高ボッチ高原自然保護センター前駐車場に向かう。 東山ルートと崖の湯ルートがありますが現在通行可能なのは東山ルートのみ。 4月下旬になれば保護センターから更に鉢伏山の直下、鉢伏山荘までの林道が開通するが、その頃にはハイカーも多く静かな山歩きは期待できないだろう。
6時前に牧場近くの駐車スペースには数台停車。 ご来光を撮るカメラマン?が数人三脚を立てて構えていた。 車のディスプレイの外気温度はマイナス9度。 保護センター前駐車場(高ボッチ山頂への入口)、さらに林道を進むと崖の湯への分岐に駐車場があり、そこから通行禁止であることが解かった。
露氷の樹木が華のようだ。 (分岐からの高ボッチ山頂)
まだなんとなく霞んでいるし、寒すぎるのでフルフラットのしたままの車内でもう一眠り。 早朝でもこんな程度なんでスカッとした青空は期待薄。
2時間ほど眠って目を覚ましたら雲が切れて青空がのぞく。 気温も一気に上昇、室外温度は+表示。
露氷の樹木が綺麗で牧場前まで往復して絶景?を写真に収める。 予期しなかった画だ。
ガスったままなら、温泉でも浸かって帰ろうかと思ったが、だんだん青空が広がる。#59120; (後方の山なみは中央アルプス)
これも予期しなかった光景、 高ボッチ山山頂1,665M。(保護センター前駐車場より)
今回はデジタル一眼を持参。 バッテリー残量が少ないことに気づくが、予備電池をザックに入れてなかった。#59123; やむなく記録用の防水コンデジ持参で鉢伏山に行くことにした。
分岐の駐車場に戻り、9時半前に鉢伏山への林道に向かいます。 分岐には東屋のある展望台がありますが後からよることにします。 鉢伏山頂6KMの表示あり。 車両通行止め看板は松本市、このあたりが境界?
林道にはところどころ雪が残ってます。 融雪する4月中旬以降に通行が可能となるでしょう。 林道はくねくねとまわってますので、ショートカットする登山道と林道を入り混ぜて登っていきますが、緩斜面で楽な登りです。
尾根筋を北に向かう林道からは、東に八ケ岳、南アルプスそして諏訪湖。左は北アルプスの山なみ。
正面には大きな山塊、どっしりとした鉢伏山が見える。 幸い風も微風で山歩き日和となった。
林道歩きは望むところではないが、車両通行禁止のこの時期ハイカーは立ち入らない。 静かな歩きが楽しめる、 展望も素晴らしいんで その分林道歩きは我慢。(笑)
鉢伏山荘が見えてきました。 デッカイ山です。 いつも長野道塩尻方面から眺めて大きな山塊と思っていました。
山荘へ巻いていく林道でな く直登して直下の入口から鉢伏山頂を目指します。 踏み跡から見て扉温泉や崖の湯から登ってくる方もいるんでしょう。 鉢伏山荘(林道終点)から20分ほどで
10:55 鉢伏山山頂 1,929M。 日本三百名山のひとつです。
美ヶ原高原、大きな高原台地であることがよくわかります。 でも今年は、雪は少ないようです。
北アルプスの展望台として、美ヶ原に勝るとも劣らない絶好のロケーションが鉢伏山。 あまり知られてない山なんで静かな歩きができます。 この日に道中で出会ったのは3名のみ。
山頂の南に展望台と休憩ベンチがあります。
八ヶ岳をズームアップ。 左から赤岳、阿弥陀岳、権現岳。
展望台のベンチで昼食をとったあと、ここから折り返します。 11:45下山開始。
諏訪湖も眼下に、 背景には南アルプス。 左から甲斐駒、 北岳、 仙丈ヶ岳。
南アルプスと八ヶ岳の間に富士山がおぼろげながらに視認できますが、コンデジではとらえきれず。
視界に入る浅間山をズームアップ。 まだ噴煙が上がっている? 外輪山までしか入れないようです。
霧ヶ峰越しに北八ヶ岳。 蓼科山、北横岳、縞枯山・・・
鉢伏山荘への下りで見る北アルプス。 あまりにもワイドな展望でコンデジでは鮮明にとらえきれない。
背後の乗鞍岳、 まだ山頂部分はすっぽりと雪がかかっています。
カーブミラーで自撮り。 背後は鉢伏山、名前のとおり鉢を伏せたイメージ。
13:10 高ボッチ分岐駐車場に着いたら北アルプス方面がよく見える。
電池が残り少ないデジタル一眼に代えて東屋のある展望台へ。
穂高から槍まで望遠ズーム目いっぱいで撮りました。 (電池残量表示目盛が最小になっていましたが、30ショット以上撮れました。 思ったより電池容量が残っていました。)
帰路START地点~GOAL地点までは車で移動しましたので、実際の歩行距離は12KMくらいです。
高ボッチ山頂からの鉢伏山です。 駐車場から歩いて10分もかかりません。
ここからもほぼ全方位、日本の屋根がほとんど見れます。 しかも労せずに。
4月下旬には高ボッチ~鉢伏山荘までの林道も通行が可能になり、 林道終点から20~30分で山頂につきます。 急登もあまりなく遊歩道のような登山道ですので脚力に自信のない方でも、車であれば登れます。 脚力のある方は物足らないでしょうから、 崖の湯、扉温泉、牛伏寺 あるいは美ヶ原から縦走してください。
厳冬期が過ぎて林道が開通するまでは、高ボッチから尾根沿いの林道を歩けば残雪と楽々登山が楽しめます。
但し、この山は晴れの日の登山でなければ 印象のない高原歩きのみに終わります。 美ヶ原同様晴天条件付き。