八ヶ岳の中で、登り残していた山 ・・・ 阿弥陀岳。
*中岳からの阿弥陀岳
定番の美濃戸~南北沢~行者小屋コースから登頂、 これでようやく八ヶ岳の主要ピークをすべて踏破しました。
6月11日
八ヶ岳の中で、登り残していた山 ・・・ 阿弥陀岳。
*中岳からの阿弥陀岳
定番の美濃戸~南北沢~行者小屋コースから登頂、 これでようやく八ヶ岳の主要ピークをすべて踏破しました。
6月11日
「八ヶ岳」の八はどこの山・峰を指すのがいろんな説があり不確かではあるが、南八ヶ岳の硫黄岳、横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳、権現岳、三ッ頭、編笠山、西岳、 北八ヶ岳の天狗岳、北横岳、蓼科山のどれかを指しているようである。
南八ヶ岳は太古の時代には富士山を越える4千メートル級の「大阿弥陀岳」と呼ばれた大火山、それが大噴火して八つの峰になったとも云われている。 また富士山と背比べして怒りを買って、富士山に蹴り飛ばされて散りじりバラバラ八つの峰になった」という神話もあり、以前ブログで取り上げたことのある山です。。
健脚な方は2泊3日ぐらいで南の西岳・編笠山から権現岳~赤岳、阿弥陀岳、横岳~硫黄岳~天狗岳を一気に縦走。 中には編笠~蓼科山まで日帰り縦走する強者もいるようです。
私はカメの如くすべて日帰り一座。
残るは阿弥陀岳(と中岳)、登り残したままになっている。
今秋に登ろうと思っていたが、都合により急遽阿弥陀岳に登ることにした。 そのため自宅を早朝に出発するハメとなり、結局一番早く登れる美濃戸からの最短コースで登ることにした。 元々のプランは前夜に美濃戸口まで入り早朝に御小屋尾根で登るつもりだった。(阿弥陀岳へは南稜、中央稜もありますが、私の技量では無理です。)
気がかりは悪路。 5年前美濃戸口から美濃戸までマイカーで行ったが、ほとんどが未舗装の悪路で車底を幾度も擦った苦い経験がある。
実は、この悪路がトラウマとなって八ヶ岳主峰へ脚が遠のいていたのである。 今回は低速で路面を見極め注意しながら走行こともあるが、車底をすることも無く無事美濃戸へ。 幾分路面が改善されている?ようです。
一般のセダンタイプでも路面が乾いていれば通行できそうです。 ただし自己責任でお願いします。 車底を擦るのが気になるなら、美濃戸口から往復するしかないが往復+2時間。 日帰りの場合この差は大きいです。
到着時刻は6時半頃で、駐車場は満杯。 かろうじて「やまのこ村」山荘前の空きスペースあり。(駐車料金一日千円)
急いで支度を整えて、丁度7時に出発。
八ヶ岳にはこんな苔むしたところが多いですね。
美濃戸南沢コースは八ヶ岳銀座、前後に登山者・ハイカーが続きます。
下界の気温は30度近くですが、標高も高く沢沿いなんで清涼感あり。 久しぶりなのか新鮮に映ります。
河原からは横岳の稜線が見えてきました。
河原から再び林間コース。
ほどなくすると 小屋が見えてきました。
行者小屋で小休憩。 天気がよくて日帰り周回なら、軽快にサブザックで登るのも一手です。
なんと云っても赤岳が目立ちます。
横岳の肩は小同心と大同心?
目指すは阿弥陀岳。
小屋南のキャンプサイトを見やりながら阿弥陀分岐へ。
阿弥陀分岐。
右の阿弥陀北陵尾根に登山道は続き、尾根東面をトラバースしていきます。
約1時間弱で中岳~阿弥陀岳尾根上の稜線に出る。
中岳のコル(阿弥陀・行者小屋分岐)。
南の権現岳、編笠山がやや霞みだした。
中岳越しに赤岳。 右肩は権現岳に続くキレット尾根。
コルから阿弥陀岳を見上げる。
立ちはだかる急勾配の岩場。 ザレた岩が多いとのことなんでヘルメットをつけます。
ほとんどの方はコルにザックをデポして登ってます。 私もザックをデポし、カメラ、GPS、ペットボトル1本、パンを取り出して山頂へ。
いきなりのハシゴ、 その後は急勾配の岩場が続きます。 久しぶりなんでコワイです。
だんだん慣れてきますが、とにかく慎重に。 つかむ岩もぐらっとするものがあるんで要注意です。
岩がもろく、ザレた小石の破片が多いから落石を起こさないよう脚運びをします。 ザックをデポしたのは正解。
慎重に登ること約20数分、ようやく阿弥陀岳山頂へ。
360°オープンの山頂だが、霞んで遠望は利かない。 どうも南八つ登頂時はすっきりとしない視界が多い。
相性が良くないかもしれません。
富士山もアルプスも雲の中。 視界もイマイチで見通しがよくない。
阿弥陀から見る中岳~赤岳の稜線は迫力あり。
赤岳山頂のアップ。
横岳。
硫黄岳。
下山は、上りで慣れたのかコワさは薄らいでいく。
中岳のコルへ戻り、ザックをピックアップして中岳へ。
中岳山頂からの阿弥陀岳。
赤岳への稜線も急峻です。
中岳から東のコルへ下り、文三郎尾根まで登り返します。
急でキツーイ、 中岳から阿弥陀・行者分岐に戻ればよかった。
文三郎尾根分岐に合流。 赤岳山頂はすぐ先ですが・・
行者小屋へ下る。
文三郎尾根は階段や人口のステップの連続で快適ではない、特に下りに使ったのは最悪、失敗だった。
不快な下りが延々と、辛抱のいる時間が続く。 階段のステップにマムートのエンブレム。
ちょっと遅いが行者小屋で昼食、コンビニ弁当。
見上げると赤岳や阿弥陀岳の山頂は晴れてます。 下山したら晴れるなんてことはよくありますね。(笑)
美濃戸へ戻ります。
これはなんじゃ?
ヤツガタケキスミレ? たぶん。
イワウチワイワカガミは今の季節の定番。
ホテイラン。 保護されています。
・・・
余談だが、、、、往来の多い登山道はいろんな登山者・ハイカーがいます。
すれ違いは上り優先なのに譲らない、シルバーシートならぬシルバー優先レーン? 勘弁してよ~。
ツアーの列、長過ぎ。 酷いのは下りで強引に下りてくる。 呆れるばかり! コンダクターはいい加減に切ってよ~。
前後に人が歩いている一般道、クマが出るわけがないし雷も落ちるわけない天気なのに ラジオをガンガン点けっ放しで歩く。 うるさいよ~。 これって最悪! 100% シニア ・・・ 恥ずかしい!
花を見たさにザックを背負ったまま道をふさぐ。 それに気づかないのか気がつかないのか? 通れないよ~。
山頂標識の前で休憩。(@_@;) いつまでたっても移動しない。 写真撮れないよ~。
こんな方は多分下界でも、同じなんでしょう。 気配り以前のマナーの問題で~す。
山の13か条 http://sangakuisan.yamakei.co.jp/oyako/manner.html
ようやく美濃戸へ。
5年前に比べて美濃戸までの路面状況が思ったより良くなっており、 マイカーでも注意すれば底を擦らないで走行できることが今回確認できたのは収穫でした。 八ヶ岳はアクセスがいいこともあり人気の山域ですが、平日の込んでない時期に歩いてみたいですね。