7月17日 初夏の三連休の中日、暑さのなか雲取山に登ってみました。
この時期に登るのは初めてです。 気温は高く、湿度も高く、風も微風という天気予報。
7月17日 初夏の三連休の中日、暑さのなか雲取山に登ってみました。
この時期に登るのは初めてです。 気温は高く、湿度も高く、風も微風という天気予報。
ここ数週末は天気がすっきりしません。 天狗岳登山からほぼ1ヵ月、リバウンド気味の体に 喝!です。
そろそろ北アルプスあたりに行こうと思っていましたが、梅雨時の天気では展望も期待できません。 山屋さんや沢師は涼しげに渓流遡行や滝登りを楽しめるでしょうが、 私には標高を上げるか北へ行くしか能がありません。(笑)
それならば、逆発想。 暑さには暑さで。 (笑) 今回はトレーニングを兼ねて 敢えてこの初夏の暑い時期、最も近い百名山 雲取山に登ってみることにしました。
いままで15回登った雲取山、私の百名山チャレンジの原点ともいえる我が東京都の山です。 山頂避難小屋で、「ここを日帰り出来れば、少なくとも百名山の半分以上は登れますよ。」 と熟年登山者の方に云われました。 その一言が私の百名山制覇チャレンジを後押ししたかもしれません。 私の体力、脚力、スピリットのベンチマークでもある山です。
毎年必ず登っていますが、昨年の6月以来百名山追っかけもあり ほぼ一年遠ざかっていました。
いままで7月の雲取山登山は外してきました。 この時期の奥多摩は猛烈に暑いからです。 なまった体のまま夏山を迎えるわけにはいきませんのでここでひと絞り、高温多湿下で歩けれるのか試したかったこともあります。
情報1: 鴨沢から小袖乗越に通ずる林道は開通していました。 道路が崩落し、もう少し先の所畑からの林道しか車でいけませんでした。 所畑からの林道は細くてカーブがきつく、運転しずらく、鴨沢からのルート開通は朗報です。
情報2: 鴨沢バス停前の7~8台停められる駐車場は登山者使用禁止になっていました。 鴨沢から登られる方はバス停ひとつ手前の留浦の駐車場に停めるしかありません。
小袖乗越の駐車場には、6時前に到着。 空いているのかと思ったらほぼ満車、かろうじて駐車できました。 天気もすっきりしないですが、三連休の中日で山小屋泊まりの方もいるんでしょう。 秋~春までは混んでますが、こんな暑い時期に多くの方が登られるとは・・・ 季節は変わっても人気の山なんですね。
小袖乗越登山口を6:25に出発。
深緑の雲取山登山、 以下月並みなルートですがご覧あれ。
小袖の廃屋。
登り尾根の樹林帯、靄がかかってます。
思ったとおり 暑くて湿っぽくて風がない。 途中でウエアを半袖一枚にします。
暑くて長い一日が待ちうけている予感が・・・・・
堂所を7:49に通過。 ここのコルはいつも風が抜けるはずなんですが、風はほとんどなし。
ここから斜度が増して登山道らしくなります。
七つ石下からはいつも通り、巻き道を進みます。 だんだん靄が取れてきます。
巻道の樹間からは富士山、予想外! 朝方の新青梅街道では雨がパラパラ、晴れても遠望は利かないと思っていました。 いつも山頂部が冠雪の富士を見てますので、黒ずんだ富士はモノトーンっぽくイメージが違います。
巻き道が西から北に進路を変えると、風が感じられます。 木陰では涼風です。 これも予想外!
ブナ坂を9:10通過。 ほぼ、ここまではコースタイムの範囲。
ブナ坂から石尾根へ。 深緑の季節は風景が一変します。
S字のカラ松も深緑。
サウナ状態で一気に体が絞れるかと期待?しましたが、ここも予想外に風もありそれほど暑さは感じない。
想定外というか、期待外れ?(笑)
奥多摩小屋手前のヘリポート。
曇天・にわか雨も覚悟したが、これなら上々。 富士・大菩薩・奥秩父の峰々も見渡せます。
奥多摩小屋からは小雲取山への最後の急登。 ヨモギの頭は避けて右の巻き道へ。
小雲取山分岐。 ここを登りきれば・・・
雲取山山頂が見えてきました。
深緑の山脈(やまなみ)がつづきます。
雲取山から続く奥秩父主脈縦走路。
雲取山山頂。 この日も多くの登山者がいました。
登りのコースタイムは、すぐ横の避難小屋まで4時間10分。
暑さでバテバテ状態で山頂にたどり着く被虐的シーンも予期しましたが、七つ山巻道からの涼風に助けられました。
今年になって大菩薩嶺以来2度目の百名山登頂となりました。 次回の雲取山登山はたぶん晩秋か初冬ですね。
東京都の標識の後ろの山は和名倉山。 別名 白石山、二百名山です。 いつか登ろうと思っていましたが、会津朝日岳でお会いした百ハンターの方によると 「アクセスもよくなく小屋もない、 山頂は樹林に囲まれ展望もよくなく 楽しいコースとは云えない。 二百名山にはこんな山が多くある。 無理をしてまで二百をやる気持ちが失せました。」と云っておられました。 全く、同感です。 和名倉山、 眺めるだけで、登ることはないでしょう。
山頂避難小屋前から見下ろす定番の写真。 ここでランチ休憩、コンビニ弁当です。
小屋の温度計は25℃、 小屋室内の温度計は20℃を指していました。
久しぶりの山頂ですが、小屋もきれいにメンテされてます、 また小屋下のトイレがリニューアルしたのは◎。
これも 富士を眺める定番の写真。 予想外のショットです。
11:20 下山開始します。
ブナ坂への石尾根は風がやんでいます、暑い! ブナ坂からの樹林帯も風がなければサウナ化、暑い!
小屋泊り、テント泊の方が重装備で喘ぎながら登ってきます。 ・・・・・登りでなくてよかった!
今回下山ルートはブナ坂から七つ石小屋を経由します。
というのも、持参したペットボトル飲料は4本のはずが3本、不用意であった。 すでに2本のみ終え、残りは1本をきってゴールまで持ちそうにありません。 七つ石小屋で清涼飲料水を飲み、水を補給します。
トイレ休憩や飲料水の補給が必要ならば小屋を経由した方がいいでしょう。 トイレもバイオトイレが設置されています。 でも、最短ルートならば間違いなく一番下の巻き道がお奨めです。
堂所からのダラダラした下りは、いつも長く感じられます。 午後の登山道は泥ドロのぬかるみ、これがいつも遇するマイナスポイント。 雲取山登山のあとはいつも自宅での靴の掃除とメンテが恒例となってます。
小袖登山口には14:40到着、下りは3時間20分もかかました。
GPSの記録では距離21.2KM、路面距離23.4KM、 標高差1,285M、 獲得標高差は上り下りとも約1,500M。 いつもと変わらず。
歩行時間は往復7~8時間ですが、ここをクリアできれば日本百名山のうち最低60座はいける、多分70座近くは登れると思います。 ここは百名山初級、入門コースです。 私のブログへのアクセス数では夏山シーズンになると、トムラウシやポロシリ、越後駒、平ヶ岳のアクセスが増えるんですが、通年では未だ6年前の雲取山の記事へのアクセスがダントツです。
今年も無事、雲取山を日帰り山行できました。 登りのパワーと登攀力は年々落ちていきますが、まだまだ登り続けたいですね。