7月28日~29日 今年初めての北アルプス、富山の薬師岳へ。
梅雨#58944;#58944;#58944;も明ける直前だが、不安定で猫の目のごとく変わるお天気。
もともと南アルプス白根三山を縦走予定していましたが、この週末は新潟、北陸以外は天気が良くない予報。 今回はTさん、Mさんとの3名での山行ですが、せっかくの休みをスポイルする訳にはいきません。 天気が良さそうな薬師岳か火打・妙高山の代案を検討し、結局、東京からもっとも遠い北アルプスの百名山・薬師岳に登ることにしました。
私は今回が2度目の薬師岳登山。 前回は雨☂でのスタートになりましたが薬師平より上は#58942;晴れて素晴らしい展望に恵まれました。 特に山荘からの朝夕のアルプスの眺めは最高でした。 もう一度行ってみたい山でもあったんで今回の再登は楽しみでした。
追: 下山して2014年夏の薬師岳山行の記事を見たら、タイトル下の月日が誤って「6月12日~13日」と書かれ、そのまま6月を思い込んでいましたが改めて前回の山行日を確認し、「8月12日~13日」と訂正致しました。 この場をお借りしますが、なにとぞご容赦のほどお願い申し上げます。
前回の薬師岳単独行では前夜に折立へ入り十分睡眠・休養をとった上で朝6時に出発し、山頂近くの薬師岳山荘まで行けました。 今回のスケジュールでは前回のようにコースタイムを切って踏破できる自信はありません。 最年長の私の脚力では山荘までのコースタイム7時間10分、休憩を含めれば8時間を想定しておかなければ他のメンバーに迷惑をかけます。薬師岳山荘の予約をキャンセルし、太郎平小屋泊りに変更しました。 午前10時頃出発すれば、太郎小屋には+5時間で午後3時頃に着くという想定です。
関越・長野・北陸自動車道#58974;立山ICで下りて、有峰林道(小見線)で薬師岳登山口のある折立へ。 前回夜間通行規制がありましたが一時的な措置ではなく冬季閉鎖期間以外は定常的に実施されているようです。 詳細はありみネットでご確認ください。
折立のキャンプ場前の駐車場はせいぜい50台くらいしかなく、すでに路肩にも駐車されていてほぼ満車でしたが、数台残っているスペースに停めることができました。(奥の方に 予備の駐車場があるようです。)
幸い予定よりも早く8時過ぎに折立に到着できました。
8時45分に折立登山口を出発。 太郎平小屋までならなんとか行けるでしょう。
あられちゃん(青淵山までの急登の中間点)で小休憩。 急登! 暑く湿っぽいんで1レイヤーにします。
樹林帯を抜けると青淵山三等三角点。 多くの登山者が休憩、やっぱし百名山。 ここまでのペースは順調ですが・・・
コンデジTOUGH、#59138;”撮影可能枚数が0です”#59138;
電池残量は十分ですが・・・なんとメモリーカードがありません。 多分パソコンに刺しっぱなしで取り出し忘れ。。。予備電池の充電忘れはあるがメモリーカードを入れ忘れるとは・・・・#59123;
仕方なく、ミラーレス一眼OM-D10をザックから出しますが、TOUGHのように登攀中にさっと撮れる機動力はなし。 今までいろんなカメラを試しましたが山登りにはTOUGHがベストです。 明るいレンズF2.0の上位機種TG-4に反転液晶があればパーフェクトですが・・・
太郎平小屋までの中間にある五光ヶ原。 天気が良ければ薬師岳、剣岳がみえるはずですがガスって見えず。
石畳の登山道になれば、太郎平小屋は近い。
太郎平小屋に12時半に到着。 コースタイム5時間に対し3時間45分。 ここでランチ休憩。
薬師岳山荘までのコースタイムは約2時間、時間的には遅くとも午後4時までには着けそうです。 前日に予約をキャンセルした薬師岳山荘に再予約を入れる。 定員70名オーバーする予約状況で敷マット一枚は難しいが、上布団1枚は確保できるようです。
もうひと踏ん張り、薬師岳山荘まで一杯#58993;#58994;はお預けです。
太郎平小屋からの展望はまったくなし。 前回は小雨後だったんですが黒部五郎岳が見えました。
薬師峠キャンプ場から薬師沢を登っていきます。 ここからの急登がこのコースの正念場です。
30分ほどですがここは沢の上部にでます。 ここを登り切れば 薬師平。
薬師平のケルンからは黒部五郎岳の好展望地ですが、ここも見えず。
薬師平から稜線に向かう登山道わきにはお花畑。
上りは写真をじっくり撮る余裕なし、とにかく登るしかないです。(笑)
薬師岳山荘には15時過ぎに到着、チェックイン。 受付で一度予約した個室に空きがないか問い合わせしましたが、NO。
定員24名の大部屋に28名の上布団。 夏山なんで混むのは仕方ないです。。。。。
食堂で一杯#58993;#58994;やったあと、部屋に戻ると小屋の方から呼び出しあり。
「8畳の個室が空きました。」とのこと。 ラッキー!#59120; 早速個室に移動。
夕食は前回とほぼ同じ”やくし”のオムレツ。 8畳個室は超快適! ゆったりとくつろげました。
翌朝は宿泊者の大半はご来光を拝みに早出。 我々は朝食をとって6時前に山頂へ出発しましたが、これが裏目になったかも?
晴れてました。 鍬崎山(3百名山)の左手には富山平野、富山湾が視界に入る。
薬師の稜線から陽が登ってきます。 遅出の疑似ご来光。
東南稜越しに水晶岳。 雲の平の向こうは鷲羽岳~槍穂高、 三俣蓮華岳から抜戸岳への稜線。
さらに黒部五郎岳、 その左肩に雲に隠れた笠ヶ岳。 右端は北ノ俣岳・・・
薬師岳山頂の祠が見えてきました。 登りはケルンを巻いて稜線へ出ます。
稜線にでると、赤牛岳から水晶岳への稜線が目に入ります。 その奥の稜線は烏帽子から野口五郎岳に続く稜線。 後立山は雲の中なのが残念。 雲が切れてくれないかと期待しますが、むしろ湧き上がってくるようです。
東南稜と中央カール。 真ん中奥に見えるは水晶岳~ワリモ~鷲羽岳。
水晶岳(黒岳)あたりが北アルプスの最深中央部。 どの登山口からでも2泊はしないと往復できないと云われています。 キツイですが、もう一度水晶岳の頂に立ってみたいですね。
手前は雲ノ平、 三俣蓮華岳~双六岳~抜戸岳の稜線。
薬師岳の山頂です。
標高2,926M。 風もあまりありませんが、 徐々に雲が湧き上がってきます。
祠でお参り。 再び登れたことへのお礼と安全登山祈願です。
北薬師岳と金作谷カール。 好い構図のショットですが、北薬師の右に剣岳、立山が見えるはずですが雲で見えません。
このあと、北薬師岳もガスって視界が霞んできます。
前回は北薬師岳の右手に剣岳、立山望めました。 そして後立山の連峰、烏帽子岳~野口五郎岳の稜線、 赤牛岳~水晶岳の北東面が一望できました。 西も白山まで。 北アルプスの最深部はもちろん、ほぼ全方位のパノラマを楽しみにしていましたがダメでした。 前回の記事 → 薬師岳、北アで最も遠い山
今回天気は味方せず。 もう1時間早く出ていれば全方位展望が見れたかも?しれません。
前日晩にチェックした有峰のピンポイント予報は28日の昼間はすべて#58942;マークだったんですが・・・・ 梅雨空け前の天気は変化しやすいようです。
それでも、これだけの北アルプスの眺めを見れたから良しとしましょう。#59120;
避難防止のケルン、ここを真っ直ぐ進むと東南稜、昭和36年冬の愛知大学遭難地点に下ってしまいます。
厳冬期では霧にまかれると分り難い、今だったらGPSがあるんで方向を誤ることはないんでしょうが・・・
山荘でザックをピックアップし 08:05 薬師岳山荘を出発し下山します。
薬師平~五光ヶ原まではお花畑、高山植物が見られます。 花の名前調べてみましたが、あんまり自信なし。 (笑)
教えてください。
1 アオノツガザクラ?
2 ミヤマキンバイ
3 ハクサンイチゲ
4 チングルマ
5 ハクサンフウロ?
6 お花畑の大群生
7 ミヤマコウゾリナ? タカネニガナ
薬師峠キャンプ場の水場。 あふれんばかりの水量です。
8 ??? ミヤマアキノキリンソウ
9 チングルマの群生
10 タカネヤハズハハコ? ヤマハハコ
自宅でGPSログをチェック。
いつもダラダラ歩いている私ですが今回はいいペースで踏破できました。 でも、まだ脚は筋肉痛が残ってます。(笑)
帰路は有峰林道を飛騨側に向かう東谷線で下ります。#58974;
東京から上越~長野経由で約435KMに対し、平湯~松本・中央道経由だと約335KMと一般道区間が長いんですがナビの到着時間は松本経由の方が30分ほど早い。 しかも高速道路料金も4千円近く安い。 平湯温泉にも浸かれます。
飛越トンネル前の東谷ゲートで「クマを見ませんでしたか?」と聞かれました。 ゲートを過ぎると・・・・・・
#59138;#59138;#59138; クマ。 #59122;#59122;#59122; あまり大きくないかわいい熊? 携帯のカメラなんで、くっきりではないですが・・
車のなかからですし、小型のクマさんのようで恐怖心は感じませんでした。 でも、山中での遭遇はご勘弁を!
トンネルをぬけると北ノ俣岳登山口があります。 駐車場はほぼ一杯。 このコース(飛越新道)は折立ルートよりも歩かれていないんで、クマの出没が気になります。 黒部五郎岳へは飛越トンネル登山口が一番早いかもしれませんが、クマとの遭遇の恐怖と闘いながら登ることになりそうです。 通常の登山では物足らない方にはいいかもしれません。。。(笑)
大規模林道平湯線で平湯へ、神岡経由よりもショートカットのルートです。
ターミナル横の平湯の森#59127;でくつろいだあと家路へ向かう。 やっぱり、山歩きはいいですね。
梅雨も明けて月も変わり、真夏に入ります。 暑さに負けない様 どうぞご自愛され夏を楽しんでください。