11月初旬 牛奥ノ雁ヶ腹摺山(ウシオクノガンガハラスリヤマ)へ行ってきました。 なんと長い名前の山!
今年8月に大峠から牛奥を目指したんですが、雨で途中の黒岳山頂から撤退。
再度チャレンジすることにしましたが、大峠~黒岳経由でもなく 石丸峠~小金沢山経由でもありません。
今回は破線ルート、スズラン昆虫館からのショートカットです。 正規ルートではありませんが、山梨県道218号線(大菩薩初鹿野線)沿いに登山口があります。
車はすずらん昆虫館より50M位先の路肩スペースに停めます。
昭文社の地図には上日川ダムの先の日川林道を入って雨ノ沢を横切り「登山口」まで実線表示、そこから山頂までは破線表示になっています。
すずらん昆虫館の前の林道東側に「牛奥雁ヶ腹摺山 登山口入口」の標識があります。 ここから入ることにしますが、地図にもルートが記載されていませんのでこの標識がなければ気づかないでしょう。 GPSで標高(1,370M)と位置を確認して出発です。
尾根筋らしきところを登っていきますが、落ち葉で不明瞭ですがところどころ赤テープでマーカーされてます。 それを辿っていきます。 獣の足跡らしきものは目にしますが、登山靴の跡はなくあんまり歩かれてないようです。
標高1,500M近くになると視界の開けたところに出ました。 ハッキリとした尾根に出ます。 右側の谷筋をはさんで紅葉したカラマツが既にくすんでいます。 ここからは木材伐採用の林道に合流。(谷の両側にフェンスが張ってあります。)
林道を進むと上日川ダムからの日川林道(舗装路)に出ます。 ここに「登山道入口70分」の標識がありました。 標高は約1,700M。 木材が伐採されたハゲ山に作られた道を登っていきます。
昭文社地図にはここから破線となっています。
ダムサイトの駐車場に置いて日川林道を歩いてもここまでほぼ1時間程度。 どちらも時間はあまり変わりませんが、舗装された林道を歩かされるのは興ざめです。 不明瞭はところもありますが、すずらん昆虫館からのルートの方が山歩きらしいです。
ハゲ山を登ったところに標識あり。 国土地理院地図にもルートが記載されていませんし昭文社の地図でも破線ルートですが、途中赤テープも標識もあります。 一般登山道とほぼかわらないというのが私の印象です。
標高を上げるにつれて登山道は落ち葉で覆われています。
それでも、まだ紅葉は楽しめます。
こんな標識が数か所あり。 獣に齧られてます。 熊出没注意の掲示板があったんで、いちおう熊スズは鳴らしながら登っていきます。 行く手の巨岩はパノラマ岩。
パノラマ岩からは上日川ダムと大菩薩湖、 唐松尾根と大菩薩嶺が見えます。
晴れの天気予報だったのにスッキリしない空模様です。
標高も1,900M を超えると風雪で枯れ朽ちた樹林帯となっています。
山頂が見えてきました。 ガスって、風もあります。 この日の天気予報もハズレ。
10時15分 牛奥雁ヶ腹摺山山頂。 登山口からゆっくり登って約2時間15分かかりましたが、標準的なタイムは多分2時間ちょっとと思われます。 大峠から(黒岳経由)のコースタイムは2時間40分、上日川峠から小金沢山経由で3時間40分なんで、すずらん昆虫館からのルートはショートカットとなります。
晴れた日にはこんなふうに富士山が見られるようです。 → 秀麗富嶽十二景 二番
今回初めて食べてみましたが、低カロリー麺も細く短く山ガール向きのようでした。 おすすめ度は?
富士山方面、雲に覆われたままにて下山です。
帰路は紅葉を楽しみながら下ります。
標高1,500M以上はもう紅葉はおしまいと思ってましたが、大菩薩山塊の甲州側は比較的あったかく遅いのかな?
日川林道からの眺め。 ここからの下りは登ってきたルートと沢筋をはさんだ対面へも赤テープマーカーがあったんでそちらに下ることにします。
ここも小さな尾根ですが、伐採されたところを縫うように下っていきます。 このあたりは伐採後の小枝が一杯でちょっと厄介です。
下っていくと樹林帯に入りますが、赤テープが途絶えてます。 このままヤブを漕いで強硬突破すれば最短のルートで下れるでしょうが、ヤブ漕ぎはやめます。 登りに見えた谷筋にある防護フェンスを思い出しました。(写真上から5番目)
樹林帯突入はやめて、右にトラバースすると思った通り防護フェンスにでました。 フェンス沿いに下っていくことにしました。 人工物があれば道はあるはず。
フェンス沿いを下ったところが登山道との合流点。 やれやれ。(笑)
沢の水音が聞こえてくると登山道も近い。
晴れた青空の下での紅葉山歩きとはなりませんでしたが、誰一人であうこともなく静かな山歩き。 久しぶりの”ゆるバリ”コースも面白かったです。
往路は大月ICで下りて甲州街道から218号線できましたが、帰りは青梅街道へ下ります。
上日川峠から下る途中で萌える山を撮ってみました。