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月がかわってもすっきりお天気ですね。 8月も一度しか山へ行けませんでしたが、元々はこの夏プチ縦走をプランしてましたが儚く夢と消える。 9月になったら、せめて一泊でもいいから北ア・山小屋泊まりの山歩きをぐらいしようかと思いましたが予定した時期は天気が2日と続かず。結局、日帰りに変更。でも・・・、北アルプスで私の脚力で日帰り出来る山は・・・限られている。燕岳、針ノ木岳(蓮華岳)、爺ヶ岳、蝶ヶ岳 くらい
ということで、選んだのは常念山脈の蝶ヶ岳。 朝早出して即登れるような軟な山ではない。標高差も結構あるし、蝶槍まで行こうとするとコースタイムは上りだけで6時間近く。 夜半に安曇野の道の駅に到着し車中泊。登山口の三股までは車で約30分と近い。(インフラのよくない登山口よりも最寄りのSAや道の駅のほうが快適で便利です。)
#58942;三股駐車場 標高1,270M、6時5分に出発。 週前半の平日なのに車で埋まってますね。正面に見えるのが、本日ピークハントする蝶槍のようです。
三股登山口(標高1,350M)から登りだすと直ぐ常念岳登山道との分岐。百名山である常念岳へは一の沢からからの入山が多いようですが、日帰りハンターは三股からが多いようです。ここからは常念岳も蝶槍もほぼ同じコースタイムで選択肢のひとつでしたが、前常念への上りはキツそうで日帰りには自信がもてない。
本沢に架かる吊橋、揺れます。(笑)
尾根沿いを登っていきます。 樹林帯の急登がはじまる。#59123;
三股登山口から蝶ヶ岳までの移動距離約5KM、標高差は約1,300Mで平均勾配は15度近く。これは合戦尾根並みの急登です。
今回は三回目の蝶ヶ岳登山だが、6年ぶり。 少しずつ記憶は甦る。以前に比べて登山道が整備されて歩きやすくなっています。
有名な? ゴジラの木。 ド迫力満点#59122; (笑) 夜だったら怖いかも・・
本沢の左手にある尾根の中腹を巻いて登っていきますが急登が続きます。
登りだして1時間15分、本沢沿いから蝶沢へ登山道が方向を変えるあたりで常念岳が見えました。
8時頃まめうち平に到着、一息入れる。 樹林帯は続きが明るく閉塞感は感じない道です。
このあたりがコース上唯一のフラットな道。樹林帯が続きます。
再び急登を登っていくと、樹間から蝶槍・常念岳が垣間見えます。やがて蝶沢の上部にでる。
「蝶沢」からの常念岳。前常念(右端)まではキツそうな上りですね。でも前常念から常念岳山頂までの稜線が青空に映えてくっきりと見える。#58942;
蝶ヶ岳稜線に登り切った時の大展望を予感させます。
蝶沢で西に進路を変えます、沢の部分なので休むところはなくそのままトラバース。
倒木が多いんですが、これもなにかオブジェっぽいです。
蝶沢からの登山道上部も整備されつつあり、この日も角材で出来た階段を設置中。 作業員の方10名くらい従事されてました。ほんとうにご苦労様です。
蝶沢からの上りはホントに#59124;キツいです。 楽して絶景は見れず。
この時期、アキノキリンソウ、トリカブトと云ったどの山にもみられる花しか咲いていません。 でも、花はあんまりないが稜線からの眺めが待っている。この期待が辛い上りを後押ししてくれる。
まめうち平(左下部)からの尾根。 麓は安曇野の平野、かなた雲上には八ヶ岳。
蝶槍から常念への尾根が見えてきました。 青空だ、何とか天気が持ってほしい。待っててくれ! #59124;ここらあたりがキツい上り。
9合目、大滝山との分岐に出ると、視界が開けます。 彼方は南アルプスのシルエット、左には富士山の頭も見えます。もう少し、最後の頑張り。
ハイマツ帯にでると、常念岳~大天井岳へ続く尾根が見えてきました。
蝶ヶ岳ヒュッテ、羅針盤、避雷ポール・・・ その間に槍の穂先が見えてきました。#59120;
一歩一歩上るにつれて稜線に突き出た穂先から徐々に山脈、麓が出現してくるシーンはドラマチック。
ようやく常念山脈の主稜線に出ました。10時42分、三股登山口から約4時間20分。
まずは蝶ヶ岳山頂(標高2,677M)へ。 6年ぶり三度目の蝶ヶ岳。
何度見てもいい。 見飽きない日本の屋根のセンターです。
もう少しガスった感じなのかと思いましたが、これだけ見透せればよしとしよう。
一眼を持って来ればいいが、そのパワーはなし。コンデジTG-4に小型テレコンバーターを付けて撮ってみました。 さて、デジタルズーム含めどれだけ寄れるか?#59009;
まずは奥穂高岳、コルの山荘もかすかに見えます。
涸沢からザイテングラートを撮ったカットをトリミングすると涸沢ヒュッテ?の赤い屋根まで見えます。
北穂高岳、頂右肩上に山荘、左の枝尾根には登山道が見えます。
槍ヶ岳。 槍沢から登っていくと肩には槍ヶ岳山荘。 手持ち撮影なんでブレてます。
やはり、レンズ解像度が圧倒的に異なるコンデジの限界です。こんな景色に遭遇すると、いつも一眼を持って来ればと悩ましくなります。でも、二兎を追うもの一兎を得ず。
テレコンバーターをはずして、標準モードにして撮ります。
ここでしばらく休憩しますが、最終地点はこの稜線の先の蝶槍。往復約1.5~2時間のコースタイムです。(11時15分だが、遅くとも14時までにはヒュッテから下山することとした。)
天空の稜線歩きを楽しもう。
北に向うにつれて槍が近くなり感覚的に東鎌尾根も迫ってきます。
蝶槍三角点に近づくと、西穂高~槍ヶ岳までのアングルがちょうどバランスよく見えるポジション=ベストアングルです。 以前蝶ヶ岳の頂は三角点だったようです。
蝶槍(トップの写真)の頂。 右から常念岳、大天井岳、野口五郎岳。 特に常念がぐっと迫って見えます。
頂で自撮り。
12時半すぎに蝶槍から下ります。ヒュッテまでは少し上り返す感じです。
前回の山行(2011年9月)では、出発も下山も出遅れて麓をヘッドライトを点けて歩いた苦い経験あり。日の入りが早くなりますので要注意です。 この日の夜からは雨の予報ということもあり遅くとも5時半までには駐車場につくこと、少しマージンをもって早めに下山します。 稜線では草紅葉もはじまってます。
午後になると空の色もよどんできます。アプリの「登山天気」で確認したらやはり18時過ぎから雨模様となっています。万が一ピカピカの天気だったら夕景、ご来光を期待して小屋に泊まってもいいかなと思ってましたがミラクルはなし。予定通り下山します。
ヒュッテからの見納め。存分に北アルプス稜線の空気を満喫しました。
13時25分にヒュッテから三股へ。。。 帰りは長い、コースタイムは3:20ですが4時間ちょっと。#59124;長~い 長~い下り、16時半に無事に下山。
この下り、急階段が多く要注意、急ぐなかれ! そして、この山は天気が悪い日には登るなかれ!(疲れだけが残る登山となってしまいます。)
追:コメント戴きはじめて気がつきました 、今回の記事で500回目。ブログをスタートして約8年が経ちました。皆様のご支援のおかげです。これからも夢を追い求めチャレンジしていければと願っています。
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