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朝起きてカーテンをあけてみると、
妙義・西上州の山々、奥は奥秩父。金峰山の右端には富士山。
この日は浅間山の外輪山のピーク、黒斑山まで往復します。
車坂峠を6時半過ぎに出発、表登山道を登る。
登山道にはところどころ積雪あり。気温は零度近くですが、風もなくダウンも要りません。山歩き日和です。
南には八ヶ岳、赤岳~硫黄岳あたりは白く雪がかかっています。
見晴らしのいい場所にでます。振り返ると前日登った高峰山(左)、右のピークは篭ノ登山。その背後の白い稜線は北アルプス、遠望ですが穂高~鹿島槍まで見れます。
標高を上げるにつれて雪が多くなります。朝方で気温が低く雪は締まっていて歩きやすい。
槍ノ鞘の下にある避難シェルター。浅間山にはこんなシェルターが各所に設置されています。
浅間山の現在の噴火警戒レベルはレベル2(火山周辺規制)で賽ノ河原より先の浅間山本山への入山は禁止となっています。気象庁が浅間山の火山活動状況について発表していますので知りたければ参照ください。レベル3になると火口より半径4KM入山規制となりますので浅間山登山は出来なくなります。現在レベル2での「百名山ー浅間山」のピークハント地点は黒斑山と云われ、百名山ハンターはJバンドから浅間山本山を横目に賽の河原を巡って戻るしかありません。 槍ノ鞘への稜線にでると・・ 雪の浅間山の上部、第二外輪山が姿をみせました。
外輪山の稜線、槍ノ鞘にでると浅間山の全貌が眺められます。左の外輪山の先にはトーミの頭。ここから鞍部への下りは、軽アイゼンを付けた方が安全です。
トーミの頭、ここからの眺めが一番いいかもしれません。視界が広がり浅間山と外輪山に挟まれた大きなカルデラにも圧倒されます。
外輪山(第一外輪山)の稜線上の登山道があります。膨大なカルデラで太古の時代の浅間山は今の富士山に匹敵するほどの大きな山だったと推察されますし、大噴火だったでしょう。
第一外輪山稜線上にはこの日のゴールは黒斑山が見えます、もうすぐです。(ひとつ前の写真の左につなげて合成しようとしましたが、ずれてしまいますので分けました。)
霞がかった妙義山や西上州の山なみが幻想的です。麓は方角的には軽井沢の街。
黒斑山山頂、標高2,404M。登山口から約2時間、ほどほどでハイキングにはぴったし。
蛇骨岳、仙人岳、鋸岳と続く外輪山。その先を下った浅間山本山との鞍部(Jバンド)からカルデラ部を下ると賽の河原(右の樹林帯)。そこから浅間山本山への登山道も見えます。
浅間山山頂部をズームアップ。 左側のお釜が浅間山本峰、ここは事実上登山禁止。外周の第二外輪山の最高地点(右)が前掛山。噴火警戒レベルが1の場合は前掛山(標高2,524M)まで登れます。この山頂が登山者にとっての百名山「浅間山」ですが現在は噴火警戒レベル2なので賽の河原分岐より浅間山に登るルートは入山禁止となっています。
私が「浅間山」を登ったのは2011年5月(←その時の山行記事です)、この時はレベル1。第二外輪山のピーク前掛山まで登ることが出来ました。第二外輪山の稜線からの眺めは月のクレーターのようで別世界。今思えば、百名山ハンターとしては大変ラッキーでした。 トーミの頭を下りから槍ノ鞘が見えますが、復路は鞍部から裏登山道を下ります。
裏登山道は樹林帯を下りますが、途中見晴らしの良いポイントに出ます。高峰山、篭ノ登山、水ノ塔山、そして車坂峠の紅葉が飛び込んできます。
車坂峠登山口には10時半すぎ、ピッタシ4時間の山歩きでした。
ホテルの温泉に浸かって、ランチタイム。私はホテル特製のカレー、家内はざるそば。
午後は地蔵峠へ。車坂峠から湯の丸へ続く池の平湿原までの林道を走行。(未舗装で毎年11月上旬には閉鎖されるようです。)池の平湿原~は舗装路です。
地蔵峠へ下る林道からは湯の丸山(右)と烏帽子岳(左)。 カラマツ林の黄葉がきれいです。
ここはスキーゲレンデか? 防火帯? また来れる機会があったら、地蔵峠から両山を登ってみたいですね。
地蔵峠から小諸の街へ下ります。
小諸の懐古園に寄ってみました。 ちょうど紅葉まつりがはじまっていましたが、ちょっと早い感じです。紅葉は11月上旬が見ごろかもしれませんが、島崎藤村記念館等をまわることが出来ました。
懐古園から望む千曲川。 秋の深まりを感じさせる山旅でした。