*日の出山北尾根から
- 山歩き
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久しぶりに日の出山へ。奥多摩東部の低山ですが、日の出山北側の3本のバリエーションルート ①日の出山北尾根 ②高峰北尾根 ③簗瀬尾根 があります。
この3本とも歩いたことがありますが、今回は高峰北尾根から登って、日の出山北尾根を下ることにしました。
御嶽橋近くの玉堂美術館前の無料駐車場はスペースが狭く既に満車なので、御岳苑地駐車場に駐車。この日は朝遅出となり着いたのは9時半前。
御岳熊野神社から簗瀬尾根と高峰北尾根の間の沢へ回り込むと古びたタンクとブロックの小屋があります。(神社側からだと分り難いので無料駐車場側の西にある小道を辿るとすぐわかります。)9:58通過。
この横を少し登ると高峰北尾根への道標がありますが、これ以降高峰までには道標が一切ありません。
今年6月にトライしましたがルートファインディングがうまくできず、右往左往しながらブッシュとトゲの中を格闘しながら登りました。#59124;#59123;(笑) ⇒ 高峰北尾根の記事 バリ地図のルート表示が正確ではなく、結局樹林帯にエスケープしてのぼりました。今回はスッキリ一発で決めようとしっかりルートを見極め。
伐採地に植林してあるエリアをジグザグの急登が続きます。前回は尾根末端上部の樹林帯と伐採地の境目あたりを目途にして登ったのですが、ルートは右(北)に回り込むようにありました。途中で見失って仕方なく樹林帯へ逃げるという破目になってしまいましたが、今回は踏み跡が消えたポイントごとに立ち止まって見極め。今回は一発で樹林帯へ抜ける道に出ました。
眼下は御岳渓谷。写真では描写しきれませんが急斜面の上りです。突破力のある方ならブッシュや急斜面を直登すればいいんですが、私にはキツい。また、植樹を傷つける可能性もありルートファインディングして登ることがマナーでしょう。
樹林帯に入ると枯れ木や葉っぱが多く分りにくいですが、ここは少々外しても尾根の稜線を目指せば何とかなります。
10:38 尾根の稜線の末端に到達し展望が開けます。右手(西側)には帰路に使う日の出山北尾根が見えます、その奥には本仁田山、川苔山さらに奥多摩深部が眺められます。
尾根稜線の西側は伐採地、この境目がルートになっています。
尾根の末端からは赤テープもところどころあるし、そのまま登っていけば外すことはないと思います。前回は6月深緑の樹林帯に比べると、落葉も進み樹間から見透しもあり気分的にも楽です。
高峰山山頂 755M、11:27。ここから一般登山道を日の出山に向かいます。
日の出山への登山道、意外にも黄葉が多く見られます。
日の出山山頂 902M、12:12。 ようやく人の声。ここでランチ休憩~13時まで。平日なのか思ったより登山者は少ない。
北側に柵がありますが、この裏側が日の出山北尾根です。
ここから下っていきます。なんとなく裏道に入っていうような気分。
4~5年前に登ったこと[記事]がありますが、下りは初めてです。
落ち葉が一杯です。脚もとには優しいんですが、急坂は滑りやすいので注意しながら下ります。概して、バリエーションの下りは上りよりも難しいです。見通せない天気の良くない時は枝尾根に入り込むリスクもあるので、天気のいい日に限ります。念のため、国土地理院の地図とバリルートのトラックをGPS端末かGPS機能付きのスマホの山ナビアプリに入れておけば安心です。この尾根にも赤テープはところどころありますが、道標はありません。
こちらの尾根は落葉樹が多く、枯れて光が射し明るい。 登りの高峰北尾根が樹間から見えます。途中から沢へ下るバリエーションがありますが、沢の下りは川や崖で行き詰まった場面に遇した経験がトラウマ、止めておきます。(笑)
伐採地に出ました。高水三山方面が望めます。 木材の切り出しが行われていました。伐採地には順次植樹されているようですが伐採エリアの多さが気になりますね。大木になるには何年もかかるでしょう。このあたりの山林一帯は清酒「澤乃井」の蔵元、小澤酒造さんの所有で林業もされてるようです。地元で美術館、レストラン、お土産店等々幅広く経営されている大資産家なんですね。おいしいお酒を造るにはいい水、いい水を育むのは森林なんで、おいしいお酒を造る続けていくためにも、森林のメンテナンスを施してほしいですね。それなら入山料として「大吟醸」くらいは買ってサポートします。!(^^)!
*森林環境税が導入されるようですが、このような特定財源は無駄に税金が使われがちで不明瞭な施設や物品の購入、天下りの組織をつくったりといった本来の目的を逸脱した支出が懸念されます。各自治体が基本的には対処しているので二重取りで無駄な支出、農林族の利権が増えるだけで国民から一律に徴税するのは不合理な感じ。観光促進税は比較的富裕層が多い海外旅行客の受益者負担なんで一定の理解は得られるところはあろうが・・ 文化財保護税、国立公園整備税といった新税も検討されているようだがこういった税収入は国民の為ではなく行政の為のようにすら思える。「行政改革」「財政健全化」は事実上死語となり増税、ばら撒きが横行、「民意」とかけ離れていく政治・行政には不信が募るのみです。或いは、「民意」は国にばら撒きを求めているんでしょうかね?
御岳山登山口・滝本駅へ続く渓谷。ケーブルカーを使うのも楽でいいが、誰一人いない尾根を下る静寂の世界。落ち葉をかき分けていく音がなんとも心地よい。
北尾根入口の光仙橋には 14:19 到着。朽ちる間際の紅葉が残ってました。
摸索しながら程よいテンションをもって歩くことは本来の人間の感性を目覚めさせる。そんなことを改めて感じました。低山でもバリエーションルートにはこんな楽しみ方があるんですね。
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月も変わり晩秋から初冬へ、今年も残すところひと月。 なぜか年月が早く推移します。世の中の変転が速くなっているんでしょう。
私のブログは私自身とそれを取り巻くことに留めたい、楽しく前向きになれることを書き綴りたい、書き残したいと思っています。生臭い政治・経済、今後の社会の在り方といった多様に意見が分かれるテーマは書きたくないのが本音ですが、最近の不可解な民意のズレ、妥当性を欠いた状況には危惧しています。これは取材・報道する主体のマスメディアが掘り下げて取り組む課題であり責任でもある と思います。
残念ながら明るい、楽しいニュースよりも不愉快な話題が多いように思えます。メディアは日馬富士の傷害事件関連を話題にしていますが、世間話の話題よりももっと重要なこと、本来伝えるべきことを避けずに勇気をもって伝えてほしいと思います。北朝鮮の核ミサイルの脅威が新たな段階にエスカレーションし現実のものとなってしまいました。これは日本国民の生命にかかわることですよね。想定される最悪のシナリオは、始まったら10分で「終末」です。
「まさか そんなことは起きないだろう。」・・・私もそう思いたい。
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