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雲取山登山口までは車で自宅から早朝で1時間半+くらい。当日朝出かけるとなると遅くとも3時過ぎに起床して食事を済ませ4時前には出発しなければならない。前夜の早い時間に就寝し深夜未明に起きて山道を運転するということ、近場といは云っても楽ではない。若いうちなら無理はきくが待ち構えるコースは8時間、約22KMのロングコース。前回「2017年」は駐車場所を確保する為に車中で前泊しましたが、今回は無理はせず体調を整えるということで前夜に出かけました。22時前に到着。「2017年の山」ブームは過ぎ去ったし、平日なので閑散としているだろうと思いましたが、駐車場には既に十数台停車していました。後席をたためばほぼ完ぺきなフルフラットの空間での車中泊は山小屋より快適で朝ギリギリまで寝ていられるのは気分的に余裕がもてます。睡眠促進剤(缶酎ハイ)を飲んですぐ寝入りましたが、朝方4時まえに寒さで目が覚めました。ブランケットだけで寝袋を使いませんでした。再び寝入って5時過ぎに起床して朝食をとる。気分はスッキリ、コンディションは上々? 駐車場を6時過ぎに出発します。雨上りの翌日なのですっきりとした爽やかな天気です。
小袖乗越登山口通過時刻を確認、6:08。いつもより爽快な気分。!(^^)!
堂所への登山道は新緑に覆われて気分がいい。この区間は新緑と紅葉の季節がいい。
堂所から七ッ石下までが前半の息が上がる急登区間。途中に見える冨士はくっきりと澄んで見える。この時期ではあり得ない鮮明さ。いつも堂所から七つ石下までの急登に弱いので、ここで時間を費やしてしまします。キツさは変わらないが今回は脚が前に進みます。
マムシ岩(上の写真)を過ぎると七ッ石下。8:06通過、丁度このあたりが中間点です。
七ッ石下からは緩やかな巻き道、ブナ坂までのトラバースしていく道は静寂感がある山道で私が最も好きな区間です。季節感を醸し出す樹林の間からは、富士山、大菩薩と飛龍山の間には南アルプスの白銀の山なみがアングルを変えながら見れます。また花の少ない雲取山にあってここの巻き道がいちばん多く花を見られるようです。残念ながらアカヤシオはピークを過ぎていました。花の写真は帰路に撮ることにして、先に進みます。
ブナ坂へは8:42に到着。この区間がいつも時間がかかっていますが35分ほどで踏破。思ったよりいいペース。日帰り登山の為にはここの通過時刻は遅くとも10時がデッドラインと設定しています。
ブナ坂を上がると展望が開けます。南アルプスが一望、鳳凰山から聖岳まで。
9:16奥多摩小屋着。雲一つなく富士山がくっきり。
小雲取山への急登を登り切ればもうすぐ、時刻は9:45。私にとって雲取山は山登り力のベンチマーク、今までのコースタイムを平均すると4時間15分くらいですが、今回は4時間を切れるか?
山頂避難小屋直下の登り。
山頂が見えてきました、あの評判のよくない山頂標柱。
山頂到着は10:03。GPSのトラックも同時刻なので小袖乗越登山口から3時間55分、今回初めて4時間を切れました。
奥秩父の山々。南アルプスだけでなく、北アルプスらしき?白い山容もうっすらと視認できる。上空に薄いくもが覆っているが、遠くまで見える珍しい日です。LUCKY! 仙波から和名倉山、奥秩父の秘境。
今回持参のカメラはコンデジTough TG-4でした。こんなすっきりした天気ならせめてミラーレス一眼と望遠レンズくらいは持参したかったが、あとの祭りとはこのこと。帰宅後パソコン上でサイズ100%で見ると、なんと北アルプスの常念岳の肩と大天井岳が奥秩父越しに、白馬岳と小蓮華山が和名倉山の右方にうっすらと写ってました。東京都から北アルプスが見えます。
奥秩父縦走路主脈越しにズームアップすると、茅ヶ岳と南アルプス最北部・・右から鋸岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰山越しには仙丈ヶ岳と石尾根から見れないアングルです。次回天気がよかったら、せめてミラーレス一眼くらいは持ってこよう。
避難小屋のベンチで昼食をとります。西側はいつもの定番のショット。
南を見下ろせば、石尾根縦走路。新緑が深みを増してきましたが、登山道沿いに樹林帯の眺めはお気に入りです。11時前に下山を開始します。花は小雲取山の下りからブナ坂、巻き道から七つ石下のあたりに咲いています。
巻き道に多く咲いてます、エイザンスミレ?タチツボ?
?
カメノキくらいはわかるけど・・ 雲取山は花の百名山に入っていますが、鴨沢コースは花が少ない? 夏は登ってないが、これからいろんな花が咲くのかな?
? 似た花が多すぎる!
新緑の中に映えるアカヤシオ。花は少ないが、森林浴を楽しむにはいい山です。
下山は楽々と思ってましたが・・・ 前週から革靴から合成靴に履き替えました。長い下りでつま先が動きつけ根全体に痛み。昨年の初夏に買って冬まで履いていた靴だがこんなことはなかった。靴ひもの結び方や締めるポイントを変えてみたが、つま先がずれてつけ根が痛い。SIRIOだが幅広なので、靴の底敷きを2枚いれて調整していた。雲取山のように長い下りがあるコースではつま先がずれてくる。どちらかというと足幅が細い私にはSIRIOの選択は失敗。ロングコースや急な下りのコースの山にはもう使えないだろうが、底敷きを変えてみてどこまで調整できるか。
登山口には14時20分過ぎ、3時間半近くかかってしまった。上りのコースタイムと下りの差はわずか25分、結局往復ではいつもと変わらず。なかなかうまくいかないものである。それでも、下りに時間がかかったのは靴のフィティングの悪さであることがはっきりしているので、雲取山の上りを今回初めて4時間以内で登れたことは自分とって励みとなる。まだ登れる!(多分登山口で前泊していいコンディションで臨めたこともあると思います。)
小袖乗越の駐車場の戻ると、山梨県警が不法駐車パトロールをしていました。平日でも結構混んでいますので、週末は駐車場所に腐心すると思いますが路肩やコーンの置いてある付近に停めれば駐車違反になる可能性もあるのでご注意下さい。
次に登れば20回目、今年の秋にトライするつもりです。 三峰神社から登りたいが、日帰りは到底無理なんでやっぱし小袖になりそうです。