権現山、山梨北東部にある堂々たる山容の山ですがなぜか人気がない。
この日は誰もいなかった。山頂からの富士をひとり占めです。*6月8日金曜日
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「権現山?」 八ケ岳の権現岳は中央道を通ると南端に聳える秀峰ですが、「権現山」あまり知られてない山ですが、山梨県北東部、大菩薩連嶺と陣馬山域との間にある山です。笹尾根や三国峠からみる山容は堂々たる山容で存在感がある気になっていた山のひとつでした。にもかかわらず人気のない山である。登山口は和見峠、初戸からのルートがありますが、浅川集落からが一番のショートカット?なので、浅川から登ることにしました。
マイカーで中央道大月ICで下車、国道139号線で松姫峠方面へ、途中で県道浅川瀬戸線を進みます。浅川集落の一番奥まで入ると道路は末端、バス停があります。公共交通機関でのアクセスはバスだが数本であてに出来ない感じです。
浅川バス停、終点。北東へ林道、南東へ浅川峠への林道に分岐します。8時50分着のバスが到着しましたが、下りる乗客はいません。
駐車場はありませんが、通行の妨げにならないよう路肩に駐車します。浅川峠への道標があります。9時過ぎにここからスタート。
この未舗装の道が浅川峠への登山ルートです。少し進むと数台駐車可能なスペースが2か所ほどありました。登山の方はこちらの方に駐車した方がいいと思います。(事前情報なし)
沢に沿って林道を10分程歩くと車両通行止めの掲示板あり。更に5分ほど歩くと林道の末端、そこから山道に入り登っていく。
尾根沿いの道が続きます。樹林帯のなかの登山道ですが、日差しも入り閉塞感は感じられません。
バス停から約40分程で標高870Mの浅川峠に着きます。分岐の北は権現山へ、南は扇山方面へ。
南尾根を登っていきます。山頂までの標高差約440Mですが、ゆったりした登りです。後半がやや斜度を増します。
山頂から西に下る尾根に合流。
西尾根分岐から山頂はすぐです。浅川からは私以外の登山者はいませんが、山頂には他の登山口からの登山者がいるかもしれません。
約2時間ちょっとで山頂到着。誰もいませんでした。権現山は標高1,312M、山梨百名山のひとつ。山頂は樹林に被われて視界は限られています。「権現山」と云う名前の山、WIKIで調べたら全国にわたって存在しています。何と百近くありそうです。「権現山という山名は、山中に権現もしくは東照大権現としての家康が祀られていることに由来するものが多いと考えられ、権現山という地名も多くはそこから派生したものと考えられる。」とのこと。
奥多摩南東部と陣馬・高尾方面。笹尾根が見えます、中央の右がたぶん三国峠、生籐山。
北面は雲取山~飛龍への奥秩父主脈稜線が望めます。右端の前衛が三頭山、その奥に七つ石山から雲取山。中央やや左が飛龍山、さらに左へ唐松尾山。
開けた南面からの富士山をひとり占め。もう残雪は山頂付近のみで青々とした富士山ですが、残雪の減り方が今年は少し早いのかな? 下山は11時50分、往路を戻り13時過ぎに戻りました。浅川登山口から山頂、復路 この日歩いていたのは私のみでした。
帰路は松姫トンネルで小菅村の道の駅に立ち寄り。こすげの湯に入って帰るつもりでしたがなんと毎週金曜は定休日でした。以前もこんなことがありました。定休日は火曜から木曜が多いんですが、金曜日は客も多いはずなんで営業してほしいですね。
権現山、人気がない地味な山と云う感じです。他の山のように人里からは見えにくいし、どの登山口へのアクセスも運行数の少ないバス便のみ。特筆するような見所もなさそうだし、ツツジやシャクナゲといった花木もなさそう、花もほとんど見れなかった。白い蝶か蛾が多く舞っていたのみで、この時期に花が見れない山は稀有。印象に残らず、また登ってみたいという気持ちにさせる山ではなかった。他の季節、ルートならばまた異なった趣もあるかもしれませんね。
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