南八ヶ岳・権現岳、今回は観音平からトライしてみました。 6月30日
- 山歩き
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八ヶ岳、出来れば主峰赤岳に登るつもりでしたが、美濃戸口からの悪路が気になります。車体底面の防錆塗装処理を行った直後(塗膜が未硬化)なので車低を擦る悪路は避けたい。ということで、赤岳の南にある権現岳に変更しました。距離も難度もほぼ同じです。
権現岳は2012年5月、天女山より登りました。今回は小渕沢側にある観音平から登ることにしました。アクセスは中央道、小渕沢ICを下車してほぼ15分くらいで観音平登山口に着きます。駐車場除いて全線舗装路で道幅もそれほど狭くありません。
前夜23時頃に観音平に到着。途中の展望スポットからコンデジTG-4の「手持ち夜景」モードで小渕沢の街を撮ってみました。夜空を見るとお天気は良さそうです。
観音平からは過去3回登ってますが、いづれも編笠岳でした。今回はロングコースとなるので車中泊です。睡眠不足で早朝ロングドライブはもうできませんし、冬以外ならワゴンのフルフラットな寝床は快適です。(笑)
週末土曜日朝6時前の駐車場、もう両面のスペースは埋まってます。次々と車が来ますがUターンして戻っていきます。多分、途中の路肩に交通の妨げにならないように停めるしかないでしょう。
6時に観音平を出発。ここの標高は1,580M、権現岳直下の小屋まで標高差約1,120M、約4.5~5時間のコースタイムを想定しています。
最初のチェックポイント「雲海」、ここからは富士山が見えるんですが雲で展望はなし。
次のチェックポイントは押手川、07:44 通過。「押手川」とありますが「川」はありません。 真っ直ぐ進めば編笠山、編笠山山頂を経由して権現岳へ向かう方もいますが今回のピークハントは権現岳です。右の押手川展望台経由で青年小屋へ向かう直行ルートに躊躇なく進みます。二兎を追うもの一途を得ず! 健脚の方はどうぞ、真っ直ぐ編笠山経由でチャレンジください。
直行ルートはシラビソやカラマツの原生林、苔むしたグリーンの絨毯がいたるところ。
樹間から、雲上に南ア・鳳凰山が見えます。
木戸口公園を下る尾根越しには、見えました。 雲上の富士山!
三ッ頭が見えます。 下山はあの尾根(アトノ尾根)を下る予定です。
① ゴゼンタチバナ
カラマツの樹林帯を抜けると青年小屋。9:10に到着、標準コースタイムより10分遅れ。
編笠山、巨岩がいっぱいです。岩稜帯はいいが巨岩帯は苦手です。編笠山経由だと最低30分は余分にかかります。
赤提灯、遠い飲み屋。泊まるならここですが高くつきそうです。(笑)
予定より10分遅れなので、休憩はせずに権現岳への登山道に向かいます。
② ミツバオウレン
編笠山(左)と西岳(右)。晴れていれば間には南アルプスが見えるはずですが・・
③ キバナノコマノツメ
標高を上げると尾根からは雲上に富士山、雪もなくダークブルーのシルエットになってます。
のろし場(標高2,530M)に着くとギボシが目の前に、その奥は権現だ! ここから狼煙をあげれば、甲府盆地から見えたのかな?
④ コイワカガミもいっぱい。
ギボシの西側は深く切れ込んでいます。よく見るとギボシにはピークが2つあります。
⑤ ミヤマオダマキ
⑥ ??? 名前わすれた花 → イワベンケイ のようです。(ありがとうございました。)
右手(東)は三ッ頭から下る尾根と雲上の富士山、どこからでもすぐ分かる山ですね。
急峻な岩稜帯が続きます。この先が西ギボシ山頂。
⑦ コケモモ?
西ギボシから細いコルを渡って登山道は東ギボシの岩の南壁を巻いていきます。
⑧ ミヤマシオガマ
振り返ると西ギボシ。こちらも雲が湧き上がってきます。北側は超切れてます。
⑨ これはシャクナゲですね。
⑩ ⑥と同じく、名前??? → イワベンケイ のようです
ギボシの南壁をトラバースする道は細くて岩稜帯ですが、楽しめます。(笑) でも気は抜けません!
クサリの難所が続きますが、出来るだけ自力で手を添える程度で登っていきます。
⑪ こんなところにも花。ミヤマキンバイ
東ギボシ、標高2,707Mに到着。眼下には編笠山。狭い山頂?ピークですが、それゆえに天空感たっぷり。
東側には権現岳。もう間近! だんだんガスが湧き上がってきましたが何とか権現岳までもってくれ! 権現の神様 お願いいたします!
権現岳・ギボシを他の山から見るとどうなっているかわかり易いです。過去の山行写真です。
2013年11月23日 編笠山より ギボシ(左)と権現岳(右)
2010年10月2日 編笠山より ギボシをアップ、のろし場(左下あたり)~西ギボシ(真ん中やや上)~東ギボシ(右上ピーク)への登山道
2016年6月11日 阿弥陀岳から、北側から見た権現岳(左)とギボシ(右)
本日はここらで終わりにし、次回に続きます。