種池山荘から目指すは爺ヶ岳(南峰)。
- 三百名山
山荘前から爺ヶ岳・鹿島槍への登山道に入る。
稜線にでると空気が変ります。
登ってきた柏原新道を見下ろすとお花畑。岩小屋沢岳への稜線の上には残雪の立山三山。
道端には花々が目に入り最初から道草。
チングルマでしょう。
オオカメノキ(ムシカリ)? → ナナカマドかもしれません。
コバイケソウ
ハクサン?シャクナゲ
尾根のセンターにでる。振り返れば、剣岳と立山連峰。
涼風が抜ける、下界の猛暑とは無縁で爽やか。
ここから暑中お見舞い申し上げます。
シナノキンバイ ?
標高を上げると、視界は一気に広がる。正面には南峰。ハイマツ帯が続き、ライチョウが現れそうな稜線ですが、このピカピカ天気では現れてくれません。
涼風が通り爽やかな天然クーラーで気持ちがいい、この清涼感は半端じゃない。もう急ぐ必要はなし。
種池山荘から約50分で爺ヶ岳(南峰)山頂、標高2,660M。
右のピークは中峰山頂で南峰よりほんの10Mほど標高が高いんですが、眺めならここ南峰です。予定通り朝6時に出発していればさらに中峰まで脚を延ばせたんですが、ここで十分満足。爺ヶ岳は鹿島槍ヶ岳(百名山)ハントで通過しています。
ピークハントも楽しいが、ピークハントが目的でない山歩きも楽しい。ピークハントでは気がつかなかった発見もある。
穂高~槍ヶ岳、蓮華岳~針ノ木岳。安曇野や富士が見える方角は雲におおわれています。
立山三山と剣岳、標高を上げたアングルだと迫力がでます。種池山荘から岩小屋沢岳への稜線には多くのお花畑があるようです。いつか歩いてみたい。
鹿島槍ヶ岳~冷乗越~爺ヶ岳北峰・中峰。そのまま鹿島槍ヶ岳に登られる方は、往路は中峰山頂をカットしてまき道を進んだ方が体力温存出来ます。中峰は帰路寄った方が無難です。
北の鹿島槍ヶ岳をズームアップ。冷乗越の先にある冷池山荘とテン場も見えます。テン場も一杯のようです。
晴れてれば槍ヶ岳はどこからでも見えますね。見慣れた風景ですが(笑)、アングルを変えるとイメージが異なってきますね。
針ノ木雪渓を挟んで蓮華岳と針ノ木岳。
お気に入りの針ノ木岳を ズームアップ! 縦長の画像ですがご容赦を。
針ノ木雪渓の全貌を撮ってみました。画面左の針ノ木峠越しにみえるのは赤牛岳。
針ノ木岳は一昨年8月に登ったんですが、雪渓が崩落し迂回するガレたトラバース道は危険で歩きにくかった。写真から判断すると、今の時期7月中旬までなら峠直下まで雪渓を詰められそう、アイゼンとピッケルで快適に登れそうです。針ノ木雪渓歩きなら7月上旬までがお奨め。
スバリ岳右肩の稜線越しには薬師岳に間違いない。カールにはまだ多くの残雪あり。
種池山荘へ下りその先に続く稜線と稜線越しに眺められる立山連峰と剣岳の構図は後立山ではベストでしょう。
このアングルが眺められる山頂の西端に陣取りしばし休憩。
最後の山頂からの〆の写真は剣岳のズームアップ。
剣岳、迫力の岩壁と雪渓。気になった気になった前衛の山は黒部別山です。ネットで調べてみましたが、剣岳至近の展望地のように見えますがルートはない、鎌をもって藪に突入し格闘を続けなければたどりつけないようです。エキスパートにお任せします。
山頂の空気をたっぷり吸い、涼風と眺めを楽しみながら下山開始。天空の稜線をだらだらと下ります。時間が止まってほしい。
コイワカガミ
チングルマ
爺ヶ岳は花の百名山、ここはカライトソウ。稜線のガレ場に8月頃から見られるそうです。
ミヤマキンポウゲ
名前が出てこない。(笑) → シシウドのようです。
ピンボケ、識別不能の小さな白い花、小屋の前に咲いてました。
種池山荘でもう一本飲料水を購入し下山。13:50
山荘の近くには高山植物が見られましたが、7月後半から8月にかけてはもっといろんな種類の花が見られるようです。
??? → シロバナニガナ のようです。
花はまだ咲いてない? ↓ ゴゼンタチバナ、新道の上部で見れます。
柏原新道を下るとあの稜線の涼しさと爽快さは「夢幻」。再び蒸し暑い樹林帯の道を下ります。
三連休でまだまだ登ってくる登山者が多くいますので小屋は過密となるでしょう。途中、暑さでバテている方を何人か見ます。ケルンからの下りがきつくなってきますが急がずゆっくり下ります。
扇沢出合には16:18、約2時間半。市営第二駐車場にもどるが空きスペースはほとんどありませせんでした。北アルプス夏場の人気の山の登山口は登る以前の難関となりつつある。
帰りは定番の薬師の湯*の露天にのんびり使って、お蕎麦を食べて山行はおわり。(*大町温泉郷の案内所で700円→500円になる割引券がもらえます。)
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