- 山歩き
* * * * * * * * * *
西日本豪雨は予想を超える大きな被害をもたらしました。改めて、被災された皆様にはお見舞い申し上げます。自然の災いには為すすべもありませんが、人類が招いた地球環境の悪化も一因でしょう。人類は性懲り無い動物かも。
猛暑日が連日続き日本列島は熱帯化。第3週は暑いので山歩きは控えようと思っていましたが、自宅でエアコンに涼みっぱなしでゴロゴロと過ごす、或いはエアコンをオフしてサウナのような暑さの中で疲弊、どちらも健康的とはいえない。私にとっては山歩きは体力・健康維持の源、近場でもいいんで山へ出かけることにしました。日差しの強い尾根筋や南面のルートはさけるルートということで、山梨の小菅村へ。ここは夏場以外は幾度か歩いたことがあります。
大菩薩峠の東側にある小菅川源流域ですが、北は丹波山、南は牛の寝通りに囲まれた渓谷です。約2年ぶりに小菅村役場から大菩薩への道を走行しますが、ほとんどが未舗装で路面はよくありません。車高の高いSUVならバンバン行けますが、底を擦らないようにゆっくりと進みます。(林道の状況がよければもっと頻繁に通いたい山域なんですが・・・)
今回は白糸の滝駐車場に停めて林道を西へ歩きます。出発は10時50分過ぎと、遅いです。(笑)
白糸の滝入口標識を200Mほど先に進むと、小菅川へ下る道があります。
小菅川にかかる吊り橋、スチールのワイアーとグレーチングでできた堅牢そうな橋を渡りますがやはり揺れる。(笑) 対岸を少し右手に登っていくと
鹿対策のフェンスに沿って荷揚げ用のモノレール軌道があります。山道の取りつきの第一歩は間違えないよう気が張り詰めますがここは安心。 山道はフェンスに沿って上り坂。途中トリッキーな沢へ下る?道もありますが、フェンス沿いを進む。しばらく登っていくとトラバースする山道にでます。
ここからはほぼ水平道、牛の寝通りからの尾根を巻くような緩斜面を登っていきます。道は荒れていてこの季節は歩かれていないようです。暑さ対策で今回は半袖、タイツに半ズボンを着用しましたが、それでも蒸し暑くいいトレーニングです。(笑)
狙い通り陽があまり射さない樹林の山道、小菅川と牛の寝からの尾根の間からの風が抜けるところで涼みます。途中数ヵ所、沢や尾根への踏み跡?獣道?がありますがルートファインディングは面白い。面白い・・といってもいざという時はGPSで確認できるからであり、地図だけでは読み切れない感じです。GPS端末専用化したミニタブレット、念のためスマホにもアプリを入れさらに予備電池。いまだ進歩しない初級者だからの備えです。
標高千Mを越えますが緩斜面の登り道が続きます。山道が枯れ枝で覆われているのは、あまり歩かれてないんでしょう。
ここが牛の寝からの尾根にとりつくポイントのようですが、右の水平道を進みます。途中途中で小菅川へ下る枝尾根が2か所ほどマーカーがつけてあります。
一見赤い花かなと思ったら葉っぱだった。花はない山域です、人もいない。バリエーションのガイドブックには載っているが一般には知られず、地味な山域で静寂感たっぷり。いまどきこんな山道を歩く人はいないでしょう。念のため、クマ鈴をとりだしました。(笑)
沢に架かる木道、ほどんど歩かれてない感じです。
いくつもの石段を流れる滝。GPSで場所を確認します。ここから小菅川の雄滝に下っていくようです。
ということはここがターニングポイント。
ワサビ畑の脇道を下ります。思い出しました!この場所。雪の残っている時期でした。
苔むした森ですが、涼風が抜けます。ここは残雪時を含め2回ほど「上り」で歩きましたが、季節を変えるとイメージが一変。
苔むした巨岩。下から撮りましたが、上りはこの左側から登っていくのが楽です。
思ったより涼しいので、この沢は上るものだと再認識。
この橋を渡れば林道は近い。
林道への出口です。ほどよい緊張感から解放される瞬間ですが、林道歩きは暑い!
雄滝の駐車場から牛の寝からの尾根を振り返る。(大菩薩峠へ向かうにはこの駐車場から日向沢から登るのが一般的です。)
パラパラと小雨、雷も・・ 白糸の滝駐車場にもどって車のドアを開けたらどっと降ってきました。ラッキーです! 小菅の湯に立寄る予定でしたが雨が強いのでそのまま奥多摩湖へ抜けて帰宅しました。 水平距離で約7KM、歩行時間2時間半ちょっと、やや物足りないがこの暑さではこれ位がほどほどかも。GPSのログ ルートラボ参照ください。