今回は早出して小袖乗越の登山口を6時15分過ぎに出発。天気予報では日中の下界の気温は20度近く。
風が強いとの予報だったのでウインドブレーカーを着て昇りだしたが、すぐ脱いでしまう羽目になりました。思ったより温かい。この日はペットボトル2本とお湯500mlを持参したがこれではちょっと少ないかも。体調は悪くはないが、前回の記事で紹介しましたInstinctの心拍計をモニターしながら一定のゾーンを保ちながら登ってみようと思いました。途中でいろいろ操作しながらチェック、いつもより幾分遅いペースです。腕で登山に必要なデータが見れるのは便利ですね。
いつも通り七ツ石分岐から一番下の巻道を進む。途中から雪道となります。富士山も見れますが霞がかかってるんで写真はパス。なぜかだんだん歩くペースがダウンしてきました。堂所手前の水場は枯れてました。巻道の水場も滴、当て外れ。(泣) マズイ!
さらに七ツ石尾根に合流するコーナーを回りこむと日陰になり凍結しているので簡易アイゼンをつけた。ブナ坂からも雪が残っているようなのでそのまま石尾根へ。
ブナ坂からの上り、緩斜面だが雪が腐った状態でなかなか脚が前に進まない。雲取山が視界に入るヘリポートは日当たりがよく融けたシャーベット状態。もう少し気温が低ければ雪が締まって歩きやすいんですが・・・ 今日は山頂がはるか彼方に感じます、遠い!
一瞬、ここで撤退しようかとの思いもよぎりますが、あと実際はもう少し。時間もあるから無理せず頑張ろうと気を取り直して進む。(笑)
今春に閉鎖される奥多摩小屋。昭和34年(1959年)に建てられたそうで、60年の歴史に幕が下りる。ご苦労様でした。トイレもテン場も利用できなくなるとのこと。気になるのは大半のキャンパーの皆さんがここをテン場としてきたようです。あとは七ツ石小屋(20張)か雲取山荘どちらかしか選択の余地はなくなるようです。
小屋を過ぎると雪が幾分多くなりますが、湿雪。踏み抜きもサクッという感じではなく沼です。(泣)(笑) 小屋で食事をとろうと思ったが食欲はなくパス。喉が渇きが極限で今までセーブした水を一気飲み。← これも良くない!
小雲取山への急登。ここが一番キツイですが脚が前にでない。絶望的な遅いペース! カメの如く遅い!
小雲取山からの最後の稜線ですが、まだ”山頂が遠い”。いつもならここから15分ほどで上り切れるが・・
ようやく到達。避難小屋にザックを置いて山頂へ。時間はすでに11時45分を過ぎていた。
なんとか21回目の登頂となりました。今回がタイムでは一番遅い、極端に。こんな調子では雲取山日帰りは厳しくなる。久しぶりに記念写真を撮っておいた。これが最後の雲取山日帰りにならないことを願おう。(笑)
昨秋以来山行頻度は少なく楽なコースばかり、雲取山のようなロングコースは登っていない。一抹の不安があったが雲取山にチャレンジして喝をいれようと思いましたが、散々な結果です。やはり、体力が低下?しているようである。
あと考えられるのは、心拍計をモニターしながら登ったこと。リズミカルな歩きが出来なかった。ある程度強弱をつけた歩き方のほうがいい。腐った泥のような雪道も歩き難かった。
登りでの水分補給をセーブしたこともバテた要因。水場は堂所南、七ツ石下の巻道にありますが、今の時期に珍しくどちらも枯れて水の補給は出来ませんでした。朝食はスープのみ。。。昨秋は4時間10分で登れたのに今回はなんと5時間20分。数々のネガティブな要因が重なった。
でも一番気になるのは「経年劣化」=老化。シニアになって年を重ねるほど体力脚力は落ちていくのは宿命であるし、年相応にそのことを受け入れざるを得ないというのが定めである。山登りしていた人が、ハイキングしかできなくなる。そして最後は歩くこともできなくなり杖、歩行器、車いすに頼る生活になることもある。何年か前に雲取山の帰りにご一緒させていただいた80歳半ばの方、3か月毎に雲取山に登られているとのお話を想い出した。しかもバス停鴨沢からの日帰り往復。小袖乗越登山口より往復1時間も余分にかかります。そんな方もいらっしゃるんで、もう少し’程々に’頑張ってみたいと思います。
今回腕で心拍をモニターしながら登ったんですが、登山というのは心肺機能に継続的な負荷を与えることを実感。強度は異なるが他のスポーツ、アウトドア活動でも時間的に限定される。ところが登山は4~5時間は一般的で、10時間近く歩き続けることもある。つまり登山は継続的に心肺に高負荷を長い時間かけている。やはりタイミングよく休憩をとり負荷レベルを下げる、休ませることも必要だし、負荷レベルを一定のゾーンに留めることも必要です。そのレベルは個人個人によりますが登山と心拍数に関してドクターが調査して書いた記事もありますので参考になると思います。己を知って「無理をしない」「程々の」山歩きも必要だと改めて実感しました。
十数年前、当時発売されていた腕式脈拍計を使ってみたが全く使い物にならず、チェストベルト方式(=装着感が不快)でしか常時心拍をモニター出来なかった。このGarmin光学式心拍計は腕の脈流検知=心拍が測れてリアルタイムで見れる。半月ほど使ってみましたが一定の信頼性はありそうです。正確な絶対値を求めるのは無理だが、血圧と同じように自分の心拍のゾーンと傾向値をモニターできるのは健康管理に役立ちそうです。 パソコンにワイヤレスで転送されたアクティビティーログで高度、速度、心拍数といったデータがグラフで見れて相関関係がわかります。スポーツをされている方にはより効果的なトレーニングに役立ちそうですが、私にとっては健康を管理するという防御的なデータです。その他にも機能がいっぱいあって、まだまだ使いこなせていないです。上記のデータは前回のもの、今回の雲取山ログは操作方法を誤って3分割、GPSログだけは繋ぐことが出来たが、その他アクティビティーログは消失。(泣)
やはり、もう一度今年中に雲取山日帰りを再チャレンジしてみます。
小袖乗越登山口6:16 堂所7:40 七ツ石分岐8:29 ブナ坂9:23 奥多摩小屋10:09 小雲取山11:05 雲取山避難小屋11:38-12:16 ブナ坂13:25 七ツ石分岐14:00 小袖乗越登山口15:37
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