Eggishorn 山頂駅 から眺めるアレッチ氷河。
* * * * * * * * * * 7月16日 アレッチ氷河トレイルⅡ
氷河沿いトレイルに別れを告げストラールホルンとエギッスホルンに挟まれた谷あいをメルジェレン湖 Maerjelensee に向かいます。やや緩斜面の登りになります。
Maerjelensee メルィェレン湖の先には小屋が見えます。
堰止められたボーダー湖 Vordersee(右)の横に小屋があります。
Gletscherstube 山小屋のようですが食事も提供しています。ちょうど昼過ぎですが、ちょっと早いんでおやつでしのぎ先に進みます。
メルィェレン湖、背後の山は氷河を挟んだアレッチホルン山群。
数百メートル登って峠越えするコースもありますが、トンネルルートでショートカット。
トンネルは真っ直ぐで水平ですが、照明はありますがうす暗く水たまりもありヘッドライトを点けます。御覧のように結構長いトンネルで1.2KMくらいありそうです。
暗闇の中、約20分ほど歩くと出口。長いトンネルです。
トンネルを出るとヴァリスの山並みが目に飛び込んできます。
ヴァリスアルプスがパノラマ展望。麓はフルカ峠を源としたローヌの谷の街。ここからトレッキングのゴール地点、フィッシャーアルプまで約1時間のコースタイム。12時50分頃なので順調に進めば14時前には着きそうです。
花畑です。エギッシュホルンの東を巻くように道が続きます。
北東を眺めるとこれまた大きな氷河、フィッシャー氷河。西の峰(左)はフィッシャーホルン、東の峰はフィンスターホルン標高4,274Mという高峰。ここも絶景。
こんな長閑なスイスらしい景色が和ませてくれます。狭い牛舎につながれて飼育される日本の牛とは違って、こんなに広々とした自然の中に放牧される牛たちも幸せでしょうね。
エギッスホルン東麓、道はまだまだ続きます。真ん中やや右奥の白い峰がモンテローザ、右端のピークがミシャベルアルプスのドム。
イタリア国境の山ですが、あまりにもピークが多くて山座固定は難しい。
フィッシャーアルプの駅舎と集落が見えてきました。左の山はミシャベルアルプス、最高峰はドム、右の山はヴァイスホルン。その間の雲間、かすかにマッターホルンの尖塔部が見えます。
14時ごろですが、フィッシャーアルプからエギッシュホルンへロープウェイで上がります。ほとんどが麓のフィーシュからの観光客のようです。ここからは我々も観光客。
エギッシュホルン山頂駅北にあるレストラン。ここで遅い昼食をとります。
西の中央はアッレチホルン標高4,193M。その右がドレイックホルン、さらに右奥がユンフラウ、メンヒのようです。こんなパノラマ展望を見ながらのランチはいいですね。
小屋のテラスの西側へ、氷河を見に行きます。ここは標高が2,869Mで氷河全体を眺めるには一番いい場所です。こうして山頂駅からの眺めも素晴らしい絶景ですが、間近に氷河沿いのトレイルを大自然の息吹を感じながら自分で歩くのに勝るものはありません。
アレッチホルン。この展望台は山歩きに自信がない方でもロープウェイで上がれ、360度スイスの主峰が見渡せる贅沢なパノラマ展望が楽しめます。
右がヴァイスホルン。左が雲にかかったマッターホルン。マッターホルンは特徴あるピラミッドの様な尖った特徴ある山なんで周辺の山からも視認しやすい名峰です。日本でいうと北アルプスや八ヶ岳岳を歩いていて槍ヶ岳を見つけて楽しくなる、徳をしたような気分に似ていますね。
エギッシュホルン山頂が見えます。山頂へは往復1時間ほどですがスキップし予定どおり下山します。
ロープウェイからは尾根のピークに取りつくクライマーが見えます。
フィッシャーアルプで乗り継いで、麓のフィーシュへ。
ロープウェイ駅からMGB(Matterhorn Gottard Bahn)フィーシュ駅まで徒歩で約10分。タイミング悪く次の列車まで30分近くありました。この路線は氷河急行 Glacier Express も運行しています。ここからMGBでベッテン駅まで移動、ここで本日のトレッキングツアーは終了。車をピックアップしてBurchenに戻ります。
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晴天にも恵まれ、壮大で圧倒されるようなアレッチ氷河沿いのトレッキングは爽快で、氷河がつくりだす自然と景観は驚異の世界でした。融雪の水と土壌に育まれた高山植物や花々にも出会い、圧巻の氷河と取り巻くアルプスの峰々を見ながら歩くことが出来た幸運に感謝したいと思います。後半のエギッシュホルンを巻くように続くトレッキングではのどかなスイスの牧歌風景とヴァリスアルプスの大展望を満喫。最後は山頂からの天空感一杯のパノラマ展望と素晴らしい一日でした。