ヨーロッパアルプス山旅記事はちょっと中断します。
今回は、久しぶりの北アルプス合戦尾根へ、
*合戦尾根からの槍ヶ岳
中房温泉からの日帰り往復でしたが、ヨーロッパアルプスから約50日ぶりの登山で・・・バテました。
* * * * * * * * * * 9月7日
今年の夏は暑かったですね。ヨーロッパアルプスの山旅から帰って気づくことは日本の湿度の高さでした。室内や車内でエアコンをかければ除湿もされて快適ですが、屋外では連日の猛暑と蒸し暑さで山へ出かける意欲も減退。山へ行く機会もなく約7週間過ぎてしまいました。秋シーズンのトレーニング山行として北アの合戦尾根を登ってみることにしました。週末登山は避けたかったんですが、晴れは週末と重なりました。夜半中房温泉に着きましたが多くの車が路肩に駐車。沢の右上にある登山者用駐車場に停めることができましたが、残っているスペースは5台分くらい。それも朝までにはすべて埋まって路肩駐車が増えてました。日本の登山密度はToo Muchというしかないです。
朝6時に中房温泉登山口を出発、標高は1,450Mなので爽やかだろうと思いましたが、登山口の気温は予想外に暑く風もない。合戦尾根の第一ベンチ・・・富士見ベンチと登っていきますが間断のなく急登が続き、樹林帯に覆われた尾根は蒸し暑く30分毎に補水。久しぶりの登山に急登は堪えたのかキツい。ここは北アルプス三大急登のひとつであったことを想い出した。
もう少し頑張れば合戦尾根名物のスイカが食べられるということで頑張りなんとか標準コースタイムで9時前に合戦尾根に到着。
合戦小屋で最初(約9年前)に食べた時は1/8カットされて400円でしたが、時の経過とともに巧みにさらに小さくカットされて今回は500円。(笑) お菓子なんかと同じで大幅値上げは出来ないんでボリュームを減らす。安いコストで高く売るのが商売とは云うものの、麓から荷揚げ用ケーブルで搬送されてる割には結構な値段。それでも食べたいひとがいるから成り立っているんでしょう。(笑)
スイカを食べて元気回復といきたいところですが、沢の頭からは陽が照り付ける稜線が続き体力消耗、脚も上がらず進まず。スイカを食べてもダメだった。
*燕山荘前からの裏銀座ルートの峰々
11時前に到着。燕山荘まで1時間35分もかかってしまいました。登山口からは約4時間50分、合戦小屋での休憩を含めての時間ですので標準コースタイムに比べてそれほど遅れた訳ではありませんが、平均勾配20°というキツい急登で疲労困憊。
燕岳往復できる時間的余裕はありますが、いつも以上に消耗しきった脚で急勾配の尾根を下るのはリスクが増えますので、ここから燕岳への往復は断念。今回は燕山荘でゆっくり休むことにしました。
表銀座縦走コースの先には槍ヶ岳。右に下る西鎌尾根越しの山は笠ヶ岳。高瀬川渓谷を挟んで対峙する裏銀座ルートの山々が屏風の如く連なり、燕岳の右奥には後立山まですっきりと見れます。 *安曇野の平野の先には八ヶ岳と富士山
12時過ぎに下山開始。尾根の下りも暑く合戦小屋で休憩、また「水分」を補給しました。(笑)
まだ登ってくる登山者は多くいました。燕山荘泊りかテン泊なんでしょうが翌日は台風が接近、それでも登山者の列は絶えません。こんな急登なのに人気のコースなんですね。
下りも急勾配で長いが、急がず下ります。登山口への到着は15時過ぎでした。
麓にある穂高温泉に浸かって帰宅しました。50日のブランク期間でもウォーキング程度は毎日やったましたが、合戦尾根のような急勾配を登る筋肉は鍛えられません。6年ぶりですが、登山者が多いのか崩れた箇所も目立ち、木材の土留めで一歩の段差がキツくなったところが多くなったように思います。また体力脚力ダウンもあるでしょう。もう一度気合を入れなおしチャレンジします。(笑)