6月17日水曜日#58942;#58943;、平日の9時前ですが払沢の滝駐車場には10台ほど駐車してました。滝に近い東側は滝への観光客が停めますが、登山口方向の西側は私の車を含めて4台。この程度ならと人出は多くないとほっとしました。キツイ登り下りもなく往復10KM余のコースですが、休養明け?のリハビリ登山には程々です。
今回は家内も同行です。マスクはすぐ取り出せるようにシャツの胸ポケットに入れておきます。アルコール除菌スプレーとウエットティッシュもザックに入れて出発です。
登山口から時坂集落を登っていきますが、風もなく暑い登りが続きます。時坂峠への樹林帯に入ると沢からの涼風で一息つきます。峠からは林道歩き、
峠の茶屋で小休憩。大岳山と御前山もずっしりと深緑に覆われています。茶屋から先は甲州古道と云われた山道となります。数百メートル先に「ぽつんと一軒家」でとりあげられた蕎麦屋さんがあります。
今月再放送されましたが、昨年放送直後には週末に180人もの客が殺到したそうです。週末限定で再開したようですが、コロナ禍で再び休業が続いているようです。
尾根までは沢の登りですが、日陰で涼風が抜けて爽快です。お蕎麦屋さんの蕎麦もここの清流を使っています。
尾根に上がると奥多摩深部の景色が開けます。シニアの方2名が休憩中、距離をとって小声で「こんにちは」と挨拶を交わして先行。浅間尾根末端から浅間嶺までは緩やかなのぼり。途中で休憩中の二名の方をパスし浅間嶺展望所に到着。
初夏の浅間嶺は深緑で、今まで登った秋から春の時期とは全く違う山のようなイメージです。丹沢の山々はかすかに見えますが、富士山は雲で覆われていました。ここでランチ休憩となりました。
到着時は誰もいませんでしたが、一人二人・・休憩中に5名ほどハイカーの方が到着。帰路は東屋から尾根の北面のトラバース道から尾根分岐へ。北尾根下りで3名の女性ハイカーが息を切らせながら登ってきました。樹林帯の狭い登山道なので急遽マスクを取り出しましたが、立ち止まってマスクをつけるよりもエスケープして距離をとった方が速いと判断し山側へ2メートルほどディスタンスをとりました。最後に時坂集落からの下りで、ハアハア息を切らしながら#59124;我々のすぐ横を駆け下りていくトレランナーがいました。無風で幅の狭い登山道、せめて遠くから声掛けするかマスクやバフを着けるべきと思いますが・・このような状況ではエアロゾル拡散となります。#59123;#59122; バックミラーが欲しいです。(笑)
登山道での行き交いでは幾分か気遣いしましたが、幸いにも人出の少ない平日。山の新鮮な空気と風景に癒され久しぶりの山歩きを楽しむことが出来ました。#59120;#59120;#59120;
コロナ禍、自粛解除されましたがまだ終わっていません。再開後初めての登山でしたが、街中や公園よりも開放感のせいかむしろ警戒感が下がっているように感じました。街中でも自粛解除後はマスクをつけていない方が多くなりました。無症状感染者が存在しエアロゾル感染が起きている以上、うつさない(罹らない)という視点で云えば人と接する場合はマスクを着けるかディスタンスをとります。そして、距離をとっても 声は出さなくともハンドジェスチャーで挨拶を交わしたいと思います。下界より感染リスクが低いとは云っても三密の場面「密閉・密集・密接」はあります。求められる新しいマナーを前向きにとらえるのが、これからの山歩きを楽しくするポイントではないでしょうか。
今回の山行での勾配(標高差)と私の心拍数をオーバーレイしたグラフです。ふだんのウォーキング時での私の平均心拍数は約75ですが、今回の山行時のゾーンは80~110で平均は90です。それほど息が上がるところはありませんでしたが、一時的に最後の急登部分では120~140と息が上がってエアロゾル放出状態です。概して50~60センチくらいの幅しかない狭い登山道でも、今回のような低山ではエスケープ出来るところも多いんで一定のディスタンスをとりやすいです。私の心拍数ですが、呼吸機能検査で基準値よりも低く幾分血圧が高いシニアの数字ですので相対値でみてください。登山は他のスポーツに比べると意外に心拍数は高くなります。(蛇足ですが、昨年肺機能検査で基準値よりも低いことがわかりました。ここんとこ登坂時のパワーダウンを感じていましたが、肺活量が並の人より少ないです。車で云えば排気量1.5Lエンジンが1.0Lエンジンにダウングレードしたようなもんです。血圧も幾分か高いですが、幸い心機能や血中酸素濃度はなんとか大丈夫のようです。コロナの死亡者は男性が8割です。タバコをやめて10年以上経ちます。ヘビースモーカーではありませんでしたが潜在的に影響します。まだ吸われてる方はやめられた方がいいと思います、老婆心ながら。)
人気のある名山や往来の多い登山道、比較的難度が高く逃げ場が少ない山やルートでの対応は厳しくなります。そんな場合は、出来るだけマスクを(あごにでもいいから)着けておいて、人と接する、行き交う前後にはマスクを鼻・口にしっかりかけたいと思います。短時間であれば日射病にもなりません。上記は昨年9月北アルプス三大急登と云われる「合戦尾根」ルートを歩いた時のデータです。合戦尾根での心拍数ゾーンは110~130(ゾーンの最大値は120までに抑えるべきですが)、平均心拍数も118くらいに上昇。急登の登り部分は130前後が続き、かなり息が上がります。つまり自分の息はあがってエアロゾル拡散されていることになります。しかも合戦小屋までは樹林帯に覆われ風の通りもいいとは云えません。公園でのジョギング時でエアロゾル拡散は10メーターに及ぶというシュミレーションもあり感染の可能性を指摘されてる以上、トレランや急登の登り下りでのエアロゾルを拡散、とくに狭い登山道での行き交いには注意した方がいいと思います。「他の登山者とすれ違う際には、登山道の極力広い所で、極力遠い距離を保ちつつ会釈のみをしてすれ違いましょう。」(日本登山医学会の指針の一部より)
先週、ネットで応募当選したマスクが二枚届きました。登山ウエアに使われている生地で、速乾、着け心地、UVカットと謳っています。ポケットがありますが、不織布フィルターを入れて次回の登山に試してみます。より快適なスポーツマスクも出回ってきました。一番いいのは人出の少ない山やルート、バリエーションを歩くことです。リスクもストレスもゼロには出来ないですが、自分なりに工夫して出来るだけ山歩きを楽しみたいと思います。
山歩きに限らず日常の社会においてもその特異性を理解して考えれば、自分の健康状態を自覚しリスクのレベルを各自で判断するしかないと思います。私の場合はシニアで重症化する年代ゾーンに入っています。前述したように呼吸器系・循環器系が弱い私は、コロナに罹ったらズバリ重篤化してお陀仏するタイプ、当たったら終わり。リスクは極力避けたいというスタンスです。
「マスクをしてほしい」、「大声で話さないように」、「距離をとってほしい」という ”期待” や ”気配り” を行き交う相手や接する相手に求めることは虚しく感じますし、そう期待しないことにしました。但し逆に、マスク着用やソーシャルディスタンスは「非礼」という従来の思考や「過剰だ」とか「ナーバスすぎる」と揶揄されたりして、マスク着用や距離をとることを憚ってしまうことがないように願っています。人それぞれに抱える健康状態や立ち位置も異なり、生活もかかっている方もいます。各自のスケールでリスク判断して自分で処するしかないと感じます。自分だけでなく家族を守る権利があります。今は感染者数は少なくリスクは低いと判断してマスクは着けないという選択する方もいらっしゃるでしょう。でも、新型コロナの悪魔性は感染していても無症状であること、知らないうちに罹っているしうつしている。このことだけは理解して戴きたいと思います。