名栗は地味な山域ですが、自宅から1時間半ほどでアクセスでき 私のお気に入りです。有間渓谷から長沢背稜にも脚を延ばせるし、まだまだ歩いてみたい未踏域が多くあります。今回のルートもそのひとつです。
新青梅街道~成木街道から名栗へ。「さわらびの湯」との分岐 河又を入間川沿いに北上し東小殿バス停のある駐車場にマイカーを停めました。ここから炭谷入の北側にある藤棚山東尾根に取りついて登り、下山は大ヨケノ頭~金毘羅山から鳥居観音へ下る行程を予定しました。ということで河又に停めるより東小殿に停めたほうが便利です。(今頃の平日の駐車場は空いているようですが週末は多分歓迎されないかもしれません。)
丁度バスを下車した4人組ハイカー、どこへ登るのかわかりませんが名郷方向へ。若い世代の方ですがちゃんとマスクをして出かけていました。
9時前に駐車場を出発、小殿橋を渡って炭谷入へ入っていきます。谷に入らずに墓の横から尾根の先端(↑中央の樹林帯)をいきなり直登するのはキツそう。(お墓の下道には関係者以外昇降禁止の標識あり)
炭谷入林道を少し入った木材作業場手前からキャタピラー林道を登って尾根へ。(取付きはここが正解かも)
尾根の背が見えたところで林道から直登。尾根に取りついたら、アゴマスクを外します。誰もいないようなので・・・(当たり前です)。久しぶりのバリなんでちょっとテンションが高まります。風もなく穏やかな登山日和。
こんな感じの尾根が続きますが、尾根の背を登っていけばいいです。尾根右下を並行する林道をキャタピラーの作業車が通っているようでノイジーですが、だんだん遠ざかり静寂感が深まります。
小ピークP592を下って登り返し。しばらくすると、P732らしきピーク(ではありませんでした、もう少し先)。
西名栗林道直下の急登。林道を上がったところで林道の右(北)側は擁壁の崖、ここから敢えて取付く方もいるようですが・・・左(南側)に戻ってみると生い茂ったススキの間に踏みあとあり。ここから簡単に西平山への尾根へ容易にとりつくことが出来ました。少し尾根を上り詰めると
西平山山頂。手作りの山名標識版がつけられていますが、国土地理院の地図では●732Mの表示のみの地味な山です。他の山域では名無しでしょうが、こうして名付けられるのはいいですね。
西平山から下ると再び西名栗林道と接します。次のP733へ登り返し。こういうところはちょって興ざめですが、奥武蔵にはよくあるシーン。裏返せば、少々外して迷っても林道にでればエスケープ出来る、そんなところもいいかもしれません。
P733(大遠見山)はスキップしてしまったようです。しばらくはこのような平坦な尾根で痩せているところもありますが、気分よく歩けるところです。
蕨山~藤棚山への尾根道への合流ポイントに向かう上り、写真ではうまく描けませんがちょっとキツイです。ザレた急登斜面の上に落ち葉、疲れさせられる登りとなりました。
藤棚山山頂。ここも国土地理院の地図には△920.2の表示のみです。樹間からは蕨山~有間山~蕎麦粒山が見えます。ここまでは一人だけの世界、藤棚山では誰かいるかも とマスクを取り出しましたが誰もいません。
時計を見ると11時40分過ぎ、炭谷入に入ったのは9時5分ですので約2時間半ちょっと。河又からの正規登山道でのコースタイムが3時間ですので、そこそこのペースでした。
ここでランチタイム、カップめんか なべ焼きうどんといきたいところですが、体力に合わせてザックは軽量化。ソーセージパンとちょっと贅沢な広島アンパンで我慢、でも美味しいです。二兎を追う者は一兎をも得ず、こうしてまだ山歩きを出来るだけでも幸せなことです。
時間的にもっと余裕があればここから蕨山まで往復できますが、今回は予定通りの行程にします。
金毘羅山への一般道を下ります。紅葉はとっくに終わってますが、初冬の落葉した明るい樹林帯を歩くのは爽快です。このあたりの山域は新緑の生い茂る春から夏の季節よりも今頃の方が個人的には好みです。
大ヨケノ頭、有間側・落合への分岐。
さらに下ったところから振り返ると藤棚山と東尾根。
緩やかな下りが続く金毘羅尾根は爽快。
途中、まだ紅葉が見れました。
金毘羅尾根では登山者に出会うのかなと思いましたが、私一人だけの世界です。
金毘羅神社奥ノ院跡、ここから鳥居観音へ下ります。ここからキツい下りが続き、最後に想定外。
鳥居観音が間近に見えるところまで下りました。車道へは14時過ぎ、慎重に下りましたが約1時間55分、休憩含めた総行動時間は約5時間15分。ちょうど良い加減の歩きを楽しむことが出来ました。
奥に見えるのが藤棚山だろうか? 名栗庁舎前を過ぎると左手には藤棚山東尾根、眺めながら駐車場に戻りました。
昨年まではさわらびの湯で浸かって隣の物産店で何かを買って帰りましたが、今は真っ直ぐ GO HOME!
久しぶりのバリエーションで楽しかったです。藤棚山東尾根はバリエーションルートとしては難しくありませんが、熟達者以外は地図アプリにトラックをダウンロードしておかれるのがいいと思います。(私もスマホにGeographicaを入れてます。)平行する西名栗林道が数カ所出入りしますが尾根をたどること、林道から西平山への尾根への取付き場所は東側から、あとは尾根の背をたどっていけば藤棚山へ出ます。東尾根を下る場合は枝尾根があるのでお奨めしませんが、外してもどこかで林道へエスケープ出来るような気がします・・GPSで確認のこと。
コロナの第3波感染が拡大しています。来週GO-TO-TRAVELを利用して山へ出かける予定でした。個人でマイカー移動、食事を外した宿泊ですが、自粛対象者に該当・・・即キャンセル!!!
コロナ禍での外出時、私たち夫婦は基本的に人との接触を極力避ける行動パターンに徹した上、感染対策もぬかりなく徹底して実行してきました。どこへ行こうと、なんて云われようとも、今年4月以降毎日が「自重・自制*」と「回避」の日々でした。 国と東京都の「中途半端な対応」は、結果として「東京発の高齢者」というレッテルを貼られてしまったことに ほ と ほ と 嫌気 がさしました。「小池さんは若者には何も云わないの?」「もともと高齢者は自粛出来てるのに」というコメントもTVでありました。重症化を避ける、重症者病床のひっ迫を回避するという主旨での判断のようですが、感染を拡散させるセクターにこそ同時にハンマーを下さなければ収束しないのではないでしょうか。 片手落ちで世代間の分断をあおるようで、なにかおかしいですね。 若者からお年寄りまで危機意識を共有し一致協力してコロナ封じ込めに向き合っていくようにすべきで、そういった啓発・発信力と感染防止対策での「本気度」が国・東京都双方に十分感じられないのがとても残念です。
感染拡大がおさまらないのはコロナ慣れで弛んじゃったからというのが一般的な見方ですが、私もそう思います。なぜ弛んじゃったのでしょうか~ね? ワクチンが接種が可能になり集団免疫ができるまでは、感染の波は繰り返し 犠牲者は増えていく。浮き世と憂き世の繰り返しでしょう。
あてにならないことへの期待や願望をもたず、外的要因や変動にも左右されず、受け身でなく能動的に、自分のスタンスを堅持して生き抜く、楽しむすべを見出していければと思っています。
*「自粛」というのは広い社会的な行為抑制、「自重・自制」は個人に関わる抑制行為=セルフコントロールですので書き直しました。
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