ここ1年、山歩きにはコンデジDC-TX2を持参してます。センサーサイズも1インチで、ライカレンズで望遠も360㎜までカバーできます。コンデジとしてはやや大きい部類ですが光学ファインダーも内蔵され、小型軽量のミラーレス一眼よりも軽くて機動的。これ一台で広角から望遠、マクロ撮影も出来オールインワンのカメラです。また他社の類似機種に比べると堅牢感がありそうなことが選択した理由で、山での使いかってを重視しました。
機能的にも優れていますのでコンデジとしては比較的高い価格帯ですが、価格に見合うだけの外観の見栄えがなくギアとしての所有する愛着感が希薄です。問題はあっさりとした平面的なデザインで、プラスチックの箱。個々の好みもあるでしょうが、カッコ良くないというのが私的な感じ。もう少しなんとかならないのかと腐心していました。(笑)
フロントから見ると、プラスチック面積の広さが目立って安っぽいイメージ。純正のカメラケースも装着してみましたが、見栄えも劇的に改善せずイマイチ。革張りにすれば改善されるのではと思い、革張りキットを通販サイトで調べてみました。
以前他の機種でキットを使って革張りしたことがあります。もう何年も前ですが・・
10年くらい前に発売された古いミラーレスE-PL5。アルミニウムボディーがむき出しで一眼らしさはありません。
革張りしたあとのE-PL5、レンズもPANAのF1.7/20㎜に変更。見違えるほど見映えが良くなり、PEN風のデザインになったと思います。革はカメラに合わせてカットしてあるので数10分で張れます。今はほとんど使わず防湿庫に眠ってます。
TX2の旧機種であったTX1は革張りキットがあったようですが、TX2は革張りキットはありません。売れてない機種なのでキットは販売されてないようです。
Amazonで汎用の革シートならありました。革の表面処理デザインがいろいろあるようですが、ライカタイプⅡブラックを注文してみました。
既製キットとは違って、自分でボディーに合わせてカットしなければなりません。難題はレンズ周りにあわせて円形にカットする必要があります。取説をみると曲線カットには切れ味の良いモルトプレーン用カッターが推奨されてました。あと、円線出しにコンパスが必要です。近くのDIY ショップのカッター売り場へ、そこで見つけたのは、
OLFAのコンパスカッター、直径10MM~150MMの範囲で円形にカット出来ます。値段も500円くらいで買えました。コンパスも買う必要はなくなりました。
カメラのボディ寸法もわかりませんので現物で採寸しシートをカットし、カットした革をボディにあてて微調整。レンズまわりはコンパスカッターで容易に、きれいにカット出来ました。革シートに添付されていた両面テープを貼りカットした革シートに沿って両面テープをカットし、ボディに貼って見ましたが、1mmほど短くNGで没。再度作り直して貼ってみました。曲面部分はドライヤーで革を柔らかくするとキレイに張れます。
革張りしたあとのTX-2。もともと付いていたゴム製のグリップを外して張ろうとしましたが、硬いし凹み部分に固定されているようです。やむなくグリップ部で分割して張りました。;; 一見して目立たないですが、不満が残るのはカット部分の断面。フェイクレザーなのでカットした部分をライターの火で軽く炙ればザラザラ感がなくなることに、あとで気がつきました。;;
操作スイッチ側、ゴムグリップが違和感あり。;; やはりゴムグリップ部の上に被せて一枚で張ってしまえば、原型デザインのイメージが消えて良かったのかなとも思いました。ただし、グリップ部の段差をキレイに張るためには、事前に折り曲げクセを付けておく工程が必要です。
ライカタイプにシボ加工された革張り、延々3時間ほどかかりましたがマアマアの出来と自己評価。(笑) ホールドしやすくなり、これならカメラケースを着けずに携行したくなります。もう少し厚手でダークブラウンの本革があればレトロ感が出せると思います。見つかれば、たぶん張り直しちゃうでしょうね。あとはレンズフロント部分と底板面のラバープロテクターが付けられればパーフェクトですが・・。時間はあります。(笑)
以上、暇人? 閑人のカメラ革張りでした。
追: 一昨日3月31日金曜日、花見を兼ねてチョイ歩き。ヤマザクラも咲いていました。