しばらくご無沙汰しておりましたが、数日前にスイスの山旅から帰ってきました。旅程は昨年と同じく7月初旬から18日間でしたが、素晴らしい時間を過ごすことができました。
昨年は新型コロナ禍の影響で、ワクチン接種と帰国前のPCR検査が必要な厳しい状況下での渡航でした。今年は感染状況も収束方向に向かい、規制が撤廃され動きやすい環境でした。反面、出口の見えないロシア・ウクライナ戦争の影響が続き、物価高と航空運賃の高騰で旅行代金は上がるばかり。さらに最短のロシア上空を回避する迂回ルートで、ヨーロッパがより遠く感じられます。
加えては、ユーロ・スイスフランに対して円安が歯止めなく進んで旅行代金はうなぎのぼり。ロシア・ウクライナ戦争も、収束するまでにはまだしばらく待たなければならないで様相です。来年には円高に転じても、以前の水準には戻りそうもありません。我々日本人にとっては、旅行のタイミングとしては最悪のような気がします。
実際、スイスでは日本人観光客はほとんど見かけませんでした。チューリッヒ空港のみならず、ベルナー州の観光拠点であるインターラーケン駅前で見かける観光客は中東・インド、韓国・中国人客ばかりです。日本人客はどこにいってしまったのでしょうか? 昨秋の時点で先割航空券を購入し、一時的に円高に戻った昨年末にスイスフラン・ユーロに交換し一定のコストアップ回避策を講じましたが、大幅な旅行代金のコストアップは避けられません。訪日外国人観光客が激増し、日本人の海外渡航客が激減低迷している要因は円安です。
私たち夫婦の体力・脚力、気力は年々下り坂です。時間はいたずらなもんです。もう外的環境の好転を待つ歳じゃないんだから、先送りするという選択肢はありません。行ける時に行く。
今回はカタール航空を利用、昨年ワールドカップが開催された中東カタール・ドハで乗継ぎました。
スイスでの宿泊先はベルン州のインターラーケンInterlakenにあるバケーションアパートで10泊し、カンダーシュテークKandelstegにあるシャレーに5泊しました。昨年はバレー(バリス)州をレンタカーで移動しましたが、今年はベルナーオーバーランド周遊パスを使って鉄道とバスで移動、久しぶりにスイス鉄道での旅と車窓からの風景を楽しみました。
お天気にも程々に恵まれて、移動日以外は毎日山歩きや散策に出かけることができました。どこも素晴らしくて、あっという間に時間が過ぎちゃいました。温暖化が進んでいるせいか欧州の夏も暑くスイスも例外なく影響が及んでいますが、日本と異なり湿度が低くてカラッとしていて、過ごしやすいです。山間部でもあり、エアコンをつけた民家はほとんど見かけません。窓からの山々の眺めやシャレー、教会の風景に心癒されました。別天地から住宅街に囲まれた真夏の小宅に還ったときは 夢から覚めたごとく。;(笑); まさに「夢のあと」の現実の世界に戻った感あり。
写真や動画は少しずつ整理して、「スイス山歩記」としてアップしていく予定です。山歩きやアルプスの花だけでなく、滞在中に見たことや感じたことも折々触れてていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。
*Berneroverland Reginal Pass Area 上記地図をクリックすると別ウインドウで拡大表示されます。