*成田空港第二ターミナル、ラウンジからのカタール航空A350-1000とエミレーツ航空A380
今年も中東経由ですが、今回はカタール航空、評判のQスイートに搭乗しました。
最近はエミレーツ航空やカタール航空を利用したツアーが増えているようです。欧州、日系の直行便が減少し、航空運賃が上がっているため、中東経由が人気のようです。
*A350-1000のQスイート、センター2列後ろ向きの座席、カタール航空HPからスクリーンショット
昨年に続き今年もエミレーツ航空を予約しようとしましたが、カタール航空のセーバー運賃がエミレーツよりも安くなった時期がありました。しかも一度は乗ってみたいQスイートというプレミアムなビジネスクラス、
まったくの身分不相応ですが、思い切って予約・購入しました。キャンセル料は伴いますが払い戻し可能なチケットです。
*通路側から見たQスイート、座席というよりはコンパートメント(客室)です。
カタール航空は資金力を背景に新世代航空機を導入し、航空会社評価ランキングでも高評価を受けています。
カタールはアラビア湾のカタール半島にある国で人口は約260万人ですが、自国民は約30万人で残りは海外移民労働者です。天然ガスと石油で潤っているお金持ちの国で、旅客航空産業に投資し事業拡大を図っています。一方で昨年Wカップ開催時に人権問題(女性・移民労働者)や外交スタンスが取り沙汰されました。どの国でも問題や闇の部分もあり、日本でも同様の課題がない訳ではありません・・・。ジェットストリーム世代である私は日の丸キャリアーを優先して利用したいですが、マイレージプログラムの改悪と余りにも高い運賃(しかもサーチャージは別)には閉口。多様な選択肢の中で、今回も快適度とコスパを重視して選択しました。
私どもが搭乗した成田~ドハ区間は最新鋭のA350-1000 カタール航空がほかの航空会社に先駆けて導入した機種で、ドハ~チューリッヒ区間はA350-900が運行されています。ビジネス・エコノミーの2クラス編成ですが、カタール航空のQスイートはプレミアムなビジネスクラスで、広々とした空間でドアを閉めればば個室のような感じです。もちろんフルフラットにもなり十分睡眠もとれます。カタール航空は新型コロナ感染時に徹底した感染防止策をとっていたことでも評価が高く、いち早くコンパートメントスタイルのQスイートを導入し他社がフォローする状況になっています。
私どもが予約した座席は(横列)真ん中2列。両窓側は1列。どちらも(前方からの縦列)2・4・6・・の偶数列は機種方向を向いた座席、1・3・5・・の偶数列は尾翼方向を向いた座席で、最近日系航空会社もこの座席配列を導入し始めたようです。基本的には前向きでの着座感覚が自然ですが、復路のチューリッヒ~ドハ区間は後ろ向き(上から3番目)の座席を選んでみました。離陸時と着陸時に幾分の違和感を感じますが慣れればそれほど気にならないと思いました。
二人連れなので2席続きがいいのですが、窓側は1列なのでセンターを選択。窓からの風景は肉眼で見れませんが、尾翼上部と機体底に設置されたカメラから前方の風景が座席のモニターで確認できます。
上述の新世代機種とQスイートに加え、機内サービスも充実していて、希望の時間に希望の料理を選ぶことが出来ます。でも私が長距離国際線に望むのは、食事よりゆっくりと休めれる座席とスペースです。
食事は弁当か、茶そばやおにぎりと云った軽食で十分、フルコースのコンチネンタルメニューやプレミアムワインにはこだわりはありません。搭乗前に利用できる提携のJALラウンジでお気に入りのJALカレーを食べましたが、それで十分です。もったいないですが、出されたメインは残してしまいました。
機内食は朝食代わりに和食を選びましたが、味はイマイチ。
フルーツとデザートは美味しいです。
あとは厳選された?ワインやリカー、ワイン愛好家には楽しみでしょう。私の飲めるのはせいぜいグラス1杯か、お酒飲み放題なのに;;
私的には、食事やお酒は有料にしてその分コストを下げてもらった方がいいと思うんですが、社用・仕事でのビジネスクラス利用ということでお手盛りしているんでしょう。私も幾度か仕事でビジネスクラスを利用したことがありますが、今のビジネスクラスは当時のファーストクラス以上。奢侈なサービスよりも十分に休めることを主眼にしたツーリスト向けのプレミアムクラスがあってもいいのではないかと思います。ドハ便の日本人のほとんどはビジネスマンでしたが、たぶんエネルギーやプラント関連(儲かりそうな商売)のように察しました。
新型コロナ禍でオンラインでのミーティング、TV会議が普及して、対面でなくとも目的が達成できる世の中に変貌してしまいました。日系航空会社でもビジネス客が激減しているようです。航空運賃も高騰し、海外出張も対面での関係構築、体験的な情報入手やソーシャル面に重点が置かれて、従来のスタイルの海外出張はなくなるでしょう。海外志向のビジネスマンには寂しいような気がします。
カタール航空のもう一つの売りは、ドハ空港の広大なプレミアムラウンジです。Al Mourujan Lounge
ラウンジの上層階には専用のレストランもあり、いろんなメニューあり。寿司もあるが??? ファミリー・キッズルーム、ビジネスルーム、シャワー室もあり超弩級のラウンジ。エミレーツ航空のドバイラウンジよりも広そうです。ビジネスクラスは無料、それ以外は有料となっています。
Al Mourjan Garden。空港内には各ターミナル数ヶ所にラウンジがあります。またラウンジだけでなく空港内の造りは素晴らしいです。デューティーフリーショップやフードコートも多くあります。
注:カタール航空への高評価はビジネスクラスが対象になっていると思われることを付記しておきます。
フライトレーダーで過去1週間の記録をチェックしてみたら、ドハ空港での出発遅延や欠航が少なくありません。私どものドハ発チューリッヒ便、成田便も例外なく遅延。ターミナルからの搭乗でなく遠い滑走路の脇の駐機場までバスで移動。そのバスもやりくりが付かないようで出発遅延が多発するのは当然です。旅客需要増に対しターミナルが不足しているようです。ターミナルビルを増築中のようで、深夜でも工事が続けられています。乗継時間が少ない場合は乗り継げないリスクもありそうですので要注意です。利用される方は直近の運航状況を確認しておいた方がいいでしょう。
チューリッヒ便は約30分遅れで出発しましたが、チューリッヒにはほぼ定刻通りに到着。パスポートコントロールは幾分待たされましたが、荷物受取りから税関通過はスムースでした。このあと、鉄道でインターラーケンに向かいます。
追: 連日暑い日が続きますね。どうぞ気をつけてお過ごしください。我が家のエアコンの1台に水漏れが発生。メーカーのサービスエンジニアの点検ではドレインの詰りという事で内部受けの清掃実施。ところが水漏れは改善せず。再度点検したら、エアコン本体のドレイン受けに不具合(ヒビ?)があったようで翌日に修理交換してもらいました。迅速な対応は良かったんですが、専業メーカーのエアコンということで信頼を置いていただけに、今回の本体内部の水漏れと杜撰な点検にはいささか落胆しました。ともかく暑中のなか、早く復旧したのは幸いでした。