天気予報では晴天なので、バリス(バレー)州と接するベルナーオーバーラントの南域に遠出しました。
朝7時半のRE(リージョナル急行)に乗車。日本のように早朝に出かけることもありません。因みに同じ電車で7時半にインターラーケンオストを発っても、シュピーツでICインターシティに乗り継ぐげは、10時半過ぎにゴルナグラートに到着。マッターホルンが眺められます。ツェルマットも片道約3時間、日帰り圏内です。
シュピーツSpiezでブリークBrig行 BLS鉄道のREに乗り継ぎます。BLS鉄道は主にベルナーオーバーラント地域を運行する鉄道事業者ですが、スイス域内の鉄道事業者はなんと60近いことを知りました。主要幹線を運行するSBBとうまく連携・相互乗入、乗継や料金システムも統合されているようで全く支障は感じませんでした。リージョナル(地方)鉄道も含めて、時間通りの運行、車両もモダン、清潔で快適です。
シュピーツからブリークへは2路線あります。一つは上記グレーのIC(インターシティ)路線で、ほぼ一直線のトンネルでバリス側のフィスプVispまでノンストップで走行する特急路線。SBB(スイス連邦鉄道)が運行。もうひとつはBLSが管轄する赤のRE(リージョナル)路線、谷あいを進み2回ほどループするトンネル区間があります。のんびりと車窓からの風景とループを楽しむならREです。
BLSの車内、1等車ですが横2列(左右に1列席)の余裕あるレイアウトの席もあります。平日でしたが、ほとんどの方はハイカー、観光客でカンダーシュテークで下車。それ以降は車内は空席ばかりとなります。
トンネルを抜けるとバリス州、ゴッペルシュタインで下車、駅前でレッチェン谷に向かうバスに乗ります。
今回の旅でバスの乗車は初めて、一部乗客は立って乗車しなければならないほどの満席。窓は閉じられていたので、乗車中はマスクを着用。それでも今年はマスクを着用する場面は混雑時のゴンドラやバスと極めて限定的でした。
昨年の旅ではロープウェイやゴンドラではマスクを着けました。昨年春以来スイスでの公共交通機関での制限が撤廃されましたが、当時の書き込みをみると満員のロープウェイ・ゴンドラでコロナに罹患した観光客は少なからずの様で、少なくともゴンドラのようなキャビンでは乗車数制限はすべきと提言する方もいました。今年はゴホゴホと酷い咳をしている方もほとんどなく、新型コロナの収束が感じとれました。スイス在住の方はほぼ集団免疫で抗体が出来て再感染率は低いと察せられますが、国によってはまだ感染率の低い日本やアジア、中東からの海外ビジターもいますので一定の注意と対応はまだ必要なのかなとも感じます。
ヴィラーWiller標高1419M の集落。ここでバスから下車し、ロープウェイ乗り場の窓口でパスを提示、乗車しました。帰路のバスもすべてBOパス(ベルナーオーバーラント)でカバー。支払は不要です。
ロープウェイもほぼ満員。標高を上げるにつれレイチェン谷奥の峰々が視界に入ります。
まもなくラウヒェルンアルプに到着。ヴィラーからの標高差約560Mを約10分で運んでくれます。
ライヒェルンアルプLauchernalp標高1988M、ロープウェイ駅前。インターラーケンオスト駅を出発して約2時間、9時半過ぎの時刻。
冬季にはスキーリフトが標高3100MのホッケンホルングラートHockenhorngrat(中央上のピーク)まで運行、夏のハイクのみならずウインタースポーツのリゾートでもあります。
ラウヒェルンアルプの集落。フレッシュな山の空気を吸って、アルプの眺めを楽しみます。北側の稜線がベルンとバリスの州境です、
駅内にある観光案内所でパンフレットをもらい、ファフレラルプFafleralpに向かいます。レッチェン谷を挟んで南側にあるバリスの山群、白銀の稜線が眩しく映ります。
移動距離は約10KM、標準コースタイムは2時間40分となっていますが、X1.3掛けプラス30分の休憩タイムで約4時間ちょっと見積ります。他の乗客はほとんどハイカーで早々と出発しましたが、我々はのんびりスタートです。
登山道はレッチェン谷の北側中腹をトラバースしていきます。長くなるので、今回はここで切らさせて戴きます。
次回「レッチェンタル・ファフレラルプへ」花と展望のコース に続きます。
スイスを個人旅行する場合、とても役に立つアプリです。
左はSBB Mobility、日本で云うと「乗換案内」のようなアプリで「A地点」から「B地点」へ移動する時の「旅行予定日、時間」を入力すれば、列車、バス、ケーブルカーなどの時刻表と乗継を検索。地図で現在地がわかり、チケットをオンライン購入出来ます。さらにプラットホームや車両編成の情報も見れます。
右のアプリはMy Switzerland というアプリ、地図で現在地(或いは目的地)が表示でき付近の駅やバス停の位置がわかります。クリックするとSBB Mobility(左のアプリ)が起動し時刻表を検索できる便利なアプリです。山間部でも等高線表示され、登山道も分かります。Lucas MapやAll Trailsといった登山マップアプリもありますが、標識等がはっきりしてますのでこのアプリで十分だと思いました。国内外を問わず、ひと昔のように地図や時刻表を持って旅することもなくなりましたね。
どちらもWiFiかモバイルネットワークでのオンライン下での使用となります。