7月9日
本日は早出、7時半の列車でインターラーケンオスト駅を発ちます。(インターラーケン東駅前)
目的地はベルナーオーバーラント西域のアデルボーデン Adelboden。本日のルートはすべてB.O.パスでカバーされます。
車窓から、トゥーン湖に面したシュピーツの街。
シュピーツ駅でブリーク行のBLS鉄道に乗り換えます。7:51着で8:12発、21分の待ち時間。
フルティゲンFrutigenで下車し、8:32発のバスに乗り換えます。
この日は日曜日でなにかイベントがあるようです、バス車内は超混雑で通路も乗客でいっぱい。幸いにも座席に座れましたが、未感染の私どもはマスク着用します。
乗客はスイス地元か近隣国からの方がほとんどと思われます。東洋人、アラブ・インド系の観光客は我々のみ。このあたりは馴染みのない場所なんでしょう。この日も静かな歩きを楽しめること期待してましたが・・。
アデルボーデンのバス停、ミネラルクエレMineralQuelleで下車、ほぼ9時。歩いて数分でゴンドラ駅へ着きます。
ゴンドラ駅には広い駐車場あり、マイカーで来る地元の方が多いんでしょう。それにしても車が一杯です。
ブルクレーゲルという中間駅で方向は南から西へ向かいます。多連式のゴンドラで定員6名ですが、2名乗車。ブルクレーゲル駅前広場では数百人が列をなしていました。何かの大会があるようです。
高度を上げるとアデルボーデン南域の高峰群が視界に入ります。
ゴンドラ駅終点、シレンビュール標高1,976M。ここがトレッキングのスタート地点、メッチスタンドに向かいます。
この日はEMORRC(オフロードランニング欧州マスター選手権)開催の2日目、マウンテン・ランのゴール地点になっていることを知りました。本日のトレッキングコースの大半がマウンテンランとかぶっています。この日か天気も良く、標高2千Mのコースを歩くのには良さそうと選んだんですがこれはマズイ、タイミング悪し!
早々と先頭グループのランナーが続々とやってきます。道路わきで待避するしかありません。
4差路、尾根に向かうルート、谷を進むルートがありますが、トラバースする中間道に入ります。
マウンテンランのコース、各国のサポーターが国旗を持って応援しています。先頭集団から後続グループはギャップがあるようです。
途中の休憩ポイント。ハートの中の2峰、左はアルテルス、右はリンダーホルン、真ん中の尖った前山はチンゲロハティグホルン。カンダー谷を挟む高峰です。
このあたりから後続が次々通過します。ランナーが来るたびにサイドへ退避。ヨーロッパではトレランがポピュラーのようですが・・・
この日は陽射しが強く、エスケープする樹林帯もない。
沿道は花畑。今年は暑いのか、幾分時期を過ぎた感のある花もあり。
コース中間のスタンドというポイントからの眺め、壮観です。稜線は左から大氷原、グレッチャーホルン、ヴァイスホルン、ミッタグホルン、ニーゼホルン、ヴィルトホルン
アルペンローゼ
ファティウマ、魔女の花?
ハーネンモース峠とメッチェスタンドが見えてきました。
グランピング施設のようですが、テント張りでなくしっかりした建屋で出来ています。
ハーネンモース峠Hahhnenmoos Pass1,957M に到着。 11:25頃、ここまで1時間35分ほど、スイスのコースタイムが約1時間ですが、トレランで待避した時間が多いです。TVで見るには面白いですが、ハイカーにとって、トレランは迷惑です。(笑)
ここもトレッキングコースの交差点、メッチスタンドへ向かいます。コースタイムは45分と表示あるが、1時間はかかるでしょう。
レストランや山小屋があります。ここにリフトの駅もありますので、いろんな歩き方が出来ます。トレランの開催日とわかっていれば、ここから他のルートで歩いたと思います。
トレラン参加者はまだまだ途切れることなくやってきます。真ん中の三角のピークはレーゲンボルツホルン、右の鉄塔のピークがゴールのメッチェスタンド。
ここから右へ下って堰湖から登るルート、レーゲンホルツホルンとの分岐から回り込んで登るルートがありますが、右の尾根でショートカットすることにしました。
尾根直登コース、地図では破線ルートになっています。急登が続きます。日差しも強く暑い!
登り切りましたが、ゴールのメッチェスタンドのゴンドラ駅(標高2,100M)は右奥です。ここまで約1時間ちょい、コースタイムは45分ですがやはりオーバー。やはりスイスのコースタイムは1.3倍くらいが日本の標準コースタイムと換算するのが賢明のようです。
分岐から回り込む道、こっちの方が楽だったかもしれません。後景はヴィルトシュトルーベルの山群、稜線はベルンとバレー(バリス)の県境となっています。メッチェスタンドからはアデルボーデン、レンクの山々がパノラマ展望。とくに南側のバレー州境の山稜に連なる峰々が見所です。
グレッチャーホルンからヴァイスホルン、地図で見るとグレッチャーホルンの左奥は氷河の大氷原が広がっているはず。反対のバレー側からは大氷原の縁までロープウェイで上がれるようです。
レンク側は涼風が感じられ爽快です。このピークからハングライダーが次々と離陸していきます。
レストランがありましたが、日陰のテラスはすべて占有されていました。麓で休んだ方がいいと判断でし、メッチェスタンドのゴンドラ駅から下ります。
眼下に見える麓の集落はローゼンバッハ。お店はあるのかな? 嫌な予感。(笑)
ローぜンバッハ駅に到着。ゴンドラの運行標高差はなんと約千メートルもある。
ゴンドラ駅にはレンク行のバス停。どこか付近にレストラン・店はないのかと駅員の方に聞いてみましたが、NICHT とつれない返事。運悪く次のバスは40分ほど待たなければなりませんでした。;;;
麓のレストランで飲食して待ち時間を調整出来るだろう、と高をくくってバスの時刻表をチェックしなかったことが失敗。仕方なくバス停横で持参したパンをかじって時間をつぶす破目になりました。時刻通り到着したバスでレンク駅へ向かいました。
天気には恵まれすぎ、2千メートルでも日差しは強く暑かったし風も少ない、スイスらしくない。運悪くトレラン大会に遭遇して、まともに歩けなかった。麓では待ち場所もなく、長い時間バス待ち。
それでも、圧倒されるような山々の風景と咲き乱れる花々を眺め楽しむ時間を持てました。
次回の記事は「スイスを走る高野山行の南海電車?」です。