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活火山分布マップ  [日々の雑感]

日本には活火山は111あるらしい。気象庁のホームページにある活火山分布マップ。

katsukazan_mapRX.jpg

近畿と四国以外、日本全土に分布しています・・・・・日本は火山列島です。
111の活火山のなかには、北方領土の山、近海の島や海底火山も含まれています。

御嶽山のように噴火警戒レベルが1のままで規制がなかったこと、モニターされてなかった本白根山鏡池でも突発的に噴火が発生する。少なくとも活火山に指定された山の付近は注意することです。

山の名前を見ると、百名山や風光明媚な観光地や温泉が多くあります。ふだん山歩きしている一人として気になります。この機会に、火山への理解を少しでも深めるために気象庁のホームページ、火山噴火予知連絡会や防災白書等をみて見ました。

気象庁から発表されているデータは時系列であり、まとめて発表されたものはデータが古いので、直近の状況を以下の纏めてみました。(念のため、気象庁ホームページで再確認をお願いいたします。また随時更新されます。)

気象庁も山域ごとに細かくまとめていますが、一覧でのアップデートはありませんが一覧でアップしてほしいと思います。 

地域 火山名 噴火警戒レベル 監視
対象
標高 日本
*名山
北海道 アトサヌプリ レベル1(活火山であることに留意) 508  
北海道 倶多楽 レベル1(活火山であることに留意) 377  
北海道 恵山 レベル1(活火山であることに留意) 618  
北海道 雌阿寒岳 レベル1(活火山であることに留意) 1,499  
北海道 十勝岳 レベル1(活火山であることに留意) 2,077
北海道 樽前山 レベル1(活火山であることに留意) 1,041
北海道 北海道駒ヶ岳 レベル1(活火山であることに留意) 1,131
北海道 有珠山 レベル1(活火山であることに留意) 733  
北海道 ニセコ 活火山であることに留意   1,116  
北海道 丸山 活火山であることに留意   1,692  
北海道 恵庭岳 活火山であることに留意   1,320  
北海道 大雪山 活火山であることに留意 2,291
北海道 知床硫黄山 活火山であることに留意   1,562  
北海道 天頂山 活火山であることに留意   1,046  
北海道 渡島大島 活火山であることに留意   732  
北海道 摩周 活火山であることに留意   857  
北海道 雄阿寒岳 活火山であることに留意   1,370
北海道 羊蹄山 活火山であることに留意   1,898
北海道 羅臼岳 活火山であることに留意   1,660
北海道 利尻山 活火山であることに留意   1,721
東北 安達太良山 レベル1(活火山であることに留意) 1,710
東北 岩手山 レベル1(活火山であることに留意) 2,038
東北 岩木山 レベル1(活火山であることに留意) 1,625
東北 吾妻山 レベル1(活火山であることに留意) 1,949
東北 秋田駒ヶ岳 レベル1(活火山であることに留意) 1,637
東北 秋田焼山 レベル1(活火山であることに留意) 1,366  
東北 蔵王山 レベル1(活火山であることに留意) 1,841
東北 磐梯山 レベル1(活火山であることに留意) 1,816
東北 恐山 活火山であることに留意   878  
東北 栗駒山 活火山であることに留意   1,627
東北 十和田 活火山であることに留意 690  
東北 沼沢 活火山であることに留意   835  
東北 鳥海山 活火山であることに留意 2,236
東北 八甲田山 活火山であることに留意 1,585
東北 八幡平 活火山であることに留意   1,613
東北 肘折 活火山であることに留意   552  
東北 鳴子 活火山であることに留意   470  
日光・尾瀬 那須岳 レベル1(活火山であることに留意) 1,915
日光・尾瀬 日光白根山 レベル1(活火山であることに留意) 2,578
日光・尾瀬 高原山 活火山であることに留意   1,795
日光・尾瀬 燧ヶ岳 活火山であることに留意   2,356
上州 草津白根山 レベル3(入山規制) 2,160
上州 榛名山 活火山であることに留意   1,449
上州 赤城山 活火山であることに留意   1,828
信越 新潟焼山 レベル1(活火山であることに留意) 2,400  
信越 浅間山 レベル2(火口周辺規制) 2,568
信越 妙高山 活火山であることに留意   2,454
北アルプス 焼岳 レベル1(活火山であることに留意) 2,455
北アルプス アカンダナ山 活火山であることに留意   2,109  
北アルプス 乗鞍岳 活火山であることに留意 3,026
北アルプス 弥陀ヶ原(立山) 活火山であることに留意 2,621
北アルプス 御嶽山 レベル1(活火山であることに留意) 3,067
伊豆・島部 伊豆大島 レベル1(活火山であることに留意) 758  
伊豆・島部 伊豆東部火山群 レベル1(活火山であることに留意) -118  
伊豆・島部 箱根山 レベル1(活火山であることに留意) 1,438  
静岡・山梨 富士山 レベル1(活火山であることに留意) 3,776
中信 横岳 活火山であることに留意   2,480
北陸 白山 レベル1(活火山であることに留意) 2,702
中国 阿武火山群 活火山であることに留意   112  
中国 三瓶山 活火山であることに留意   1,126  
九州 阿蘇山 レベル1(活火山であることに留意) 1,592
九州 雲仙岳 レベル1(活火山であることに留意) 1,483
九州 九重山 レベル1(活火山であることに留意) 1,791
九州 薩摩硫黄島 レベル1(活火山であることに留意) 704  
九州 鶴見岳・伽藍岳 レベル1(活火山であることに留意) 1,375  
九州 霧島山 御鉢 レベル1(活火山であることに留意) 1,573 ①*
九州 霧島山 新燃岳 レベル3(入山規制) 1421 ①*
九州 諏訪之瀬島 レベル2(火口周辺規制) 796  
九州 口永良部島 レベル3(入山規制) 657  
九州 桜島 レベル3(入山規制) 1,117
九州 開聞岳 活火山であることに留意   924
九州 口之島 活火山であることに留意   628  
九州 池田・山川 活火山であることに留意   256  
九州 中之島 活火山であることに留意   979  
九州 福江火山群 活火山であることに留意   315  
九州 米丸・住吉池 活火山であることに留意   15  
九州 霧島山(韓国岳) 活火山であることに留意   1,700 ①*
九州 由布岳 活火山であることに留意   1,583
九州 若尊 活火山であることに留意(海底火山)   -77  
伊豆・島部 三宅島 レベル1(活火山であることに留意) 775  
伊豆・島部 硫黄島 火口周辺危険 169  
伊豆・島部 新島 活火山であることに留意 432  
伊豆・島部 神津島 活火山であることに留意 572  
伊豆・島部 青ヶ島 活火山であることに留意 423  
伊豆・島部 八丈島 活火山であることに留意 854  
伊豆・島部 伊豆鳥島 活火山であることに留意   394  
伊豆・島部 御蔵島 活火山であることに留意   851  
伊豆・島部 利島 活火山であることに留意   508  
伊豆・島部 海形海山 活火山であることに留意(海底火山)   -449  
伊豆・島部 海徳海山 活火山であることに留意(海底火山)   -95  
伊豆・島部 須美寿島 活火山であることに留意(海底火山)   136  
伊豆・島部 南日吉海山 活火山であることに留意(海底火山)   -107  
伊豆・島部 日光海山 活火山であることに留意(海底火山)   -392  
伊豆・島部 噴火浅根 活火山であることに留意(海底火山)   -20  
伊豆・島部 北福徳堆 活火山であることに留意(海底火山)   -73  
伊豆・島部 孀婦岩 活火山であることに留意(海底火山)   99  
伊豆・島部 ベヨネース列岩 周辺海域警戒   -50  
伊豆・島部 福徳岡ノ場 周辺海域警戒   -29  
伊豆・島部 西之島 入山危険   142  
南西諸島 硫黄鳥島 活火山であることに留意   212  
南西諸島 西表島北北東海底火山 活火山であることに留意(海底火山)   -200  
北方領土 ベルタルベ山 活火山であることに留意   1,221  
北方領土 ルルイ岳 活火山であることに留意   1,486  
北方領土 散布山 活火山であることに留意   1,587  
北方領土 指臼岳 活火山であることに留意   1,125  
北方領土 小田萌山 活火山であることに留意   1,208  
北方領土 択捉阿登佐岳 活火山であることに留意   1,206  
北方領土 択捉焼山 活火山であることに留意   1,158  
北方領土 泊山 活火山であることに留意   535  
北方領土 茂世路岳 活火山であることに留意   1,124  
北方領土 爺爺岳 活火山であることに留意   1,822  
北方領土 羅臼山 活火山であることに留意   882  
   ★随時見直しあり 気象庁ホームページ等で再確認下さい    
火山別に警戒レベルの規制範囲を示す情報もありますので参考になります。
噴火警戒レベルに関しては気象庁のホームページで区分を説明してありますが、簡単にまとめたものは:
噴火警戒レベル.jpg
 
噴火警戒レベルが運用されている(気象庁の)火山マップは:
警戒レベルの山.png
 
表よりもこのマップを見た方が早いですね。これ以外にも上の表に記された監視対象の山ー大雪山八甲田山十和田鳥海山乗鞍岳立山の弥陀ヶ原島部の火山を加えると50になります。これらを加えたマップを載せてくれるといいですね。
各機関(火山予知連絡会等)の諸資料を目に通すと、調査・分析・監視といった取り組みはある程度は行われているようです。噴火予知は難しいとしても、直前警報すら十分に機能していないように思いました。出来る限り取り組んでいるとは思えますが、御嶽山でも本白根山でも事前に避難させて災害を防ぐことが出来なかった。結果が出てないのが残念です。「観測機器を設置してなかった」、「予想もしない場所で、突発的に噴火」と気象庁や学者が言及していました。「噴火予知は難しい」ということで「想定外」ということのようです。かって目指した「火山噴火予知」の推進は遠のいている感があります。
片や民間が主導する民生、産業分野では21世紀に入り乗数的な速さでモノやテクノロジーの進化がある。このギャップはなんでしょう。
気象庁でも、いわゆる「お天気」の分野に於いてはかなり予測精度も上がっているし的確に予報や警報が出されているが、地震や火山噴火は予知ができてない。風水害や交通事故なんかに比べれば「天文学的に低い確率」でもあるし、予知や警報を出さなくても「自然の為せること」として「想定外」のことになる。特に火山噴火については、人口の少ない山間部であり、被災者が数百人、数千人に及ぶ規模になるという被害もほとんどない。「被害は限定的」である。 所詮、結果がでなくとも「想定外」「例外的事象」には許されるのである。差し迫って最優先でやることもないし、期限を区切って取組まなくてもいいのでしょう。
富士山でも大噴火しない限り・・・
富士山.jpg
せめて、1時間前でも予知警報を出してもらいたいです。地震はともかく、地域が限定される火山噴火は警報をだす。空振りでもやむ得ないと私は思います。御嶽山の噴火でも2週間前から火山性地震の回数が増えていたにもかかわらず、警戒レベルの見直しもなかった。
本白根山火山噴火L.jpg
*草津白根山鏡池北の噴火口、以前噴火した火口縁なのに観測機器は置いてなかったようです。
昨年打ち上げられたGPS衛星”みちびき”の測位精度は数センチなんで、地震・火山噴火といった地殻変動、地盤の隆起・ズレがわかり活用できるようです。こういったテクノロジーを使えば、地盤変化をより正確に把握出来るとのことです。事前予知はともかく、少なくとも直前予知・警報は出来そうだと思うんですが・・・。
御嶽山噴火以前は具体的な注意喚起、警報がなければことさら気にすることはないと思っていましたが、それは甘いと実感、翻意しました。現状の取組みでは直前の警報すら期待出来ません。警戒監視中の山域に入山・観光される時は心して、直近の情報を入手、地図を事前に見ておいてエスケープルート含め考えておく。自分で逃げるしかないでしょう。いずれにしても自己責任です。
以上、独断と偏見の記事。悪しからず、失礼のほど。

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majyo

大変詳細な図表です。山を登られる方には必読ですね。
レベル2は白根山のお釜で経験しました。火口は見に行けない
あとは私の登る山は火山ではないので心配ないのですが
滑落、道迷い等 やはり山は自己責任の部分が多いですね
津波情報が空振りの事も多いのですが、火山情報も予兆がある時は
警戒情報が欲しいですね

by majyo (2018-01-29 08:33) 

kuwachan

私が子供の頃は富士山は休火山と習いました。そして死火山というのも有りましたが、今ではなくなったのでしょうか?そういう山でもいつ何時復活するか分からないですね。
by kuwachan (2018-01-29 12:32) 

らる

大変遅くなりましたが本年もよろしくお願いいたします!
時間があるときにこの記事をもう少しじっくりみたいです.
by らる (2018-01-29 12:53) 

tochimochi

山域ごとにまとめていただきありがとうございます。
私のよく歩いている山もレベル1ですが活火山ですね。
確かにみちびきと併せたGPSの即位誤差は数㎝ですから地殻変動も監視できるのでしょうね。
地震や噴火は確率が低いし被害も限定されていると国が考えているのかは分りません。
しかし危機管理の面からはそちらにも予算を配分してほしいです。
by tochimochi (2018-01-29 14:20) 

Jetstream

majyo さん、全体からみると山歩きはマイナリティーで、自己責任です。事前の予知はアテに出来ないにしても、直前或いは噴火時にすぐ情報を出すようにしてほしいです。空振りでも仕方がないと思います。無ければよしと思えば。

kuwachan さん、富士山は休火山だったんですが、いつの間にか活火山になりました。どういう根拠で・・多分基準を変えたんでしょう。警戒を強めるということではいいと思うんですが・・状況把握に確信が持てないんでしょう。

らる さん、こちらこそ宜しくお願いします。適当に読み流してください。(笑)

tochimochi さん、『一体何人死んでいるんだ』という感覚なんでしょうね。でも、天災から国民を守るのも「国を守ること」ではないかと思います。膨張する防衛費の一部を配分すれば、地震・火山の観測地点を増やすことが出来ると思うんですが。。
by Jetstream (2018-01-29 23:02) 

のら人

良く山に入る我々としては、噴火したら速やかに穴ぐらを見付けて逃げ込むしか無いでしょうね。(^^)/
by のら人 (2018-01-30 04:49) 

OJJ

チラッと火山マップを見ると東南海地震の予定地?とか大断層帯とは余り関係無いように見えますね~プレートの境目とマグマの上昇(火山)は仕組みが別なのですね?
by OJJ (2018-01-30 14:26) 

Jetstream

のら人 さん、 穴倉はマグマの巣なんてことは困りますが、監視カメラでとらえた動画をみると、ゲレンデを下っていた方は北側の樹林帯に逃げ込めば噴石の直撃を避けれたかもしれないですね。逃げましょう!

OJJ さん、プレートの境界沿いと火山帯とは一致して無いように見えますが、重なったところは噴火しやすいかもしれないですね。火山噴火が難しい予知できないんであれば、更に難解な地震予知はアテで出来ず。火山噴火は必ず予兆がある。無いのは観測機器がおいてなかったからです。本文では一歩下がって書きましたが、今の取り組みでは頼りになりません。
by Jetstream (2018-01-30 22:07) 

伊閣蝶

このマップとデータは非常に有益で、アップしていただき御礼を申し上げます。
しかし、火山活動の可能性を忖度して山登りを控えたりすると、それこそ登れる山が限られてしまい、頭の痛いところですね。
いずれにしても、山登りにおけるリスクはすべて自分自身で引き受ける覚悟が必要です。
その判断も場数とデータで補うといったところでしょうか。
by 伊閣蝶 (2018-02-01 12:40) 

Jetstream

伊閣蝶 さん、仰る通りです! 警戒監視中の山にはいい山が多いですね。しかも近くには名泉あり。入山禁止の場所は行きませんが、それ以外は注意しながら登るつもりです。八甲田山へ行ったとき、家内から火山性地震が観測されたとメールもらいましたので、エスケープルートをしれベて、危ないなと思われるところは、様子見ながら早く通過しました。事前情報があれば心していけます。それで突発的に遇したら仕方ないと思ってますが・・
by Jetstream (2018-02-01 20:06) 

makiwarikun

草津白根山の噴火の次は蔵王山でも火山性微動が観測されたとのこと。火山国日本では水蒸気噴火くらいはいつどこで起こっても不思議はないのでしょうね。まぁ、運悪く噴火に巻き込まれる可能性は、私自身の未熟さによる道迷いや滑落遭難のリスクに比べれば無視できるほど小さいでしょうから、気にしないで好きな山に登りますよ。
ちなみに、私の体の関節もいつどこが噴火(痛風発作)してもおかしくない状態でして困ったものです。
by makiwarikun (2018-02-02 19:36) 

Jetstream

makiwarikun さん、 自然災害のリスクは、山歩きしていて転んだり、下界で交通事故に会う確率は低いです。だから、警戒レベルと情報を確認、心して”楽しく”登りましょう。!(^^)!  冬はあまり噴火しないはずですが・・・体質もありますが、プリン体のものは摂らないようにしてください。

by Jetstream (2018-02-03 21:58)