モンフォール [アルプスの旅2022]
7月12日 火曜日 この日は4バレーの奥にあるモンフォールへ観光ハイク。
トルタン氷河、稜線の左にあるピークがモンフォール Montfort 標高3,328M です。
グリミシュア(シオン近郊)滞在3日目はナンダ Nandez の谷奥にあるシビエズ Siviez へ。
途中に丘陵地にあるナンダの集落。あまり知られない山岳リゾートですが夏よりも冬のウインターリゾート(スキー、スノーボード)かもしれません。こんなところがスイスには多くあります。ナンダ側の山腹を南に向かうドライブウェイを走行。
約45分でシビエズSiviezに到着。リフト乗り場の横に大駐車場(無料)があります。ナンダ・ヴェルビエ地区の山岳交通を一日乗り放題可能な4バレー(4つの谷)パスを購入。@49フランと安くはありませんが、モンフォールまで上がるならこれがお得のようです。円換算はしません、頭が痛くなります。;;(笑);; 支払いはクレジットカード(ひどいレートで円換算されます)でなくデビットカード(スイスフラン口座)で支払います。
標高1,730Mからスタート。最初はリフト、アクリル樹脂で出来た透明カバーで覆うことが出来ます。風や雪よけにはよさそうです。
スローダウン、中間駅?
4バレー駅に到着。ここからロープウェイに乗り継ぎます。
見下ろすと4バレー駅、ナンダの谷、ローヌの谷向こうにはベルナーアルプスの山々が見えます。
氷河からの水が流れています。
トルタン氷河が見えてきました。
レ・ジャンシアヌのコル 標高2,900M。モンフォールへのロープウェイ駅です。
トルタン氷河をまたいで稜線の山頂駅までロープウェイが運んでくれます。山頂駅の左のピークがモンフォール山頂です。
氷河の上部にはクレバスも見れます。氷河の表面を覆う雪もなくなっているようです。
10時40分、山頂駅に到着。標高1,730Mのシビエズからリフトと2つのロープウェイを乗り継いで、約40分ほどで標高差1,600Mを運んでくれます。
展望台に出ると、まず目に飛び込んでくるのはグラン・コンパン Grand Combin(標高4,314M)とコルパシエール氷河。圧巻の眺め! 湖はルヴィー湖 Lac de Louvie。グラン・コンパンはいくつかのピークからなる氷河の山塊で、コンバン・デ・グラフィニーレの山頂が標高4,314M です。ペニンアルプス西部ではもっとも目立つ山。
まずはモンフォールへ登頂。といっても奥峰まで登っても多分5~6分ですが、岩場なので慎重に登ります。
モンフォール山頂 標高3,328M。
グラン・コンパンの東の渓谷にはモーヴォワザン湖。左の山稜のピークはラ・ブルーラール。
南東にはモンブラン山群! 白い頂のモンブランの左はグランドジョラス、右は針峰群。手前の山はベック・デ・ロス(3,222M)
ズームアップして切り取り、グランドジョラスとモンブラン。
ロープは張ってありますが、足場がよくないので私ひとりで奥峰へ。
前景の氷河の向こうにはペンネアルプス(スイス・イタリア国境)の山々、左の尖った山は?
ズームアップして切り取り、左の山はマッターホルンです。ツェルマット側からのプロファイルとは違いますね、やはりツェルマット側から見るのがいいです。右の三角の山はダン・エラン(4,173M)。
奥峰からはナンダ、ベルナーアルプスが見えます。
アローラの山群。アニビエ谷のヴァイスホルン、ジナル谷のダン・ブランシェは雲の中。
山頂からのパノラマを動画にしてみました。
展望台に戻ります。モダンなドーム型のカフェまであり。
ジャンシアヌ Gentianes のコルにロープウェイで戻ります。ここでランチをとろうかとも思いましたが、まわりは岩石ばかりの無味乾燥な風景。
ヴェルビエ(Vervier)側のラショー(La Chaux)までロープウェイに下りてみることにしました。
ラショーからのグラン・コンパンの山群。角度が変わるとイメージが少し変わりますね。
グラン・コンパンから北西に延びる山稜(ポワント・ド・ホヴェル、モン・ロニュー)、その彼方にはモンブラン。眼下に牧草地と樹林帯を眺めながらランチ休憩はあっという間に過ぎてしまいます。
放牧された牛、牛舎で飼われるのとは違っていい環境で育てられますね。
モンブランの針峰群は雲にかかってしまいました。
ラショーのレストラン。テラス席も結構客が入っているようです。ヴェルビエ側から入山者が多いようです。ヴェルビエはスイス最大のスキーリゾートと云われて麓のル・シャーブルはシャレー、ホテルが立ち並ぶ街のようです。ハイキングコースもヴェルビエ側の方が多くありますが、シオンからはアクセスに時間がかかります。
ジャンシアヌまでロープウェイで再び戻ります。
ジャンシアヌのドーム型レストランです。
4ヴァレーへ下ります。
ロープウェイの下にはアイベックス。
4ヴァレー、ここからもハイキングコースがありますがどれも時間がかかりそう。
シビエズへのリフト中間駅で下車して、そこから歩こうと思っていましたが、中間駅?には下りられそうもなくそのまま終点のシビエズまで乗車。
時間は1時半過ぎ、中途半端な時間になってしまいました。このまま帰るのはもったいない。
シビエズから東の山稜へのリフトが運行していましたので、行ってみることにしました。乗り放題チケットです。
リフトの終点、コンバッセリン Combatseline からのプチハイクは次回の記事に掲載します。
欧州アルプスの景観に、毎回感動させられますが、3000mを超える山々へのトレッキングやハイキングを周到なご準備の下に実践される行動力には本当に脱帽です。
羨ましいと思いつつ、また、こうしてPCの前でそれを拝見出来ることはありがたいことだなと実感します。
by 伊閣蝶 (2022-10-02 10:32)
いいなあ、いいなあ、と思いながら見ています。マッターホルンは見る位置によってずいぶん形が違うようですね。
by asa (2022-10-02 14:53)
ダン・エランという山もマッターホルンみたいにすごく
険しそうな山姿してますけどやっぱり登る人が多いのですか?
by プー太の父 (2022-10-02 15:34)
これだけ標高が高いところだと、空気が薄いので動くのも辛そうになっちゃいますね。
by ma2ma2 (2022-10-02 15:38)
スイスフランのデビットカードですか
それは良さそうですね。
確かに、クレジットカードの換算率は悪いですものね。
by 八犬伝 (2022-10-02 20:31)
素晴らしい。
凄くオシャレな空気を感じました。
気持ちよかったです。
by lamer (2022-10-02 22:42)
かなり標高の高いところまで、ロープウェイが運んでくれるのはいいですね。
by kuwachan (2022-10-02 22:47)
あ〜あの岩場を、奥まで歩いて行きたいですね!!!
良いなぁ〜良いなぁ〜♪
by achami (2022-10-02 22:47)
円換算は頭が痛くなっても
高山では痛くならないんですか?(^^;)
ロープウエイで一足飛びに3000mを超えても
平気そうですね。
ワイルドな山頂の周囲にプカプカ三角山がいくつも見えて
凄い風景ですね。
by nousagi (2022-10-03 09:49)
日本ではあまり知られていないだろう観光スポットも良く調べ上げてますね。さすが用意周到のJetさんです。
マッターホルンはどこから見ても目立ちますがグランドジョラスはその山容から気が付きにくい気がしました。モンブランとのペアで見ると黒白のコントラストがいいですね。
毎回驚きますが、機械力を使ってこれだけの景観が手軽に観られるのは凄いです。
by tochimochi (2022-10-03 20:32)
白い頂のモンブランの左はグランドジョラス、右は針峰群・・・正しく針の山ですね~青い空と氷河が削ったであろう鋭い峰の数々、とてもこの世の景色とは思えませんね~魅了されます★★★!パノラマ動画、圧巻です!
by OJJ (2022-10-03 21:38)
ご訪問、NICE、またコメントまで戴き誠にありがとうございます。直ぐレスできずどうぞご容赦下さい。
by Jetstream (2022-10-04 10:37)
伊閣蝶さん、大雑把には調べていきますが、やはり現地に行かないとわからないことが多く、失態・外しもあります。限られた日程・時間の中で外さない様にしようとはしてますが・・(笑) まだコロナも続いていますので抑え気味の行動。歩きたりません。;;
asa さん、なんとかはやく皆さんが安心して出かけられればいいですね。ツアー旅行も再開されつつあります。マッターホルン、見る場所によって表情が違いますがやはりツェルマット側がベストです。
プー太の父さん、スイスの高峰はどれも難度が高くプロクライマーしか登れないでしょう。でも近くまでトレッキングできるのは凡人にはありがたいです。
by Jetstream (2022-10-04 10:51)
大きな山岳風景が続きますね
アルプスはどの角度から見ても雄大で美しいです
by koh925 (2022-10-04 10:59)
ma2ma2 さん、標高の高いところに毎日でかけていると慣れてきます。
八犬伝さん、カードは銀行によって異なり、自分で口座を開設して使用通貨をプールしておくことが必要です。
lamer さん、拝見戴き幸いです。フランス語圏なので地名もお洒落な感じかもしれませんね。
by Jetstream (2022-10-04 19:51)
kuwachan さん、しっかりと自分の脚で歩くのも素晴らしいことですが、運んでくれる移動手段があるのも、世界を広げてくれますね。!(^^)!
achami さん、スイスには無尽蔵に素晴らしい山岳資産がありますね。もっと若い時から出かければよかったですが、働かなくてはなりませんし・・;;
by Jetstream (2022-10-04 19:57)
nousagi さん、高山はだんだん慣れてきますが、円安はやっかりですね。あの方のマウス、チャックしてもらいたいです。スイスには有名な山岳リゾート以外にも、いっぱい眺めを楽しみながら歩けるところがあるんですね。ほんとに山歩き天国です。
tochimochi さん、有名な山だけでなく、他にも素晴らしい山々が一杯あるのがスイス。もう少し調べておけばという場面が結構あり、外してます。;; モンブランもすぐわかりますが、グランドジョラスは針峰群がまわりにあり角度によっては識別しがたいですが、北壁の厳しさは一見ですね。
OJJさん、ほんとこの世とは思えない世界ですね。ほんと、ありがたや、感謝でいっぱい。頑張ればいいこともあります。動画拝見戴きありがとうございます。臨場感を感じていただければ幸いです。
koh925 さん、狭い国土にこれだけの山岳のエッセンスが詰まったスイスアルプスはあっぱれです。!(^^)!
by Jetstream (2022-10-04 20:12)
この時期、円安の影響が大きいと思いますが。。。年金生活者にとっては、コロナ禍が明けてもなお心配です。
by hide-m (2022-10-04 21:49)
hide-m さん、私も年金生活者で同感です。残念ながら年金だけでは暮らしていけそうもありません。円安でさらにインフレ、家計を悪化させ目減りさせる。影響は多大です!「この程度のインフレは許容できる」ようなズレた発言を平気でする財務官僚は庶民の生活をわかっていないし、為替のことは別世界の如くいう口にチャックすべし!と思うんですが。
by Jetstream (2022-10-04 23:35)
山頂駅の展望台、モンブラン山群とマッターホルンが
一度に見られるとてもいい場所ですね。
展望台からグラン・コンパンを見ると、
氷が流れ下ることがよく分かりますね。
一度は、氷が流れ下る景を現地で直接見たいです。
18日間のスイスへの旅の記事を出発の経緯から読ませていただきました。
「自分のしたいこと、楽しみたいことをよりリスクを低減して行う方策をポジティブに考えることにしました。」の考え方は、
その通りだと思いました。
天候はコントロールできませんが、
18日間の素晴らしいスイスの山歩き旅は、
周到な事前準備、ビジネスクラスの選択、
現地でのレンタカー・キッチン付きのアパート利用、
公共交通機関の利用時のマスク着用など徹底したコロナ感染対策を
実施した結果だと思いました。
by joyclimb (2022-10-04 23:51)
joyclimb さん、モンフォールはモンブランとマッターホルンの中間に位置する展望台で、素晴らしい眺めを見れたのは幸運です。アルプスの氷河、現地で見られる機会がいつか到来するのを願っています。
新型コロナで閉そく感が続きますが、「閉そく感から脱却」することと自分やまわりの「身を守る感染対策」をすることは何ら矛盾はないし両立できることと思います。出来ることもあるし出来ないこともある、いろんなご意見がありますが、趣意を深くご理解いただいたjoyclimbさんのコメントはとても、とても嬉しいです。ありがとうございました。
by Jetstream (2022-10-05 09:43)