SSブログ

レッチェンタル、ラウヒェルンアルプへ [アルプスの旅2023]

C00P7070368RX.JPG

レッチェン谷北側中腹を谷奥に向かうトレイル、ラウヒェルンアルプ~ファフレラルプを歩いてきました。

7月7日 金曜日

天気予報では晴天なので、バリス(バレー)州と接するベルナーオーバーラントの南域に遠出しました。


朝7時半のRE(リージョナル急行)に乗車。日本のように早朝に出かけることもありません。因みに同じ電車で7時半にインターラーケンオストを発っても、シュピーツでICインターシティに乗り継ぐげは、10時半過ぎにゴルナグラートに到着。マッターホルンが眺められます。ツェルマットも片道約3時間、日帰り圏内です。

L01P7070322.jpg

シュピーツSpiezでブリークBrig行 BLS鉄道のREに乗り継ぎます。BLS鉄道は主にベルナーオーバーラント地域を運行する鉄道事業者ですが、スイス域内の鉄道事業者はなんと60近いことを知りました。主要幹線を運行するSBBとうまく連携・相互乗入、乗継や料金システムも統合されているようで全く支障は感じませんでした。リージョナル(地方)鉄道も含めて、時間通りの運行、車両もモダン、清潔で快適です。

C00スクリーンショット (532).png

シュピーツからブリークへは2路線あります。一つは上記グレーのIC(インターシティ)路線で、ほぼ一直線のトンネルでバリス側のフィスプVispまでノンストップで走行する特急路線。SBB(スイス連邦鉄道)が運行。もうひとつはBLSが管轄する赤のRE(リージョナル)路線、谷あいを進み2回ほどループするトンネル区間があります。のんびりと車窓からの風景とループを楽しむならREです。

L02P7070325.JPG

BLSの車内、1等車ですが横2列(左右に1列席)の余裕あるレイアウトの席もあります。平日でしたが、ほとんどの方はハイカー、観光客でカンダーシュテークで下車。それ以降は車内は空席ばかりとなります。

トンネルを抜けるとバリス州、ゴッペルシュタインで下車、駅前でレッチェン谷に向かうバスに乗ります。

L03P7070326.JPG

今回の旅でバスの乗車は初めて、一部乗客は立って乗車しなければならないほどの満席。窓は閉じられていたので、乗車中はマスクを着用。それでも今年はマスクを着用する場面は混雑時のゴンドラやバスと極めて限定的でした。

昨年の旅ではロープウェイやゴンドラではマスクを着けました。昨年春以来スイスでの公共交通機関での制限が撤廃されましたが、当時の書き込みをみると満員のロープウェイ・ゴンドラでコロナに罹患した観光客は少なからずの様で、少なくともゴンドラのようなキャビンでは乗車数制限はすべきと提言する方もいました。今年はゴホゴホと酷い咳をしている方もほとんどなく、新型コロナの収束が感じとれました。スイス在住の方はほぼ集団免疫で抗体が出来て再感染率は低いと察せられますが、国によってはまだ感染率の低い日本やアジア、中東からの海外ビジターもいますので一定の注意と対応はまだ必要なのかなとも感じます。

L04P7070327.JPG

ヴィラーWiller標高1419M の集落。ここでバスから下車し、ロープウェイ乗り場の窓口でパスを提示、乗車しました。帰路のバスもすべてBOパス(ベルナーオーバーラント)でカバー。支払は不要です。

L05P7070328.JPG

ロープウェイもほぼ満員。標高を上げるにつれレイチェン谷奥の峰々が視界に入ります。

L06P7070329.JPG

まもなくラウヒェルンアルプに到着。ヴィラーからの標高差約560Mを約10分で運んでくれます。

L07P7070332.JPG

ライヒェルンアルプLauchernalp標高1988M、ロープウェイ駅前。インターラーケンオスト駅を出発して約2時間、9時半過ぎの時刻。

冬季にはスキーリフトが標高3100MのホッケンホルングラートHockenhorngrat(中央上のピーク)まで運行、夏のハイクのみならずウインタースポーツのリゾートでもあります。

L08P7070333.JPG

ラウヒェルンアルプの集落。フレッシュな山の空気を吸って、アルプの眺めを楽しみます。北側の稜線がベルンとバリスの州境です、


L09P7070334.JPG

駅内にある観光案内所でパンフレットをもらい、ファフレラルプFafleralpに向かいます。レッチェン谷を挟んで南側にあるバリスの山群、白銀の稜線が眩しく映ります。

L00スクリーンショット (518).jpg

移動距離は約10KM、標準コースタイムは2時間40分となっていますが、X1.3掛けプラス30分の休憩タイムで約4時間ちょっと見積ります。他の乗客はほとんどハイカーで早々と出発しましたが、我々はのんびりスタートです。

L10P7070335.JPG

登山道はレッチェン谷の北側中腹をトラバースしていきます。長くなるので、今回はここで切らさせて戴きます。

次回「レッチェンタル・ファフレラルプへ」花と展望のコース に続きます。


Screenshot_20230825-140327.png  Screenshot_20230825-140514.png

スイスを個人旅行する場合、とても役に立つアプリです。

左はSBB Mobility、日本で云うと「乗換案内」のようなアプリで「A地点」から「B地点」へ移動する時の「旅行予定日、時間」を入力すれば、列車、バス、ケーブルカーなどの時刻表と乗継を検索。地図で現在地がわかり、チケットをオンライン購入出来ます。さらにプラットホームや車両編成の情報も見れます。

右のアプリはMy Switzerland というアプリ、地図で現在地(或いは目的地)が表示でき付近の駅やバス停の位置がわかります。クリックするとSBB Mobility(左のアプリ)が起動し時刻表を検索できる便利なアプリです。山間部でも等高線表示され、登山道も分かります。Lucas MapやAll Trailsといった登山マップアプリもありますが、標識等がはっきりしてますのでこのアプリで十分だと思いました。国内外を問わず、ひと昔のように地図や時刻表を持って旅することもなくなりましたね。

どちらもWiFiかモバイルネットワークでのオンライン下での使用となります。

nice!(31)  コメント(9) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 31

コメント 9

kuwachan

時間がない時には特急路線、時間がある時にはRE(リージョナル)路線の使い分けができますね。時間通りの運航が観光客にとっては嬉しいことです。そしてBOパスでチケットをいちいち購入しないで交通機関に乗れるのがいいです。
by kuwachan (2023-08-26 06:55) 

tochimochi

RE路線は面白い軌道を取ってますね。2回ループするのは景色をいろんな角度から楽しめるようにでしょうか。
公共交通機関が発達していて早朝に出なくていいのもあぷり助かりますね。
アプリを使いこなして颯爽と旅を楽しんでいる様子が目に浮かびました。
by tochimochi (2023-08-26 11:36) 

koh925

スイスへ個人旅行、言葉の壁に不自由しないようで
ツアー旅行を超えたりょこうができますね
妻と二人で、最初に行った海外個人旅行はシンガポール
言葉が通じないことも多かったですが、楽しいことも体験できました
by koh925 (2023-08-26 12:38) 

伊閣蝶

添乗員付きのツアーならばともかく、旅行者自らが交通機関も含めてコースを調べるのは結構大変だと思います。
しかし、最後にご紹介のあった二つのアプリは素晴らしいものですね。
ある意味でのハードルを下げてくれるそうな期待を抱いてしまいました。
by 伊閣蝶 (2023-08-26 14:04) 

ファルコ84

こちらも人ごみの場所では、マスクをしますが
世界中大分しなくていいようですね!
山々と谷間の家・・・が、雰囲気を醸し出しています。
by ファルコ84 (2023-08-26 17:14) 

あおたけ

BLS鉄道のRE、黄緑色の爽やかなラインが
スタイリッシュなデザインの車両にマッチして
赤を基調としたSBBとはまた違った
新鮮な印象を受けますね。
ホームへ入線するシーンがかっこいい(*'▽')
by あおたけ (2023-08-27 07:50) 

OJJ

見せて頂く景色は素晴らしいのですが頭の中のイメージではスイスの山の頂には真っ白な氷雪を期待する勝手な先入観があります。昨今のこの暑さで氷河もチビチビと減っているのでしょうね~
by OJJ (2023-08-27 21:42) 

Jetstream

kuwachan さん、 出発地と目的地を入力すれば自動的に最適ルートをえらんでくれます。とても便利なSBBアプリです。列車内での検札時は1/2プライスカード、BOパスを提示。求めに応じパスポートを提示します。スマホにQRコードを入れておくこともできます。切符を都度買う手間が省けますね。

tochimochi さん、短い距離で急斜度はとれないためループにして緩斜面にしていると思います。日本アルプスでは稜線に上がるには4~6時間かかるので小屋泊か日帰りロングとなってしましますが、2千Mまで運んでくれるのは労力時間短縮。ガッツリあるく楽しみもありますが、厳しい年齢です。いろんな選択が出来るのがスイスの幅広さと感じます。

koh925 さん、 旅行をのぞいて、国内外ツアー旅行は経験がありません。個人旅行ですと選択肢が広がって自由に動けるのがいいですね。メリットデメリットはそれぞれありますが、うまく使い分けて楽しむのがいいです。シンガポールは比較的治安がいいので、個人旅行はしやすい場所ですね。
by Jetstream (2023-08-27 22:46) 

Jetstream

伊閣蝶 さん、自分で調べて手配するのは面倒ですが、プランするのは楽しみもあります。今は時刻表も地図もいらない、便利になりました。でも昔のスタイルの旅も懐かしいです。今は翻訳アプリもあり、個人旅行のハードルも低くなったと思います。でも円安がハードルの高さを倍増してます。

ファルコ84 さん、スイスではほとんどマスクはしてませんが、未感染の身なのでヤバそうおなところ?は周りに関係なく自分で判断してマスクを着けました。NHKニュースサイトを見たんですが、今年2月の第7は大波でしたが、8月中順の感染レベルはその半分くらいのようですね。まだコロナは消失せず!

あおたけ さん、 BLSの車両はとてもモダンできれいにメンテされてます。各鉄道事業者によって車両が違い、見る乗るのが楽しいです。日本でJRから私鉄に乗り継ぐ手間がなく、シームレスで効率よく移動できますね。素晴らしいです。

OJJさん、 今回は2千M級の山歩きがメインで、雪渓歩きはありませんでしたがアルプ風景を楽しめました。最初スイスへ行ったのはX0年近く前ですが、年々残雪氷河の後退を感じます。世紀末までにヨーロッパアルプスの氷河は消失と云われますが、いまの温暖化は加速度的であと数十年でほとんど見られなくなると懸念します。
by Jetstream (2023-08-27 22:49)