北岳・肩ノ小屋まで 【百名山】 [百名山歩き]
7月15日~16日 南アルプス・北岳を目指しました。
北岳・肩ノ小屋から(バックは甲斐駒です)
梅雨明けで、夏山シーズン突入です。 近くの奥多摩では、雲取山でも涼感は期待できない??? この週末は、やはり北・南アルプスか八ヶ岳? どうせ登るなら、未踏の山。 南アルプスの鳳凰三山が今月のリストにあって、地図を眺めていた。 でも隣の山、日本で標高第二位の北岳に目がいってしまう。
歩行時間も大差ない。 健脚向きで手強そうだが、涼しそうだ。 でも、小屋泊まりの山行となる。 気がかりは週末の小屋の混み具合、土日月と三連休。
北岳山荘と肩の小屋に電話で聞いてみた。 北岳山荘は金曜もすでに130人の予想、土曜日は定員の倍くらい(すし詰め以上)になるかもしれないとのこと。 肩の小屋は金曜日は混んでいませんとのことで、その場で予約。 北岳山荘であれば、一泊でも到着後北岳に登っておけば翌日間ノ岳往復後下山も可能であるが、今回は北岳往復の山行としました。( ↓ の①~⑦のルートで巡廻)
南アルプス市・芦安から広河原へのバスは土曜日に時刻表が切り替わる。 それまでは早朝の一番バスは7:40。 ならば、そんなに急ぐこともないだろうと芦安市営駐車場に7時過ぎに到着。 ところが駐車場はかなり満杯。 乗合のワゴンタクシーがもう5時過ぎから出ていた。 料金はバスと同じ1,000円+100円(協力金)。
乗車は7時半のワゴンタクシー、大半の客は北沢峠。 運転手さんに聞かれ、北岳と答えると、日帰りですか?と 北岳だと5時過ぎのワゴンで行けば日帰りも可能とのこと。 私には無理です。(笑) 健脚派を自認の山ノボラー、チャレンジしてみてください。 !(^^)!
夜叉神峠のトンネルを抜けると、野呂川の絶壁越しに北岳、間ノ岳が見えます。
運転手さん曰く、このスーパー林道はもともと東電のダム建設の為につくったとのこと。 最近の原発事故で、一部水力発電を再開しているようです。 自然再生エネルギーだなんて、かっこいいことをいってもすぐに原発にとってかわるだけの電力が賄えるわけではない。 時の為政者は長期的な方向と直近の対応を明確に分けて対処することすらできず、混乱を与えるという醜態には、ほとほとあきれます。 余談ですが・・
広河原には8:15頃到着。 アルペンプラザで登山届を提出し、出口にある南アルプス開祖3名の碑を見やり吊り橋へ。
08:30 野呂川の吊り橋をわたり北岳登山口に向かいます。 北岳が見えます。 標高差1,670M。
広河原山荘の左手が北岳登山口です。 大樺沢沿いに堰を超えて尾根に出ます。
ここが白根御池小屋との分岐で小休止。 ここまでくれば涼しいのかなと思っていましてが、30℃近くはある感じです。 飲料はペット3本で持つのか?
ここから左手の沢に沿って登っていきます。 沢を何度か渡渉し樹林帯を進みます。 右岸(向かって)にでて、ダケカンバの林を進みます。 ここまでの標高差は700Mですが、この暑さで消耗します。 写真はありませんが二俣まではCT(コースタイム)で2:30とかなりあり、緩い登りでもありません。 あとでバテないよう、ここはじっくりと登っていきます。
視界の開けた雪渓が残る大樺沢にでると、北岳が見えます。 もう少しでやっと二俣です。
沿道には高山植物が・・
左はキンロバイ? 右は???
10:55 大樺沢二俣に着きます。 ここまではほぼコースタイム通りです。 大樺沢左俣をまっすぐ行くと八本歯のコルへ、左は白根御池小屋、真ん中は大樺沢右俣(肩の小屋)へのコースです。
右俣へ入るとすぐ平地になった木立の陰があり、ここで昼食です。 ここまでの登りと暑さで疲労困憊。 (笑) 他の方もバテていました。 でも登らなければならない。
11:20 小太郎尾根に向かって出発。 急登が続く。 ひたすら登る、登る、登る。 でもダケカンバがあり、日差しはしのげる。
視界が徐々に開け、草原になってきます。
似た花が多い。 名前は?
13:30 白根御池小屋との分岐に出る。 まだまだ急登は続きます。 (笑)
ここから広大なお花畑が広がり、その中を登っていく。 シナノキンバイが一面に咲き、キツイ急登も気分的に和んでくる。
13:50 小太郎尾根(分岐)につく。
登りきると、真正面には昨秋登った仙丈岳。 大きな独立した山塊です。
右手は小太郎尾根の下り。 雲の中は懐かしい甲斐駒ヶ岳。
そして、尾根は北岳へ、登山道は稜線のやや右に続いています。
風もない穏やかな稜線は気分が晴れます。 でも、涼しくない (笑) 鎖がついた岩場のピークを越えていく。 ゆっくりと足腰を痛めないように登っていきます。 (笑)
沿道はお花畑。 左はハクサンイチゲ?、 右は?
ピークを越えたら、また岩場のピーク。 これを越えれば小屋のはず。
14:40 やっと肩の小屋に到着。 今日はここまでです。 もう登りはありません。
二俣よりの標準CTは3:00ですが、20分オーバー。 登山口から小屋までCTは5:30。 今日の登りは休憩を入れて6:10。 尾根までの暑さでバテたこと、また、靴擦れができた のがタイムオーバーの要因? でも、ここはやはり国内で第二位の高峰。 健脚派のコースで、私の背丈を超えたルートなのかも?
早速小屋へチェックイン。 2階の大部屋だが、両サイドは空いた場所。 翌日からは定員オーバー(超過密)とのこと。 一日繰り上げての出発は大正解。(翌日の登りは大行列でした。)
小屋の広場は、デッキと見晴らし台、撮影スポットです。 広場の周りはテン場、 お花畑。 この日は仙丈、甲斐駒が近くに見えます。 東側の鳳凰山、富士山が雲で覆われています。 でも、明朝の展望が楽しみである。
小屋の近くで撮った花。 左は? 右は黒百合?
次回は肩の小屋での朝景色、北岳頂上からのパノラマ展望、八本歯コルからの下山をUPします。
こんにちは^^)
写真を拝見すると涼しげに見えますが
けっこう暑いんでしょうね~(^w^)
by rtfk (2011-07-18 18:27)
いいですね~ ガイド本の写真そのままですね。うらやましいです。
by Umi-Bozu (2011-07-18 20:46)
一昨年間ノ岳から登りましたが、その時も小屋は大勢の人で賑わい、(早川尾根へ)下山時も大勢の登山者で難儀しましたよ。
良い山なのですが、登山者が多いと行く気が失せますねぇ。 もっと早くか、秋過ぎになれば空くのでしょうか。
by おど (2011-07-18 20:55)
暑い中での登りは足も重くなりますね。
でも稜線に出れば、涼しい風も吹いてきたのでは。
シナノキンバイのお花畑が見事です。
by tochimochi (2011-07-18 21:49)
うはぁ~懐かしいです~(涙)
お天気がよくて良かったですね♪
by misato (2011-07-18 22:31)
こんばんは。
天気が良くて最高にきれいですね。
南アルプスもいいですね。
by 海を渡る (2011-07-18 22:31)
ぎょえぇぇぇ 確か2年前に登ったそのままが再現されて・・懐かしいです。
広河原の水たまりでいわなを手掴みしたことを思い出しました・・コホン!
肩の小屋でブロッケンを見て・・毛布幅はは一人40センチでしたが・・
by OJJ (2011-07-18 22:43)
暑くて大変でしたね^^;
6月に行ったことがあるのですが・・
雨で辛かったことを思い出します
ここを過ぎると北岳で・・と思いきやなかなかつかなくて
何回も岩を登り下りを思い出しました
肩の小屋を通過して・・・懐かしい
6月はまだ梅雨で視界が良くなくて残念でしたが
人が多いと
何かと大変ですよね
クロユリが綺麗で・・素敵です
八本歯は歩いたことがありません
楽しみです
ひろたんはピストンで下山していますから
この八本歯は下山予定でしたが
滑落したと情報があり突然予定変更になってしまって
やはりツアーですよね
自分でいかないとと思ったことを反省したりして・・・
by ひろたん (2011-07-18 22:45)
夏山シーズン到来ですね。私も雲取山や大菩薩嶺は暑かろうと思い、Jetさんも行かれたばかりの尾瀬に行ってきましたが、やっぱり暑いし人出も凄かったですね。
北岳の日帰りですか…。確かに芦安5:10か5:40のバスに乗ればできそうですね。平日に休暇を取って行ってみようかなぁ。しかし、せっかくなら北岳~間ノ岳の稜線を歩きたい気もします。今年は南アルプスもターゲットとして鳳凰三山などに行きたいと思っています。
しかし、ワゴンタクシーってあまりキャパがなさそうな気がしますが、定員オーバーで乗れないってことはないのですかね?
by makiwarikun (2011-07-18 22:57)
おはようございます^^
Jetstream777さんはやはり健脚派ですよ^^ わたくし北岳も二泊三日です。
ルートも持った優しいところだったし。
青いお花は、ハナシノブですよね。黄色いのはキバナノコバノツメです。
ハクサンイチゲの下はミヤマシオガマではないでしょうか。
最後の黄色いお花は多分、ヤマガラシ《別名 ミヤマガラシ》かと。ちょっと葉など見えないので
同定が難しいですが。黄色いお花のアブラナ科の高山植物は、北岳あたりはそれしか
見当たらないです。
肩の小屋は、嫌な思い出~~~凄い高山病で苦しみました~~ でも翌朝は何とか
素晴らしい景色の写真を写しましたけれどね(^-^
by mimimomo (2011-07-19 04:46)
天気が良いけど、暑かったですね。
自分も南アルプスでかなり日焼けしてきましたよ。^^
by のら人 (2011-07-19 06:15)
行きと帰りで違う道を通られたのでは楽しさも倍増でしたね。
写真を見てると昔を思い出して風景と花々を見ながら、
汗びっしょりかいて歩く楽しさ!”また行きたくなります。
by 旅爺さん (2011-07-19 06:35)
やっぱり北岳はいいですね。
昔、三山を縦走したのを思い出します。尾根の分岐に出るまでの暑くて急だったのを覚えています。
関東の人はさほど感じないでしょうが、西日本から南アルプスに行くのは結構大変です。
by asa (2011-07-19 07:32)
北岳!行ってみたいのですよねぇ。
北アルプスより南アルプスに惹かれる、あまのじゃくです ^^;
お天気にも恵まれ、お花も沢山で素晴らしい山行だったご様子。
次回も楽しみにしています♪
by よしころん (2011-07-19 08:26)
私も、間ノ岳まで行きたいですね。
絶対、2泊3日です。(^_^;)
今年はキタダケソウを見に行こうかと計画していましたが・・・。
行きたいところはいっぱいあるのに、なかなか行けません。
ま、目標がたくさんあるということは、楽しくていいですよね。(^_^;)
第2弾、楽しみにしています。
by nousagi (2011-07-19 10:27)
良いですね~羨ましい山歩きです。
私もいつかこんな風に南アルプス歩いてみたいです。
by takaki-i (2011-07-19 10:41)
青空に山の稜線が美しいです^^
こんな景色を実際に見てみたいと思いますが
根性がありません^^;
by hrd (2011-07-19 15:07)
すっかり膝痛も治ったようですね。と言うか以前よりパワーアップしたんじゃないですか?
やりましたね、北岳。標高差1,670Mをこなしたんだったら、どこの山も登れそうですね。
明日は休みなのでどこかに行きたいのですが、台風ですよ、台風。どこへも行けません!
by Terry (2011-07-19 20:37)
やはり凄いですよ、思ったことを実現させてしまうのが凄い
私にとっては、南アルプスは未知の山
北アルプスのように近くから見ることができないので、遠い存在です
皆さんの記事で楽しんでいます
by koh925 (2011-07-19 20:59)
rtfk さん、
稜線へ登ると暑さは和らぎますが、風がなく涼感はあまりありません。 (笑)
Umi-bozu さん、
「ふるさと百名山北岳」、ビギナーから登れる北岳なんて書いてあり、思わず購入。 写真を見ながら、思い立ちました。 (笑) 写真撮影スポットは同じですね。
おど さん、
翌日の下山時、登りは行列でした。 メジャーな山は夏は混んでますね。 次回北岳にのぼるなら、間ノ岳とセットで7月上旬が9月初旬にします。
by Jetstream777 (2011-07-19 21:10)
tochimochi さん、
稜線の歩きは気持ちがいいものですね。 昨秋、仙丈での稜線は風が強く、寒くて歩きづらかったのを思い出します。 先週の暑さでは、山の稜線も例外でなく、仕方なし。 (笑)
misato さん、
うはぁ~、結構登っていらっしゃいますね。 !(^^)! 私も懐かしいといえる山を増やしたいですね。
海を渡る さん、
次回、早朝の写真アップします。 ご期待を。
OJJ さん、
ギョエエー、 私もブロッケンみました。でも、写真に映りませんでした。 (笑)
あの小屋、柱と柱の間、詰めても3人ですよね。 今回は2人でした。 定員が5名なんて考えられませんね。 ピークシーズンの小屋泊まりは平日にしたいです。
by Jetstream777 (2011-07-19 21:26)
ひろたん さん、
天気が良ければ、6月末か7月初旬がいいですね。 時間があれば、肩の小屋~右俣で下りた方が快適でしょう。八本歯は登りのほうが安全。 ひろたんだったら、スイスイと牛若丸のように登れるでしょう。 !(^^)!
makiwarikun さん、
至仏山のアップ楽しみにしてます。 脚は大丈夫でしたか?
貴殿なら、北岳日帰りは可能でしょう。 間ノ岳ですとチョットきついでしょう。 テント張るなら片の小屋の方がいいかも?
乗合のワゴンタクシーは何台もあります。 10名くらい乗れます。 定員になると出発。 不定期でピストンしてます。 シーズン週末の駐車場は満杯と思いますので、早めに越したことはないですね。
あんな上りはもう嫌と思っても、また行きたくなる。 (笑)
by Jetstream777 (2011-07-19 21:51)
おぉ!北岳に行かれたのですね!写真を見るだけで
暑さが伝わってきますよ~。でも花がたくさんで綺麗です。
右俣きついですよね。僕も去年とても苦戦したのをよく覚えて
います。登山口から見られる沢の美しさがとても印象的だった
のもよく覚えています。右俣を攻略して小太郎尾根に出た時の
嬉しさと言ったら。山歩きの醍醐味かなぁ。
続きも楽しみにしています。
by ken_trekking (2011-07-19 23:01)
mimimomo さん、
花の名前、いつも教えていただきありがとうございます。 !(^^)!
上りと岩場になるとタイムは落ちます。 (笑) 腰痛、捻挫等にならないよう、今まで以上に気をつけています。 時間がかかるのは、仕方がないと思っています。 無理はしません。 (笑) 3千メートルの稜線では、体調がよくないと高山病になるでしょう。
【】つけたって意味がないので、ゆっくり楽しみながら登りましょう! !(^^)!
北岳も鳳凰山も登られているし、たいしたもんですよ!
のら人 さん、
ご苦労様でした。 いい日焼けですね。 山中でもボランティア、頭が下がります。
旅爺 さん、
往路と帰路が異なると、比較できますね。 爺様のところからは日光や尾瀬が近いはず。 まだ行けますよ! !(^^)!
by Jetstream777 (2011-07-19 23:02)
asa さん、
白根三山の縦走は稜線までがきついでしょうね。 でも、懐かしく思い出されたのかと思います。
そちらからは距離も時間もかかり大変でしょう。 駐車場には日本全国のナンバーが一杯です。 遠距離のかたは、やはりまとめて登られます。 費用もばかにならないですね。
よしころん さん、
南は甲斐駒、仙丈、鳳凰、北岳くらいは手に届きますが、南部はアプローチがながく大変のように思えます。 また、行きたいです。 (笑)
nousagi さん、
キタダケソウを見たいのなら、7月初旬。 雨がなければ、これくらいが一番登りやすいとみています。 2泊3日なら、初日は私と同じように肩の小屋、翌日北岳から北岳山荘で荷物をデポして間ノ岳へ往復縦走し山荘泊、そして八本歯から下山がよさそうですね。
私は間ノ岳が残ってしまいました。 (笑)
takaki-i さん、
貴殿の普段の脚力なら、楽しめますよ! !(^^)!
by Jetstream777 (2011-07-19 23:25)
Oh!キタダケ!
良いなぁ~~!
by 山子路爺 (2011-07-20 00:15)
1日後の17日に仙丈ヶ岳、18日に甲斐駒ヶ岳から北岳を眺めていました。
登ってみたいな。
by ロバ (2011-07-21 00:46)
梅雨明け、最高の時期の北岳でしたね。
北岳~間ノ岳~塩見岳縦走(2009-8)、ガス、快晴、曇天の3日間の縦走を思い出しました。その記憶にこの快晴の北岳をプラスしたいですね。
by SammyTajima (2011-07-21 03:22)
hrd さん、
ちょっと登って、撮ってください。 きっと素晴らしい写真間違いなし。 !(^^)!
Terry さん、
やっぱり、完調でなく、体力ダウンしています。 次回の記事のとおりです。
koh925 さん、
仰る通り、南アルプスのアプローチは長いんで、なかなか近づけないところです。 近
道がないんですよ。 (泣)+(笑)
ken_trekking さん、
次回に書きますが、貴殿と違って体力・脚力なし。 (笑) 自分の実力はこんなもんかと落胆しました。 (笑) 稜線に出たときの気分の良さ、まったく同感です。 !(^^)!
by Jetstream777 (2011-07-21 23:56)
山子路爺 さん、
厳しかったけど、楽しめました。 !(^^)!
ロバ さん、
記事拝見、私も昨秋北沢小屋一泊で、甲斐駒と仙丈登りました。 仙丈で高山病?になりました。
Sammy Tajima さん、
スゴイですね、塩見岳まで。 !(^^)!
by Jetstream777 (2011-07-22 00:00)
写真を見ているとカラっとした涼しい風が吹いてきそうな雰囲気なのですが、エライ暑かったのですね、そうした中での登山は体力消耗しそうです。それで山小屋が超過密だと余計に疲れそうですから、繰り上げ&山小屋チョイスは大正解ですね!
by opas10 (2011-07-24 15:04)