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日の出山 & 奥多摩にひそむ危険(追記) [山歩き]

2月18日 [晴れ] 久しぶりに奥多摩・日の出山へ。

B01日の出山.jpg


いくら山歩きが好きと云っても、こう寒くては、億劫である。

山歩きに関しては、私は我儘なのである。 登り甲斐のある山もいいが、  

天気のいい日しか登らない。 見晴らしがいい尾根を歩きたい、危険なところは避けたい、 楽に登りたい・・・

妄想である。 そんな山はほとんどないのである。 (笑)

今週も寒波と雪で、早朝起きして遠出する気もしない。 といっても普段運動不足の私にとっては、週末の山歩きは 心身の健康維持のモチベーションともなっている。 

先週の山歩きがすっきりしなかった。 今週は奥多摩に場所をかえよう。   

で、 最も近い日の出山へ。 9時に自宅を出た。 今回は久しぶりに つるつる温泉から登ることにした。 登山口入口の熊野神社前を10:40に出発。

雪もほとんどなく、静かな樹林帯を登っていく。 頂上へはほぼ12時に到着。

週末なので、多くの登山者がランチタイム。 でも今日はお行儀の良い方が多く平静。!(^^)!  (以前ここに来た時には、元気すぎるマダム様方々の井戸端会議の喧騒にうんざり。 御岳山まで響きそうでした。)

大岳山が直ぐ近くに見えるが、富士の頭はガスって見えず。 遠くの山はすっきりと見えません。 昼ごろはNGです。 遅すぎる。 (笑)

御岳山越しには、鷹ノ巣山、雲取山 右には長沢背稜が続く。

でも、視線はなぜかこの山にいってしまう。

B04雲取山.jpg

カップうどんを食べながら、 あの彼方のブナ坂から頂上への石尾根縦走路を眺める。  

今の時期は冷たい風が吹き上げて、縦走路の木々も霧氷になっているのかな? ・・・・

頂上小屋から見下ろす石尾根の景色は素晴らしいだろう・・・

来月、雪風緩んだ晴れの日にいこう。 ヤマレコでものぞいて様子をみるか・・・

帰りは、駐車場迄1時間ほどで下山し、 つるつる温泉に浸かってスッキリ! [わーい(嬉しい顔)]

今回も短時間で楽々ですが、奥多摩の雰囲気をちょっぴり味わってきました。 


追記:

奥多摩の人気の山のひとつ、川苔山に行くことも考えていましたが、ある本を読んで、少し先送りをしました。 

 ”山には本当に危険がいっぱい”というサブタイトルの救助隊日誌、奥多摩山岳レスキュー隊の副隊長が執筆された本をお借りして読みました。 

著者は、先月奥多摩で飲んだとき、偶然お店(天益)で居合わせ 楽しくお話を交わし、 帰り際に ”お会いするときは山でなく、天益で会いましょう” との言葉を残されたKさんでした。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4046519983/ref=dp_image_z_0?ie=UTF8&n=465392&s=books  ← リンクページになってしまうので、戻りボタンでリターンのこと。

奥多摩は日本アルプスや八ヶ岳と比べると低山で易しいレベルである。 といって侮る事なかれ。 私が足を運ぶ雲取山や鷹ノ巣山でも、数々の遭難事故もあり。 とくに川苔山や天祖山は、遭難事故が多く、危険が多いことを知りました。 ベテラン登山者でも遭難し命を落としています。 (私の計画していた大丹波林道から曲ヶ谷沢をのぼる川苔山も侮れないようです。)

奥多摩に行くことが多い方には、必読の書です。 一般の山ノボラーには参考になります。 遭難事故という生々しい切り口を綴った日誌ですが、単なるレポートでなく 読んでいて引きこまれていきます。 

他人事でないのだ。 明日の我が身に降りかかることかもしれないのだ。

奥多摩は 東京の奥座敷、オアシスなんて云われ アクセスが良く、冬でも登りやすそうなイメージですが、 奥多摩という山々に潜む危険に気づいてないだけ。

北アルプスや八ケ岳で向き合う緊張感が 奥多摩では緩みがちになることへの警鐘。  奥多摩でも、崖も岩場も、凍結した場所もある。   

臆病でどちらかと云うと慎重な私でも 読んでいて、いろいろ気づき、目を覚まさせられました。 原点に、基本に立ち返り、山と向き合うことが大切と思います。

遭難事故以外にも、皇太子殿下の山行警護随行時のエピソード、奥多摩には15回ほども登られている等々・・・ えっ~と感じることも綴られています。 殿下が奥多摩で歩いてないところはなんと2か所、長沢背稜 と 千本ツツジ~鷹ノ巣山。 日本全国百数十回も山行に出かけられているとは(@_@;) なんてことも書いてありますよ。 (もっと登りたいんでしょうね。 ステータスも何もない平民の我が身だが、自由な鳥。なんとありがたいことか!)

この山を愛する執筆者Kさん、 退官されて先々も ”山岳救助隊本部”の看板のかかった奥多摩の駐在所に居候されている気がします。  たまに覗いてみます。(笑)

本をお借りしたTerryさん、ありがとう。 勉強になりました。


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コメント 27

おど

>天気のいい日しか登らない。 見晴らしがいい尾根を歩きたい、危険なところは避けたい、 楽に登りたい・・・
 ですか。 最後の「楽に登りたい」が「苦労して時間掛けて登って、長距離歩きたい」となる以外は一緒ですよ。(笑)

by おど (2012-02-21 21:36) 

ひろたん

天気のいい日しか登らない。 見晴らしがいい尾根を歩きたい、危険なところは避けたい、 楽に登りたい・・・

妄想である。 そんな山はほとんどないのである
まさにその通りですよね
展望がみえないと登ったかいがないなど思います
けど自然と向き合うことですね

by ひろたん (2012-02-21 23:19) 

joyclimb

冒頭6行、同感です^^
by joyclimb (2012-02-22 01:10) 

Umi-Bozu

数週間前にとある方(まったく面識の無い方ですが・・・)のHPを目にしてから、ショックで山に登る事をためらうようになりました。今まで以上にリスク回避を真剣に考えるようになりましたが、つくづく「山で怪我してはいけないなぁ」と思います。
by Umi-Bozu (2012-02-22 02:43) 

よしころん

私達はあまり人の多くない山・・・ ということが加わります。
平日に登るようになってから、その望みはかなえられましたが、終日誰にも合わないことがほとんど。
どんな山も怖いと回を重ねれば重ねるほどその思いは強くなっています。
by よしころん (2012-02-22 08:22) 

koh925

私の記事に、日の出山からスカイツリーが見えたと
書いておられましたが、ここだったんですね
見えても遠くて小さいので、写真は撮れなかったでしょうね
by koh925 (2012-02-22 09:28) 

OJJ

<天気のいい日しか登らない。 見晴らしがいい尾根を歩きたい、危険なところは避けたい、楽に登りたい・・・  妄想である。 そんな山はほとんどないのである。 (笑)
 実は私もこの文言と同じことを願っているのが本音である。残念ながら標語県で日帰り範囲は積雪でojjは冬場はダメなのである。秋のツアーは台風でおじゃんである~ン?
by OJJ (2012-02-22 09:29) 

mimimomo

こんにちは^^
羨ましいような妄想ですね^^
ツアー登山が主なわたくしには願えないこと(__;
by mimimomo (2012-02-22 10:05) 

kuwachan

こんにちは。
やはり気候がいい時が楽しいですよね♪
寒い日はお布団から出るのがホント辛いです^^
by kuwachan (2012-02-22 12:24) 

テリー

最初の6行は、全く同感です。
寒いのは、やはり、危険が一杯だし、慎重にいきたいものです。
by テリー (2012-02-22 16:55) 

hidamari

つるつる温泉♡いい名前だな~っ(*^_^*)
おばさま予備軍なので御岳山に届かぬよう注意注意!
でもJetstream777さんの登る山って私が見ると結構ハードなのも多いですよ~!!
by hidamari (2012-02-22 17:28) 

tochimochi

・・・妄想である。
私もまったく同感です。
楽しんでこそ登山、でも気をつけないと危険がいっぱいの山でもあります。
初心に帰り、慎重な行動を心がけたいです。
でも皇太子の山行は事前の準備も含め登山道の整備、警護と大変なんでしょうね。
by tochimochi (2012-02-22 18:40) 

nousagi

おどさんのコメントにもnice!を。(^^)
やっぱりあの方はただもんではないですね(笑)。
楽して登ろうなんていう人は
雲取山日帰りなんてしないのでは?(笑)
なんだかんだ言っても、
Jetさんは努力家だと思いますが・・・。
by nousagi (2012-02-22 22:31) 

hide

一時、山岳保険に入ろうと思って資料請求までしたのに、
そのまま放置・・・
今一度、自分の山歩きを見直してみようかな。
って気持ちになりました。

by hide (2012-02-22 22:54) 

Terry

山岳救助隊日誌を読んだ時、「エッ!ここで?」とか「ここ知ってる」とか、非常に身近な所で多数遭難していることが驚きでした。どんな山でも危険と隣り合わせなんですねえ。山頂で宴会やってるオヤジ諸君、こそこの本を読むべきですよ。
皇太子殿下の記事、読んでて親しみが湧きました。
by Terry (2012-02-23 08:18) 

takaki-i

房総のもっと低山の山歩きが殆どの私でも考え方は同じだなと思ったりしました・・・で昨日は曇天寒い日で更に楽なコースを歩きました。
by takaki-i (2012-02-23 11:55) 

Jetstream777

おど さん、 貴兄の健脚であればいいんですが、私は軟弱な山ノボラーです。(笑)

ひろたん さん、 山歩き自体もいいんですが、やはり尾根にたどり着き、山々の眺望ができるのは楽しいですね。 山の地図を眺めて、妄想しています。(笑)

joyclimb さん、 共感、ありがとうございます。 (笑) 

  
Umi-Bozu さん、 山の危険リスク回避は心がけるべきと思います。特に単独行の場合、けがをした場合など、一人で下りなければなりません。
by Jetstream777 (2012-02-24 12:03) 

Jetstream777

よしころん さん、 山は楽しいけど、怖い、危険があるということを感じるのは、自分の行動にブレーキをかける。 今一度立ち止まって、見つめなおす機会も必要ですね。

koh925 さん、 スカイツリーは、朝早く晴れた時であれば望遠である程度は撮れそうですね。でも隅田川から撮るのがベストです。 ゲートブリッジからとるのも様になりそうです。

OJJ さん、  大兄も妄想家? 少なくとも林道歩きはカットしたいですよ。

mimomomo さん、 遠隔地の登山はツアーが便利ですね。でも、どうしてあんなにバカ高のツアー料金なんでしょう。 私は、エコカーでの私には願えないこと。;;

kuwachan さん、 今年は気温が低く梅の開花が遅れ、桜の開花時期とオーバーラップのようですね。 ダブル花見はどこなのか調べてみます。 (笑)

テリー さん、 共感ありがとうございます。 冬山は低山といえど侮れず、同感。
by Jetstream777 (2012-02-24 12:04) 

Jetstream777

hidamari さん、 つるつる温泉、肌がつるつるになります、本当に! いつも恐々と登ってます。

hide さん、 山岳レスキュー保険、私は割安なjroに加入していますが、カバレージの見直しを考えています。 いざという時のレスキュー費用は結構かかるようです。

Terry さん、 奥多摩侮れずですね。タイムリーに読まさせていただきありがとうございました。 改めて感じましたが、アルプスの急峻な尾根で滑落と奥多摩での滑落はある意味では、よく考えると五十歩百歩。 
皇太子はかなりのヤマ家ですね。 本当はもっと登りたいんでしょう。

takaki-i さん、 低山といわれる山域でも、登山道がよく整備されていない場所もあり危険はありますよね。 果敢に挑戦する登山より、楽しめる山歩きが私の願いです。
by Jetstream777 (2012-02-24 12:05) 

シラネアオイ

こんにちは!
雪捨て場の雪が無くなるのはゴールデンウィーク以降の様です!
昨年の秋樽前山を一周した時に体力が消耗してくると元気な状態とは違い
危険を回避する力が衰えることを非常に感じました。
正常な状態で登山をしていても体力の消耗が遭難につながることを
自覚しなければと!!
by シラネアオイ (2012-02-24 14:31) 

のら人

何処の山でも、街よりは危険です。
どうせ危険ならば、より危険な場所でスリルを味わいたい ・・・ 
おかしいですか? おかしいですよね。(苦笑)
でも寒いのは、苦手ですよ。
by のら人 (2012-02-25 13:29) 

チェリー

ずっと昔、旭岳に登ったとき(9合目までロープウェイ)なので本格登山ではないのですが、ゴロゴロした岩場をヒィヒィ言いながら登っていた時に、
山岳救助隊が担架をもってすごいスピードで駆け上がって行ったのを見たことがあります。
人命を守るための仕事とはいえ、すごいな~と感じたことがありました。
他人事じゃないってことですよね。
by チェリー (2012-02-25 22:53) 

山子路爺

押しなべて、どんなに標高が低くても侮れないということですよね。
by 山子路爺 (2012-02-26 16:10) 

Jetstream777

シラネアオイさん、 自分の限界を知るこ
とは、なかなか難しいですね。

のら人 さん、 貴兄の屁理屈です。 (笑)  でも安全にスリルを楽しんでください。← あり得ない妄想? 

テェリー さん、 旭岳も最後の登りはきつかった! でも、また大雪山一周してみたい。

山子路爺 さん、 まず、心身が健康であること。 元気にまた、山を登って楽しんでください。
by Jetstream777 (2012-02-28 23:04) 

てばまる

いやまったく奥多摩の山は基本的に急峻な道が多いですよね。
微妙に登山道が整備されてないので、北アルプスとかの登山道より怖いな~と思う
ところも多いです。

手軽な山は存在しないという認識で山歩きした方が良いですね。

by てばまる (2012-03-06 10:59) 

ken_trekking

低山を低山だからと舐めている人は危ないですね。
僕もそう思います。僕の場合は丹沢がそれに該当する
わけですが、僕の思うに丹沢でキチンと歩き込めれば
アルプスだろうがどこだろうがちゃんと歩けるのではないかと。
(もちろん岩稜のクライミング要素の濃い個所は別ですが)
標高が600mしかないような低山でも、落差50mの谷が
あれば簡単に死亡事故につながる。山にはまさにそういう個所が
たくさん。なめちゃいけませんよね。
Jetstreamさんのおかげで、改めて思い出しました。
by ken_trekking (2012-03-06 20:30) 

Jetstream777

てばまる さん、 奥多摩にも北アルプスと同じような細い尾根もあり、違いは北アは数百Mの切れ込んだ谷、奥多摩は数十M。でも、数十Mでも滑落したら致命的です。 危険度はあまり変わらないという気持ちを持った方がいいでしょう。

ken_trekking さん、 私が上に書いたことと同じですね。自戒しましょう。 でも楽しく登ってください。 !(^^)!
by Jetstream777 (2012-03-08 23:38) 

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