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光から聖平へ: 茶臼岳&上河内岳 [二百名山]

光岳小屋前からの眺め。 8月22日

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早朝なのにスッキリしない空模様。  ともかく、三吉ガレまで行って判断することにしました。


前日、ガスって展望もなかった光岳だが ともかく登頂はできた。 残るもう一座は聖岳。

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早朝5時小屋を出る時、一瞬雲は切れて富士山がなんとなくおぼろげに見えた。 麓の天気は回復傾向のようだが 山の天気は別物である。  センジヶ原はガスっていたのでイザルヶ岳はスルー。 

水場から三吉平への下りでも、ガスに覆われて空気が湿っぽい。 雨が降っているようなら、聖岳への縦走を断念して易老岳から易老渡へ下るつもりであった。 でも、あの林道は通行したくないんで今回でまとめて済ませたい。(笑)

光岳小屋から 聖平小屋までは コースタイムで約9時間。 易老渡までなら約6時間。

前述したように、 展望の利く三吉ガレで行くか 行かざるべきかを判断するつもりであった。 

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6:20 三吉ガレからは聖岳が見えた。 決まった、行こう!  こんな空模様なら即決!

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でも、 ズームアップしてよく見ると聖にはレンズ雲っぽい???   ・・・・・

ここから光小屋へ電話して易老渡への下山届を聖平へ向かう変更通知をし、合わせて聖平小屋の直通番号がわからなかったので、予約連絡をお願いしたら快諾して戴いた。(前日 三吉ガレでドコモ携帯のアンテナマークが5本立っていたのを確認、ここが判断ポイントと決めていた。)

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7:05 易老岳分岐から茶臼岳、 上河内岳への縦走路を進んだ。 標高2,500M以上の稜線では雲を眼下に望むという光景を期待したのだが・・・・ (笑)

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易老岳から喜望峰への下りはずっとガスの中。 稜線部は風も結構強い。  三平ガレでの晴れ間に裏切られたようで、易老岳から下山した方がよかったかも と一瞬後悔の念が過ぎった。 それでも 下界の飯田、川根本町の天気予報は回復傾向なんで雨に降られることはないだろう と気を取り直して稜線を進む。

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喜望峰から茶臼岳への稜線も ガスった風が北側から吹きつける。 視界は悪い。

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光岳小屋から約4時間半 9:35 茶臼岳山頂(標高2,604M、三百名山)でも、 ご覧の通り視界はなし。  

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茶臼岳の三角点は少し北にありました。  小雨がパラつくんで、ザックカバーをかけます。

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茶臼小屋~畑薙大吊橋への分岐。 光岳を外せば畑薙ダムや聖沢からの入山の方が確実で安心感がありそう。

茶臼岳を越えると、登山道は稜線から盆地のような平原を進む。 風が遮断されて休憩にはもってこいの場所。 

再び稜線を進む。

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強風が吹きつける。  突然、ガスの中から奇岩竹内門が現れた。 更に稜線を進むと・・

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上河内岳の肩。 ここから 上河内岳を往復します。  風も強いしガスっているし、本当はスルーしたいところだが、後から登り残したなんてハメにならないよう ザックをデポして登っておきます。(笑)

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11:55 山頂でも視界は全くない。 上河内岳は標高2,803Mの二百名山。 山頂は晴れていれば素晴らしい眺望に違いない、 残念だ。

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南岳への稜線に沿ったトラバースは見事なお花畑。 畑薙側はガスがきれ日影沢が見えます。

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南岳山頂。 

岩頭でもガスは切れず、 ここは聖岳展望台なんですが。。

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晴れていれば、 このように聖岳が見えます。 (この写真、聖平小屋でご一緒したさせて戴いた千葉県・Oさんから送って戴いた写真です。 借用許可戴いたので掲載いたします。)

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聖平へ下るが、疲れてきたのか 長い~ 長い。  ようやく聖平へ。

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13:40 光岳小屋から8時間40分 ようやく聖平小屋に着いた。 チェックインすると、ウエルカムドリンクのフルーツポンチが提供されました。  冷えて美味しかった!

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聖平小屋前にはテン場、 椹島からの登山道が合流。 便ヶ島からの登山者、赤石~聖岳を縦走してくる登山者、 そして光岳、茶臼岳からの登山者と 4方向から入ってくる交差点です。

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小屋はほぼ定員に近い混みようでしたが、夕食後空いているスペースに変更して戴いたお蔭で、休むことが出来ました。

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夕方になって青空となり、前聖が見えた。  翌日の天気を祈ろう。


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コメント 21

mimimomo

おはようございます^^
なかなかお天気が回復しなくてちょっと残念なようですが、翌朝のお天気は期待が持てそうですね^^
95パーセントまで行った!!!
by mimimomo (2015-09-05 06:08) 

g_g

晴れていれば素晴らしい眺望の山旅だったのでしょうが、最後くらい記念に残る期待したい天候であって欲しいです、祈念するのみです。
by g_g (2015-09-05 08:57) 

OJJ

写真で見る限り厳しい天気ですね~ま、競馬で言えばやや重より重馬場ですか・・どちらかと言えば3才時は短距離(日帰り)で勝ち上がってきたジェトストリーム号が長距離のG1どころか3マイル(泊)の大障害をこなすのですから、今はもう無敵です!
聖岳の借り物写真、これまた素晴らしいです!
by OJJ (2015-09-05 09:55) 

Jetstream

mimimomo さん、 おはようございます。 この日は雨はほとんどなかったもののガスって風が強くて・・ でも続行してよかったです。!(^^)! 

g_g さん、 最後、山の女神は微笑んでくれました。!(^^)!

OJJ さん、 短距離でいいです。(笑) 晴れの日にまたこの稜線を歩いてみたいです。地元遠山郷から旅館のマイクロバスで易老渡、便ヶ島まで送迎してくれるようです。 アクセスが気懸かりな方は、お金はかかりそうですが、この方が安心かも。 ツアーもあるようです。
by Jetstream (2015-09-05 10:54) 

joyclimb

7月22日の光岳小屋前からの眺め、谷の雲海が良い感じですね^^
麓の天気は回復の予報、山中がガスの場合は、今後の天気がどうなるかを
判断するのはとても難しいですね。
by joyclimb (2015-09-05 11:01) 

kuwachan

山の天気は判断が難しいですね。
朝の様子からだとここまでガスに包まれると思いませんでした。
でも、夕方の空は翌日の天気に期待が高まりますね
by kuwachan (2015-09-05 11:46) 

のら人

グイグイと突き進んでいますね。^^
茶臼は今月末にまた行き、柵を降ろす予定です。
さて次回は聖山頂ですね!
by のら人 (2015-09-05 18:51) 

Terry

さあ、いよいよクライマックス!最後は絶対に晴れてほしいですよねえ。紅白歌合戦じゃないけど、「好天を祈る!」と電報を打ちたくなりますよ。感動のフィナーレの記事を期待してます(わざとプレッシャーかけました!)

by Terry (2015-09-05 20:03) 

よしころん

さてさて翌日はいかに!ヽ(^o^)丿
by よしころん (2015-09-05 20:15) 

achami

随分、ごつごつした山なんですねぇ〜。
by achami (2015-09-05 21:29) 

ヴェール

ガスと小雨の中、お疲れ様でした。やはり1回で登っておかないと大変な山を残すことになりますからね。
それにしても、8時間40分は早いですね。我々は女性3人を含む7人で行きましたが、ゆっくり展望を楽しみながら、休憩をよく取りながら行ったので、12時間かかってしまいました。イザルヶ岳で迎えた夜明けの光景が素晴らしかったです。
翌日は天気が良くなりそうですが・・・。
by ヴェール (2015-09-05 22:48) 

ひろたん

お天気がもう一つですが、進んでいますね。
さて翌日はどうかな
晴れてくれそうですね。
この辺も歩いてみたいですね。

by ひろたん (2015-09-06 14:39) 

Jetstream

joyclimb さん、 小屋前からの感じでは、これはイケルかなと思いましたが 下ったらすぐガスの中。 山の天気は別物なんで我々素人には難しいですね。

kuwachan さん、 朝夕は天気が良くなる場合が山では多いんです、日中雲に覆われる時は結構多いです。 翌日の天気も同様でした。 祈るのみです。(笑) 
by Jetstream (2015-09-06 15:32) 

Jetstream

のら人 さん、 いつもながらご苦労様です。歩いているだけの私には頭が下がります。せめて出来るだけ自然環境にマイナスにならないようにしたいと思います。
もう進めしかないでしょう。(笑)

Terry さん、 山っていうのは、最後登り終えるまで気が抜けないですね。(笑) 頑張ります と云っても無事下りられなければダメですし。 適度なプレッシャーと緊張は必要です。(笑)

よしころん さん、 もう今晩アップします。 (笑)
by Jetstream (2015-09-06 15:34) 

Jetstream

achami さん、聖岳? 3千Mの山なんで 上部は岩稜帯です。 でも登山道は危ないところはあまりありませんよ。 チャレンジしてみてください。 ツアーもあると思います。

ヴェール さん、 あとから思うと登り残してしまったという山が結構ありました。(笑) 急いだつもりはないんですが、ゆっくりと景観や写真を楽しむような展望がなかったです。(泣) イザルヶ岳で夜明けが見れたのは良かったですね。!(^^)!

ひろたん さん、時間があるのなら荒川三山から赤石、聖、光と縦走するのがいいですね。翌日の天気 → 今夜アップします。
by Jetstream (2015-09-06 15:36) 

テリー

今回は、少し、天気に恵まれていないようですが、翌日はどうっだたでしょうか。
ロシア旅行から昨日、帰ってきました。
日本は、まだ、暑いですね。
写真整理などが、一段落したら、山歩きをしたいですね。
by テリー (2015-09-06 17:00) 

Jetstream

テリー さん、 聖岳の記事アップしました。 よろしかったら覗いてください。
ロシア、 多分エルミタージュやオペラにも行かれたんでしょうね。 私は仕事の合間にしか行けませんでしたが、ご自身で行かれたなんて羨ましい限りです。 エルミタージュの記事、みたいです。 !(^^)!
by Jetstream (2015-09-06 19:28) 

tochimochi

ガスの縦走路はいやですね。
気が滅入ってきます。
でも降られなくてよかった。
小屋についてほっとした様子がよく分かります。
さて明日こそ聖ですね。
頑張ってください。

by tochimochi (2015-09-07 22:04) 

Jetstream

tochimochi さん、 ガスった縦走路で、一時雨がパラり。 これは判断を誤ったのかと思いましたが、回復傾向にある天気予報が頼みでした。 最近の悪天候を考えると、ここで踏みとどまったのは正解だったでしょう。 山は慈悲を恵んでくれました。 !(^^)!
by Jetstream (2015-09-11 21:07) 

makiwarikun

山の天気は変わりやすいので、「ヤッター!晴れた!」と思っても何が待っているか分かりませんよね。実は、先日の双六小屋~水晶岳~鷲羽岳~双六小屋と縦走した日、朝6時の出発間際まで結構な風雨だったので、予定を変更して笠ヶ岳に登る事に一旦コース変更を決めたのですが、急に天気が回復して青空も少し見えたので、当初予定通りのコースに再変更したのです。結果、途中で暴風雨に見舞われ悲惨な目に遭った訳ですが、午後からは少しづつ天気が回復してくれたので、なんとか生還できました。
聖岳も水晶岳も、アクセスが大変なので、せっかくここまで来たのだからと思ってしまい、ついつい突っ込んでしまいますよねぇ…(さすがにJetさんはリスクマネジメントが完璧なので、私も見習わないとです。)
by makiwarikun (2015-09-12 16:57) 

Jetstream

makiwarikun さん、 こんばんは。 8月末からは秋雨前線が停滞し、台風も散発で山は荒れたと思います。 リスクマネージメントより 山への畏敬と臆病であることです。(笑) makieさんの想定限界>私の限界とはレベルが違います。 暴風雨の中、双六~水晶往復 途中小屋が2つあるにしても逃げ場のない岩稜の稜線なんで過酷で極限だったと察します。途中小屋で待機して日程が遅れても止む得ないですよ。命に代えられません。 ともかく2座踏破 おめでとうございます。
by Jetstream (2015-09-12 20:02) 

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