昔の写真：ブラジル

197X年　リオデジャネイロ上空からのコパカバーナ海岸、コルコバードの丘（左上）も見えます。

＊リオデジャネイロは2004年に訪問→その時の記事は別ウインドウで。

最初に南米に出張した時の写真です。メキシコ、パナマ、ベネズエラと各国を訪問し、リオデジャネイロで乗り継いでサンパウロへ。旅程の半ばです。

サンパウロの市街地の中心地、ホテルはこの近くだったような記憶。

リベルダーデという日系タウンも近くにあり、便利な場所でした。ホテルから歩いていける範囲だったと思います。街の入り口には赤い鳥居があり、その先の通りは提灯がぶら下げられたアーケード。ちょっと古い日本の街という感じでしたが、食料品店、本屋、旅館、飲み屋・クラブ、日本食レストランと日本のものはほとんどありました。100年以上前から日本からの移民がはじまり、197X年当時で約200万人の日本人がブラジルに滞在していたと聞きます。

私の従姉が1960年代にブラジルへ移民したと聞きました。従姉といっても幼少時に一度くらいしかあったことがありませんし、日本に残った伯母も故人となり従姉のその後も不詳。200X年に再びブラジルに出張した折、取引先の日系移民の方が私と同じ県の出身でリベラダーデにある県人会館に連れて行ってもらいました。姓はわかるけど名前がわからず、同じ姓の方がビックリするほど多く検索できませんでした。

海外への活路を求めて地球の裏側、ブラジルへ移民した皆さんの中には成功された方も多いでしょうし、苦労された方も数知れないし、挫折して帰国した方も多いと聞きました。帰国しても戻るところがない方は新天地で頑張り通すしかなかったでしょう。消息が不明な方も少なくなかったようです。希望に燃えてた移民した日本人の苦難の歴史が刻まれています。

サンパウロの街、もう一つの写真から現地の方に連れてもらったことがわかりましたが、どこかわかりません。記憶が吹っ飛んでいます。近辺をGoogle Earth で調べてみましたが特徴のある円筒形の建物なのですぐわかりました。リパブリカ広場近くの高層ビル？タワー？から撮った写真のようです。

Google Earth ストリートビューで、更にリベルダーデから辿ってみました。リベラダーデは昔の面影を留めていますが、まわりの風景は高層ビル、モダンな通り。とくに最近15年ほどで街の再開発が進んでいるようです。2枚目の写真はサンパウロ市立劇場付近とわかりました。私が最初にサンパウロへ訪れた頃とは風景が一変しています。昔は車も現地生産のフォルクスワーゲン・ビートルがいっぱい走っていて、タクシーの大半もビートルだったと思います。サトウキビから採れたアルコール燃料がガソリン替わりでした。

＊ラモス・デ・アゼベド広場という名前のようです、Google Earth でしらべました。

Google Earth で同じ場所と思われるところをスクリーンショット、まわりの風景は幾分変わっています。

昔の写真、上から2枚目と思われる場所もGoogle Earth で見ると、道路が広場になっていました。

特に途上国と云われる国々は変化が早いですが、私の記憶は風化（＝忘却）していきギャップが広がるばかり。；；　昔の写真を眺めながら整理していますが、どこだったのかなという写真が多いです。でも一緒に写っている取引先の方を見ると、なぜか仕事のことが甦ってきます。そりゃそうですね、観光ではなく仕事で出かけている訳ですから。(笑)

サンパウロでの仕事を終えて、ブエノスアイレス（アルゼンチン）、サンチャゴ（チリ）へと旅は続きました。

コメント 13

確かに途上国と言われる国々は変化が早いでしょうね。日本は建てては壊すのが大好きですので変化が早い国の部類に入るかもしれないですね（笑）
その点、ヨーロッパの旧市街は変わらないですよね。戦争で破壊されても元に戻すくらいですから。日本が地震国ということもありますが、古いものに対する考えが全然違いますよね。
by kuwachan (2022-02-16 12:33) 

何年、何十年と経つと
もともとはどうだったのか分からないほど
変わってしまうことありますね。
逆に大きな変化がないと、なんだかホッとします。
by nousagi (2022-02-16 15:03) 

1970年代だと海外も病気とか怖い感じですね！
特に海外は狂犬病とかが心配になりますね。
by ma2ma2 (2022-02-16 16:42) 

ブラジル移民というと、私は、石川達三の「蒼氓」を思い起こします。
当時の日本の農村に暮らす人たちの厳しい生活は、今ではとても想像のつかないものですが、こういう作品を1930年代に発表した石川氏の胆力もさすがと思います。
それにしても、50年も前にお撮りになったお写真をもとにGoogle Earthで場所の特定ができるとは、すごい世の中になったものです。
私の三つ上の先輩がリオに二年間赴任しておりましたので、彼の語ってくれた話などを思い出しなんとも懐かしい思いがいたしました。
by 伊閣蝶 (2022-02-16 17:53) 

kuwachan さん、欧州とは違って途上国は変化が早い一方、記憶はフェードアウトしていくのでギャップは広がるばかりです。(笑)　

nousagi さん、仰せの通りですね。2005年に再訪した時は、サンパウロの日系街は昔の面影を留めていましたので、なんとなく心地よかったです。

ma2ma2 さん、アマゾンのマナウスあたりではそういった懸念はあるでしょうが、サンパウロは都会ですので大丈夫でしたよ。

伊閣蝶　さん、「蒼氓」は読んだことありませんが、ブラジルの原野を開墾した日系移民の方のご苦労が察せられます。GoogleEarthはとても便利なツールですね。ところで・・「50年」にされちゃいましたが、なにとぞ 一桁目を繰り上げないでくださいね。(笑)　
by Jetstream (2022-02-16 19:48) 

もしかして、地球の半分くらいはいらしているのでは？
高いビルが多いんですね〜！
by achami (2022-02-17 10:29) 

今度はブラジルですか！！！神戸移住センター（ブラジル移民の出発場所）が有った事は覚えていますが見たことは無いです。南米は全くの地球の反対側と言う認識だけで、まあコーヒ豆の産地程度の認識で全く知りません。
同僚の娘さん（小学校勤務）が交換留学でイグアスの滝の付近へ2年間赴任とういう話を聞いてぶっ魂消たのを覚えています＃＄％＃＄”＆’％
by ＯＪＪ (2022-02-17 14:52) 

申し訳ありません。完全な勘違いです。
きちんと確認もせずアップしてしまいました。
ご不快な想いをなさったことと存じます。
お詫び申し上げます。
by 伊閣蝶 (2022-02-17 18:18) 

achami さん、サンパウロは今や大都市のひとつで、GoogleEarthで見ると高層ビルが多いようです。足跡はは右サイドバーの一番下、地図をクリックして戴ければ。

ＯＪＪさん、ブラジル移民は1973年まで続いたそうです。今はブラジル在住の日系人が来日して働いているという逆の流れになっていますね。
リオやサンパウロのような都会とはちがってイグアスの滝あたりは大変なところだと思いますが、ご同僚の娘さんは日伯の架け橋として赴かれたんですね。いい体験だと察します。

伊閣蝶　さん、お言葉には恐縮。私も勘違い、読み違いもあります。50年前は・・まだ学生で楽しかったです。!(^^)!　ここでストップ。(笑)
by Jetstream (2022-02-17 21:02) 

Countries where I visitedを見ると色んなところに行かれてますね。
ワールドワイドの活躍が偲ばれます。
ブラジルへ移民した方々も様々な苦労を重ねて生きて行かれたんでしょうね。Google Earth ストリートビューを使うと当時の街並みがPC上で見られますね。随分と変わっているでしょうが、記憶がよみがえるのも早いでしょうね。
by tochimochi (2022-02-18 21:48) 

tochimochi さん、ブラジルの荒れ果てた原野を開墾するのは大変だし、小作人として苦労された方も多いと聞きます。海外出張での訪問がほとんど、楽な仕事はありませんでした。(笑)；；)　それでも、楽しかったです。GoogleのStreet Viewは便利です。Virtual な旅行やハイキングはいずれ実現されるでしょう。
by Jetstream (2022-02-19 00:27) 

Google earth で現況と比べられるので、興味倍増ですね！
それにしても、世界を股にかけていたんですね！
by momotaro (2022-02-24 09:32) 

momotaro さん、Google Earth でしばらくは旅行をします。!(^^)!
by Jetstream (2022-02-24 11:24)