アデルボーデン~レンク [アルプスの旅2023]
7月9日
本日は早出、7時半の列車でインターラーケンオスト駅を発ちます。(インターラーケン東駅前)
目的地はベルナーオーバーラント西域のアデルボーデン Adelboden。本日のルートはすべてB.O.パスでカバーされます。
車窓から、トゥーン湖に面したシュピーツの街。
シュピーツ駅でブリーク行のBLS鉄道に乗り換えます。7:51着で8:12発、21分の待ち時間。
フルティゲンFrutigenで下車し、8:32発のバスに乗り換えます。
この日は日曜日でなにかイベントがあるようです、バス車内は超混雑で通路も乗客でいっぱい。幸いにも座席に座れましたが、未感染の私どもはマスク着用します。
乗客はスイス地元か近隣国からの方がほとんどと思われます。東洋人、アラブ・インド系の観光客は我々のみ。このあたりは馴染みのない場所なんでしょう。この日も静かな歩きを楽しめること期待してましたが・・。
アデルボーデンのバス停、ミネラルクエレMineralQuelleで下車、ほぼ9時。歩いて数分でゴンドラ駅へ着きます。
ゴンドラ駅には広い駐車場あり、マイカーで来る地元の方が多いんでしょう。それにしても車が一杯です。
ブルクレーゲルという中間駅で方向は南から西へ向かいます。多連式のゴンドラで定員6名ですが、2名乗車。ブルクレーゲル駅前広場では数百人が列をなしていました。何かの大会があるようです。
高度を上げるとアデルボーデン南域の高峰群が視界に入ります。
ゴンドラ駅終点、シレンビュール標高1,976M。ここがトレッキングのスタート地点、メッチスタンドに向かいます。
この日はEMORRC(オフロードランニング欧州マスター選手権)開催の2日目、マウンテン・ランのゴール地点になっていることを知りました。本日のトレッキングコースの大半がマウンテンランとかぶっています。この日か天気も良く、標高2千Mのコースを歩くのには良さそうと選んだんですがこれはマズイ、タイミング悪し!
早々と先頭グループのランナーが続々とやってきます。道路わきで待避するしかありません。
4差路、尾根に向かうルート、谷を進むルートがありますが、トラバースする中間道に入ります。
マウンテンランのコース、各国のサポーターが国旗を持って応援しています。先頭集団から後続グループはギャップがあるようです。
途中の休憩ポイント。ハートの中の2峰、左はアルテルス、右はリンダーホルン、真ん中の尖った前山はチンゲロハティグホルン。カンダー谷を挟む高峰です。
このあたりから後続が次々通過します。ランナーが来るたびにサイドへ退避。ヨーロッパではトレランがポピュラーのようですが・・・
この日は陽射しが強く、エスケープする樹林帯もない。
沿道は花畑。今年は暑いのか、幾分時期を過ぎた感のある花もあり。
コース中間のスタンドというポイントからの眺め、壮観です。稜線は左から大氷原、グレッチャーホルン、ヴァイスホルン、ミッタグホルン、ニーゼホルン、ヴィルトホルン
アルペンローゼ
ファティウマ、魔女の花?
ハーネンモース峠とメッチェスタンドが見えてきました。
グランピング施設のようですが、テント張りでなくしっかりした建屋で出来ています。
ハーネンモース峠Hahhnenmoos Pass1,957M に到着。 11:25頃、ここまで1時間35分ほど、スイスのコースタイムが約1時間ですが、トレランで待避した時間が多いです。TVで見るには面白いですが、ハイカーにとって、トレランは迷惑です。(笑)
ここもトレッキングコースの交差点、メッチスタンドへ向かいます。コースタイムは45分と表示あるが、1時間はかかるでしょう。
レストランや山小屋があります。ここにリフトの駅もありますので、いろんな歩き方が出来ます。トレランの開催日とわかっていれば、ここから他のルートで歩いたと思います。
トレラン参加者はまだまだ途切れることなくやってきます。真ん中の三角のピークはレーゲンボルツホルン、右の鉄塔のピークがゴールのメッチェスタンド。
ここから右へ下って堰湖から登るルート、レーゲンホルツホルンとの分岐から回り込んで登るルートがありますが、右の尾根でショートカットすることにしました。
尾根直登コース、地図では破線ルートになっています。急登が続きます。日差しも強く暑い!
登り切りましたが、ゴールのメッチェスタンドのゴンドラ駅(標高2,100M)は右奥です。ここまで約1時間ちょい、コースタイムは45分ですがやはりオーバー。やはりスイスのコースタイムは1.3倍くらいが日本の標準コースタイムと換算するのが賢明のようです。
分岐から回り込む道、こっちの方が楽だったかもしれません。後景はヴィルトシュトルーベルの山群、稜線はベルンとバレー(バリス)の県境となっています。メッチェスタンドからはアデルボーデン、レンクの山々がパノラマ展望。とくに南側のバレー州境の山稜に連なる峰々が見所です。
グレッチャーホルンからヴァイスホルン、地図で見るとグレッチャーホルンの左奥は氷河の大氷原が広がっているはず。反対のバレー側からは大氷原の縁までロープウェイで上がれるようです。
レンク側は涼風が感じられ爽快です。このピークからハングライダーが次々と離陸していきます。
レストランがありましたが、日陰のテラスはすべて占有されていました。麓で休んだ方がいいと判断でし、メッチェスタンドのゴンドラ駅から下ります。
眼下に見える麓の集落はローゼンバッハ。お店はあるのかな? 嫌な予感。(笑)
ローぜンバッハ駅に到着。ゴンドラの運行標高差はなんと約千メートルもある。
ゴンドラ駅にはレンク行のバス停。どこか付近にレストラン・店はないのかと駅員の方に聞いてみましたが、NICHT とつれない返事。運悪く次のバスは40分ほど待たなければなりませんでした。;;;
麓のレストランで飲食して待ち時間を調整出来るだろう、と高をくくってバスの時刻表をチェックしなかったことが失敗。仕方なくバス停横で持参したパンをかじって時間をつぶす破目になりました。時刻通り到着したバスでレンク駅へ向かいました。
天気には恵まれすぎ、2千メートルでも日差しは強く暑かったし風も少ない、スイスらしくない。運悪くトレラン大会に遭遇して、まともに歩けなかった。麓では待ち場所もなく、長い時間バス待ち。
それでも、圧倒されるような山々の風景と咲き乱れる花々を眺め楽しむ時間を持てました。
次回の記事は「スイスを走る高野山行の南海電車?」です。
こんにちは^^
トレラン大会に出くわして、思うように歩けなかったのは残念でしょうが、このような大会が見られた事は、後で好い想い出となるでしょうね^^
アルプスの山々と高山植物、素敵な画像ですね♪
ファティウマは「悪魔の爪」と言われていますね。
好きなお花で鉢で育てています(今年は咲きませんでした)
by いろは (2023-09-11 15:48)
ヨーロッパの自然に対するアクティビティは、無限の様に感じます。
おまけに、どれも精錬されているような!
ヨーロッパに移住したい気持ちが分かります。
by ファルコ84 (2023-09-11 17:04)
タイミングが悪い時ってありますよね。でも、素晴らしいお天気で雄大な景色を眺めることができ、また咲き乱れるお花を愛でることができてよかったです。できることならいつかこのお花畑の中を散策したいです。
by kuwachan (2023-09-11 17:57)
うう~ん
トレッキングコースのみならず、ランチまで
ついてない時は、重なるのですよね。
by 八犬伝 (2023-09-11 20:16)
こちらのコースは道幅も広く、歩きやすそうです。
雄大な山々とお花畑を見ながら歩けるのですね。
トレランとぶつかっては感動も半減かもしれませんが、私には羨ましい風景です。
レストランで食事ができなかったのは残念でしたね。
食も山の楽しみの一つ、用意周到なJetさんも迂闊でしたね。
by tochimochi (2023-09-11 21:03)
雄大な山の遠くには雪を頂いた山も見え、近くにお花畑。この世のものとも思えないながめですね。素晴らしい。
by JUNKO (2023-09-11 21:38)
駅ですか、ZURICHの字が目に留まりました。
私も車の保険に入ってるものですから(^^
高山も見えるし牧歌的な雰囲気もあってスケールの大きな素晴ら
しい風景ですね。こんな所に住んでる人たちが羨ましいです。
by プー太の父 (2023-09-12 05:38)
爽やかな晴天に恵まれた夏山が壮観で
気持ちのいい眺めですし、
足元で可憐に咲いた愛らしい野花も
きれいで気分が癒されますが、
私はやっぱり最初の三枚のお写真に惹かれます(^^)
朝7時過ぎを差すMONDAINEの時計を目にしつつ
インタラーケンから列車に乗り、
朝日を浴びたトゥーン湖を車窓から眺める・・・
鉄道旅情にあふれた素敵なひと時ですね(*´▽`*)
by あおたけ (2023-09-12 06:13)
スイスは国中が国立公園ですね。
by 斗夢 (2023-09-12 07:21)
トレッキングは雄大な景色をたのしめますが
トレランは自分の体力を試す競技、景色は走り終わってから観賞ですね
by koh925 (2023-09-12 09:06)
大変でしたねぇ!でも、なかなか出来る経験ではないし、これもまたよき想い出かと!!
by トモミ (2023-09-12 13:34)
九枚目の写真、特に気に入りました。凹凸がある地形って見どころが多くて楽しく。
直物も普段見慣れないものばかりでとっても惹かれました。いいところですね。
こういうところ、ゆっくり旅してみたいです。
by Inatimy (2023-09-12 17:41)
いろは さん、 おはようございます。モンブランのウルトラトレイルは見るには面白いのでみてますが、細いハイキングコースを砂塵を上げて疾走するトレランはハイカーにとっては興ざめです。;(笑);でも仰った通り国際的なトレラン大会を見たのもめぐり合わせと思っています。
ファティウマ、アルプスの標高の高い場所に見られます、まさに引き込まれるような美しさですね。鉢植えで楽しめるなんていいですね。
ファルコ84さん、 自然と共生し楽しむという土壌が培われているんでしょう。先人たちが残したものを維持発展させていく、旅行インフラが整備されています。スイスも夏冬のオーバーツーリズムという課題はありますが、日本とことなり程々のバランがとれているようです。住みたいところです。(笑)!(^^)!
by Jetstream (2023-09-13 14:37)
kuwachan さん、 まあこんなことがあります。でも省みると日本ほどイベントでの過密感はありませんのでまだましです。高山一面に咲く花々は壮観で、癒されます。ゴンドラなどで一気にいけるのが素晴らしいです。
八犬伝 さん、 トレラン大会、もう少しハイクコースとすみ分けをすべきと思います。 適当な休憩場所がない、アンラッキーでした。(笑) それでも、スイスの山々の眺めは相殺してくれます。
tochimochi さん、 歩きやすいハイキングコースです。 最後の破線ルートは山道らしく、登りごたえありました。 ゴンドラ山頂駅にレストランがあったので、麓駅にもあるだろうとおもったのが間違いでした。現地の山レストランは肉・そーぜーじ、ジャガイモがメインですがヘビー、サラダやスープにパンで十分です。 この日は後手後手でしたが、それも芳とします。(笑)
JUNKO さん、 戻ってしまっては、隔世の感あり。 夢から覚めました。
こんなところが日本に在ればいいですね。
by Jetstream (2023-09-13 14:38)
プー太の父 さん、ZURICHはスイスのおおて金融保険グループですね。
スイスの風景は何処をとっても画になる風景ですね。
あおたけ さん、MONDAINEの鉄道時計は有名ですね。。今迄はレンタカーがほとんどでしたが、今回は鉄道の旅。車窓からの眺め、車両もキレイだし、システムもうまく出来ていて、とても快適な列車旅ができました。 スイス鉄道の旅にハマりますね。 今回は奮発して1等車での旅行、たまにはいいですね。
by Jetstream (2023-09-13 14:40)
斗夢 さん、 ます、ゴミが街中にありません。一部外国人観光客が訪れる場場所をのぞくと。風光明媚だけでなく、清潔さが保たれているのがいいですね。
koh925 さん、 トレランはスポーツ、ハイキングは楽しむ 指向が違いますね。
多くのトレランナーには風景は関係ないかもしれませんね。トレランも立派なスポーツなので、バイクロードコースに組み入れるのがよさそうです。
トモミ さん、 トレランコースから分かれた時にはホットしました。(笑)
Inatimy さん、 白銀の峰々が林立するアルプスの後景もいいですが、牧歌的なアルプスのたおやかな地形、風景がいいですね。私も気に入ってます。また家並みが自然の風景に溶け込んで相互に引き立てている感あり。
ゆっくり、スローな旅はいいですね。今回はゆとりを持ったスケジュールにしました。
by Jetstream (2023-09-13 14:43)
2000mからのスタートですかア~ やっぱりスイスですね~ 心と目の保養になります!チングルマ?目に付きました~
by OJJ (2023-09-14 09:36)
お花畑と美しい山々、定番になってきました。(^^)
トレッキングロードも緩やかそうに見えて
歩くと結構、アップダウンあってキツイのでは、
などと考えてしまいます。
2000mですしね。(^^;)
魔女の花、気になるお花です。
by nousagi (2023-09-14 21:57)
おはようございます。
OJJさん、日本も2千Mからスタートなんてところは立山か新穂高くらい、しかもアクセスが大変。やはり楽に登れるのがいいです。
nousagi さん、このコースアップダウンが少ないです。だからトレランのコースに選ばれてしまったんでしょう。
花畑があちこち、天上の楽園とはこんな場所。
by Jetstream (2023-09-17 10:20)