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マッターホルン・グレイシャーパラダイス [アルプスの旅2022]

7月7日、ツェルマット滞在3日目はクライネマッターホルンとシュワルツゼーへ行きました。

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中央のテオドール(下)氷河を挟んで左の雪山はブライトホルン、右の尖峰がクラインマッターホルン=今はマッターホルン・グレイシャーパラダイスと呼ばれています。手前のテオドール氷河はプラトーローザから下ってトロッケナーシュテークまで下ります。冬は広大なスキーゲレンデに変るようです。ロープウェイから眼下に眺めるグレイシャーは圧巻。

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朝起きてテラスへ出てみると、マッターホルンの山頂部が朝日に映えてました。

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ツェルマットの街中を20分ほど歩くと、街の南端にあるマッターホルンエクスプレス駅に着きます。

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トロッケナーシュテークまでの標高差1,300Mを乗り換えなしで行けます。ゴンドラは混んでなくて貸切。

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フーリ駅、ここで下車してリッフェルバーグまでのゴンドラにも乗れます。(傾いた写真修正)

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ゴルナー渓谷の奥にはモンテローザ。

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シュバルツゼー駅の向こうにはマッターホルンが迫ってきます。

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ゴンドラはシュバルツゼー駅で進行方法を左に向きを変え、マッターホルンが右側に見えます。

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トロッケナーシュテーク駅、ここでロープウェイに乗り換えます。

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マッターホルンの2等辺三角形状から左肩がせり出し、シンメトリーではなくなります。

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アニビエ谷のトリオ、ゲーベルホルン、ジナルホルン、ヴァイスホルンが背後に聳え立ちます。

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テオドール氷河を間近に迫り、ロープウェイはクラインマッターホルンのピークを向かって高度を上げます。

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クライネマッターホルン駅標高3,820Mに到着。ロープウェイ駅からトンネルを進み、エレベーターで展望台へ。

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標高3,883M の展望台からのマッターホルン、東壁はイタリー側に広く張り出してツェルマット側からの三角錐の山容とは異なります。左の尖峰はダンデラン4,171M。B11DSC01988.JPG

4千M級の山々に取り囲まれています。展望写真で山名が確認できました。

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東側にはブライトホルン4,164M、山頂が雪に覆われています。クライネマッターホルンからイタリー側に下って氷河を登って行くのが登山ルート。このコースならアルプスの4千M級のなかではもっとも登りやすいようですが、アイゼン、ピッケル、ハーネスは必須。標高差が300~400Mくらいで、往復3~4時間。不安ならばガイド付きなら登れるが、高度順応が大変そうです。

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山頂部をズームアップして切り取ってみました。4千M初級レベルというものの、滑落したらアウトです。

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イタリー国境にあるスキーゲレンデ。

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南はイタリー側、プラトーローザ標高3,480M。スイス・イタリー国境の稜線、プラトーローザ小屋があります。イタリー側の麓ブレイユチェルビニアからゴンドラとロープウェイで登れます、3年まえに訪れた場所です。その時の記事は:モンテ・チェルビーノ、マッターホルンを裏側からみると:夢のあと:SSブログ (ss-blog.jp) イタリア側からのマッターホルンは別物?です。

奥の白い山は・・・ B17P7070783.JPG

ズームアップ、モンブランでした。ヨーロッパアルプスの最高峰。遠くからも識別でき、存在感があります。

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北面はゴルナー氷河、ゴルナグラート山塊、前日登ったロートホルン、そしてミシャベルアルプス。

エレベーターで展望台からトンネル階へ戻ります。

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トンネルを駅と反対側へ進むと右にレストラン。

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トンネルをでると雪原とスキーゲレンデ。

さらにトンネル左を進むと氷河宮殿があります。31年前にこんな立派なレストランも、宮殿もなく、名称も「クラインマッターホルン」でした。いまは「マッターホルン・グレイシャーパラダイス」という名称でよばれています。

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氷河をくりぬいたトンネルを進むと、いろんな氷のオブジェが展示されています。

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とにかく、ここは寒いです。ダウンにレインウエアを重ね着します。ここに来られるならダウンは必須、ツェルマット駅前にはモンベルショップもあり日本人好みのデザイン・サイズもありますが、日本の1.5倍と高い値段です。やはり、円安の影響が一番大きいです。[ちっ(怒った顔)]

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ツーリスト向けの観光スポットで、ユンフラウヨッホやシャモニーモンブランのエギューデュミディのように展望台+氷のオブジェといった同様に「定番」になってます。

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ひと通り巡ってロープウェイで下山。ロープウェイは乗合ですが、この日(7月上旬平日)は比較的乗客は少ないです。毎年7月中旬から8月初旬がツーリストが訪れるピークで、週末のロープウェイ、ゴンドラは待ち時間もあるようです。年間230万人が訪れると云われていますが、今年はどれほどのビジターなのか興味深いです。

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トロッケナーシュテークでゴンドラに乗り換え。シュヴァルツゼーに向かいます。

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位置関係がわかるように、GoogleEarthでスクリーンショットし場所と山岳交通機関の運航ルートを書き入れて自作の3Dマップをつくってみました。

歩かずに高所まで運んでくれて、素晴らしい大展望が楽しめますが・・・やっぱり少しでも自分の脚で歩くのがいいし、印象に残ります。トロッケナーシュテークからシュバルツゼーへ氷河沿いを歩くコース、ガンデッグ小屋からフーリへ下るコースもあります。クライネマッターホルンを外せば、ヘルンリ小屋往復もあり選択肢は広がります。今回はのんびりハイク、シュバルツゼーから歩くことにしました。

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シュバルツゼーに到着、ここでランチ休憩です。

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コメント 20

tochimochi

モルゲンロートに燃えるマッターホルンは圧巻ですね。
歩かずにこれだけの雄大な眺めが得られるのはさすがのヨーロッパアルプスです。山名や地名の紹介も参考になります。
>少しでも自分の脚で歩くのがいいし、印象に残ります
やはりそうですよね。歩きながらゆったりと眺め、ランチを楽しむ・・・羨ましいひと時です。
by tochimochi (2022-08-22 21:06) 

kuwachan

朝日が当たったマッターホルン、絵葉書になりそうな感じですね。
見渡す限り迫力の山々、見事な景色です。ゴンドラやロープウェイでこんなところまで上れてしまうのが凄いです。
スキーゲレンデは氷河でしょうか?標高が高いので滑ったら息が切れそうですね^^
by kuwachan (2022-08-23 12:37) 

ma2ma2

氷河宮殿の中には色々と氷の彫刻があるのですね。
札幌雪祭りを思い出しました。
by ma2ma2 (2022-08-23 16:31) 

kousaku

マッタホルンが朝日を浴びた風景は圧巻ですね、とてもそんな山へは行けませんから風景を見せていただけて光栄です。
by kousaku (2022-08-23 18:07) 

八犬伝

さすがアルプスですね。
夏でも、この雪ですものね。
それにしても、ロープウェイにゴンドラそして登山列車と
スイスは、流石ですね。
by 八犬伝 (2022-08-23 21:16) 

ぼんさん

スイスへは訪れた事が無いですが、アムステルダムからローマへ飛行機で移動した際に、スイスの山々が機内から見られたことを思い出しました(^_^)
by ぼんさん (2022-08-24 07:56) 

michi

プラトローザからのテオドール氷河は広大なスキーゲレンデなんですね。夏に行ったときには、確かスキーの滑った後があったと思ってます。"マッターホルン・グレイシャーパラダイス"の氷のオブジェは凄いですね。トンネル内は寒くてとけないんでしょうね。
by michi (2022-08-24 11:52) 

asa

モルゲンロートのマッターホルン、そしてモンブラン。いいですね。一度は見に行きたい。
by asa (2022-08-24 16:27) 

nousagi

マッターホルンも周辺の山も尖がってますね。(^^;)
それらが眼前に見られるところまで
ロープウェイやゴンドラが完備されているというのも
日本とはずいぶん違いますね。
凄いですね。
by nousagi (2022-08-24 17:04) 

Jetstream

tochimochi さん、朝焼けのマッターホルンだけでなく、夕景のマッターホルンがみれました。観光的な要素も見逃せないですが、やはりここはハイキングを楽しむのがいいと思いました。贅沢な悩みかも・・

kuwachan さん、ゴンドラ、ロープウェイで稜線、ピークまで運んでくれる、観光立国スイスならではの観光インフラだと思います。絵葉書になるようなシーンがいっぱいです。スキーゲレンデは氷河の上に残雪となっています。クレパスは避けるようマーキングしてあるようですが、5月くらいまでが滑り頃のようです。富士山の高さから下るんで息があがるかも。

ma2ma2 さん、以前は氷河宮殿はなかったです。氷河の中をくりぬいて作ったようです。雪と違って融けないから常設できるんでしょうね。

kousaku さん、ご訪問ありがとうございます。また拙記事を拝見戴き恐縮です。朝焼けのマッターホルンを見て厳かな気分になりました。
by Jetstream (2022-08-24 17:34) 

Jetstream

八犬伝 さん、日本にはないインフラと眺めですね。しかもスイスの至るところで山岳交通が充実。日本の上高地で前穂高までロープウェイ、槍ヶ岳までゴンドラで繋いだら過密で収拾がつかないでしょう。その点うまくバランスがとれているのがスイスでしょう。

ぼんさん、ご訪問ありがとうございます。上空から残雪に覆われたスイスアルプスは壮観、眺められてラッキーですね。
by Jetstream (2022-08-24 17:44) 

Jetstream

michi さん、クラインマッターホルンからプラトーローザは夏でも楽しめるスキーゲレンデ、冬はさらにトロッケナーシュテークまで大滑降できるようです。あんな高所でのスキーは想像しがたいです。氷河のトンネルをくりぬいたところにあるオブジェなんで融けないんでしょうね、しばらくは・・

asa さん、マッターホルンもモンブランも、眺めるだけでも清々しい気分になります。是非実現できればいいですね。私も、何度いってもいいです。

nousagi さん、まわりには尖った山がいっぱいです。スイスの独立峰はロッククライミングの領域なんでピークハンティングより、トレッキングが多いのも頷けます。しかも発達した山岳交通網で素晴らしい眺めの稜線にいけます。日本なら5~6時間登らないとアルプスの稜線には立てないですが・・日本だと立山か西穂くらいですね。
by Jetstream (2022-08-24 17:56) 

OJJ

朝起きてテラスへ出てみると、マッターホルンの山頂部が朝日に映えてました。ぎょえ~~~#$&%#*+‘‘$#&この世のものとは思えん!素晴らしいものを見られたのですね~ よだれが出ます・・ 氷河も上から見ると雄大さが如実に・・さすがJETさん、神のご加護が有ったのですね~  写真で見る山は全て尖っていますね、なんでやろ?
 2枚目の写真の鉛筆みたいな尖塔の建物、記憶に残っています。  
5,6回登った立山は左回りばかりだった~何でやろ?
by OJJ (2022-08-25 08:42) 

imarin

美しいモルゲンロートですね。窓から見えるなら私なら一晩中露光しそうです^^
ロープウェイの駅が凄いところにありますね。
エレベーターやトンネルなどがあるところにも驚き。
現地のモンベルで現地オリジナルのTシャツを買いたいものです^^
by imarin (2022-08-25 09:17) 

Jetstream

OJJさん、ツェルマット滞在中は毎日がマッターホルン。出来れば1ヶ月くらい滞在したいです。スイス・イタリア国境付近の山々は尖った山がおおいから、クライマーしか登頂出来ないです。だからトレッキングが山登りのメインになるんでしょう。教会の塔、登山者墓地の近くですね。
立山左回り?富山側から回られたんですね。6回も(*_*)
by Jetstream (2022-08-25 12:25) 

Jetstream

imarin さん、とにかく撮影スポットが多いです。ゴルナグラートホテルやリッフェルバーグホテルに泊まれば最高の夜空と稜線のスカイラインが見えるかもしれません。とにかく山岳交通インフラはどこへいってもスゴイです。
ツェルマットのモンベルショップでオリジナルTシャツ、買ってしまいました。
by Jetstream (2022-08-25 12:29) 

伊閣蝶

朝日に輝くマッターホルンの荘厳な美しさには、正に息をのむ思いです。
また、モンブランの明主たる堂々とした大きさにも目を見張りました。
ヨーロッパアルプスの大きさ・美しさを、お写真にて再認識しております。
あこがれが募りますね。

by 伊閣蝶 (2022-08-25 17:18) 

Jetstream

伊閣蝶 さん、ヨーロッパアルプスのなかでも、端正なマッターホルンと優雅なモンブランの存在は傑出していますね。モンブランは針峰群に囲まれているんですぐわかります。とにかく、眺めるだけでも楽しめますね。
by Jetstream (2022-08-25 21:55) 

koh925

夕陽を浴びたマッターホルンはいいですね
私も見ましたが、これほど赤く染まっていませんでした
by koh925 (2022-08-26 15:31) 

ファルコ84

マッターホルンの山頂部が赤く熱せられた鉄の様です
まさにこれから焼きを入れるようです
幻想的ですね!
by ファルコ84 (2022-08-27 15:00)